46歳で退職してブロガーになってみた

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女子プロレスラー木村花逝去のハナシ

昨日、スターダムという女子プロレス団体に所属する、木村花というレスラーが逝去されました。

まだ正式な発表はされていませんが、誹謗中傷を受けて自殺したと見られており、これからプロレス界を背負っていく22歳の命の灯が消えてしまいました。

と、冷静に書いていますが・・・、これを知ったときのショックはかなり大きくて、何をどうしていいかわからず、何も手につかず、それだけプロレスファンとして木村花というレスラーを失った衝撃を受けております。

 

プロレスには「ベビーフェイス」と「ヒール」という役割が必要で、それを人間であるレスラーが演じていて、その人間が善人か悪人かは別として、誰かがやらないとプロレスは成り立ちません。

当然、嫌われるヒールを選ぶのは(普通は)イヤなことで、逆にベビーフェイスは誰もがやりたい役柄になるわけですが、当然その椅子の数は限られていて、嫌々でもヒールを演じている人間が存在するということになります。

そこで善人の方が「誰もやらないなら自分が・・・」という意識でヒールになることが多いと思っていますが、これはあくまでも個人的な見解なので、あしからず。

そして、22歳で自ら命の灯を消した木村花さんは、感情むき出しで相手レスラーを痛ぶり、観客からのブーイングを煽り返す、立派なヒールレスラーでした。

それが本人が望んだ道なのか、誰かに決められた道なのか、はたまた誰もやらないから選んだのか、もうひとついえば母親と同じ道を選んだからなのか、それを知るのは本人だけですが、とにかく立派にヒールレスラーを演じていました。

 

そのヒールレスラーが誹謗中傷を受けて自ら命の灯を消すという事案が発生したことで、今後、プロレス界においてヒールレスラーをやりたがる人がさらに少なくなったら、プロレスはどうなるのでしょうかね?

もちろん、炎上商法というやり方が(良いか悪いかは別として)成功する世の中ですからヒールレスラーが絶滅するとまでは思えませんが、間違いなく、今回の事で「これはヤバイ・・・」と思っている関係者が多数いることは間違いないでしょう。

現にお笑いの世界では「優しい笑い」とか「人を傷付けない笑い」なんていうのが受け入れられているので、「ヒールレスラーのいないプロレス」もアリかもしれませんが、それはプロレスとして面白くないのは、間違いありません。

 
もちろん、今回の誹謗中傷の原因は彼女が出演していたテラスハウスという番組内で共演者の男性に対してブチギレたことで、それで彼女を知った普段プロレスを見ない人が誹謗中傷を繰り返したのかもしれませんが、それはそれで「テラスハウスの住人」という役割を演じていたからで、あの番組の中でみんなが仲良く和気藹々と過ごして何のトラブルも起きなかったら面白くないでしょうしね。(あまり見ていないので知らんけど・・・)

そして木村花さん本人がどう思っていたかはわかりませんが、プロレスを広めるための活動として出演していたのだとしたら、それはプロレスラーとして立派な活動ですし、そこでヒールを演じることも当然でしょう。

プロレス界にしてもTV界にしても悪役がいなくなれば面白くなくなるのに、なぜそれを叩くのでしょうか?自分には理解できません。

 

永六輔が残した言葉に「人間は二度死ぬ」というのがあります。

人間の死とは、一度目は肉体が滅んだときで、二度目はみんなから忘れられるときを指し、肉体的にも記憶でも消えてしまったときが本当の死という意味です。

幸い、自分はプロレスが好きでゲームが好きで、ファイヤープロレスリングワールドというゲームの中に木村花というレスラーを残していますので、今後も彼女の活躍は楽しめそうです。

というわけで、木村花は永遠に不滅です。

 

でも、謹んでお悔やみ申し上げます。

ゆっくり休んでください。

 

でわ、また!!