あくまでもスイミングスクールでの話ですが、子どもを褒める(認める)ために、こんな計算をしている。みたいな話です。
例えば、担当する子どもが10人いて、レッスン時間が50分だとします。
(多くのスイミングスクールが60分レッスンですが、出欠確認やトイレ休憩などを加味して、実質泳げる時間が50分とします)
さらに、その子どもが1分で25m進むとした場合、どんなに頑張ったとしても、25mを50回で1,250mが限界となります。
で、同じ状況で考えた場合、レッスン時間が50分で子どもが10人だと、マンツーマンで対応できる時間は5分となります。
この「5分」という時間も先程の「泳げる限界」と同じで、レッスンの時間を延長するとかコーチの人数を増やすなど、そもそもの設定を変えない限り、減ることはあっても増えることはありません。
もちろん、練習内容や危険回避のためのルール説明など、10人を集めて全体で説明することもあります。
ただ、前述したように「マンツーマンで対応できる時間」とした場合であり、タイトルにも書いた、「褒める(もしくは認める)」ことの効果を最大限に生かそうとするならば、やはり5分となります。
おさらいすると、レッスン時間が50分で子どもが10人の場合、マンツーマンで褒められる時間は5分となります。
別に難しい計算ではありませんが、実はこれが、そう簡単でもありません。
まず、この5分という時間の間にも残りの9人は泳いでいて、下手すると溺れる可能性があります。
もちろん「25m泳げる子ども」という設定なのですが、だからといって「絶対に溺れない」わけではありません。
なので、安全性を重視したい場合、一人を褒めている間は、他の子どもを台の上に立たせるやり、プールサイドに待機させるとかすればいいのですが、そうなると今度は泳ぐ回数が減ってしまい、保護者から「あのコーチは泳がせてくれない!」とクレームが飛んできます。
さらに細かくいうと、その5分はコーチ側からすると絶対的な数字なのですが、それを確認できなかった保護者、つまり、それ以外の45分だけ見ていた保護者にとっては、「あのコーチは教えてくれない!」となります。
何度も申し上げますが、子どもが10人でレッスン時間が50分なら、マンツーマンで褒める(認める)ことができる時間は、5分が限界です。
その5分をいかに減らさないように、しかも、褒めている間に他の子どもが溺れていないか横目で見て、さらに保護者が見ているかどうかも確認して、ちゃんと褒めて(認めて)いるところを見せれるように計算しながらやっとります。
さて、今日も頑張りましょうかね!
でわ、股!!