46歳で20年以上勤めた会社をやめて、今は週2回だけ働かせてもらっています。
職場はスイミングスクールで、そこで子どもに水泳を教えているのですが、コーチとして個人契約を結んでいるだけなので、スクールの運営や経営に関しては基本的にノータッチです。
ただ、これまでスクールの運営と経営をやってきた経験があるので、『聞かれたら答えますよ』というスタンスを職場の方には伝えておりますが、あくまでも個人契約の一(いち)コーチとして、出来るだけ出しゃばることのないように気をつけております。
そんなスタンスで働かせてもらっているのですが、たまに若手のスタッフに意見を聞かれることがあります。
スイミングスクールのコーチの研修方法は色々ありますが、基本的にはメインで指導するコーチのサブとして一緒にクラスを担当して、それで指導のやり方を学んでいきます。
ただ、それだけだと足りないので、たまにレッスン外の時間に話をして、サブに付いたスタッフの疑問などを解消するわけです。
で、先日も若手男性スタッフ2人に話をすることになったのですが、そのときに質問を受けて、それに答える形で話すことになりました。
そもそもスイミングスクールのコーチの仕事は、「複数人を同時に教える」のが基本中の基本ですので、「複数の人間に同時に理解できる説明や指示する」必要があります。
しかも、その複数の人間は同じではないので、それらを含めて声の大きさや話すスピードなどを変える必要があります。
そして、もうひとつ大事なのが「話す前に聞かせること」で、いくら大事なことを話したとしても、相手がそれを聞いてないなら無駄な時間となるので、その前にコチラに集中させるためのテクニックが必要なわけです。
残念ながら、このことをキチンと教わらないでメインを持つコーチがたくさんいて、そのコーチはがんばって説明をしているのですが、その子どもは家に帰って「あのコーチ、何いってるかわかんない」なんて子どもに言われたりしていてるのが現状なので、すぐに出来なくてもいいけれど、そのことを知っているかどうかで、今後違ってくると思います。
みたいなことをスラスラと話しながら、話を聞く若手男性スタッフ2人の顔を見ると、「なるほど~」と書いてあるように見えます。
それがガソリンになり、おじさん(自分)の話すエンジンはさらに加速して、言葉尻も変わってきます。
ところで、子どもが払う月謝(月会費)っていくらか知ってる?
例えば1ヶ月8000円だとした場合、週に1回のレッスンで2000円払っていることになるということは、2000円以上の価値が無いとダメなわけ。
同じプールに親子で行って1000円で済むとしたら、その差額の1000円分がスイミングスクールの価値=コーチの指導となるわけだから、「ただ泳がせるだけ」とか「待っている時間が長い」と思われたら、その価値は低い=「これだったら親子で市民プールに行くのと変わらない」といわれても仕方ないの。
だから子ども全体をコントロールするテクニックが必要で、そのために子どもが喜びそうな話や動きをするのだけど、それが上手く行くときもあれば上手く行かないときもあってね・・・
ただ、それがこの仕事のやりがいであり、どんなに上手くレッスンが行えたとしても、いつも99点止まりとして、100点を目指してがんばるの!
って、ここまで話しているとめちゃくちゃ気持ちよくなって、さらに話を続けようかと思ったとき、高田純次さんの名言が頭をよぎりました。
歳とってやっちゃいけないことは・・・
「説教」
「昔話」
「自慢話」
あぶないあぶない!
これ以上エンジンが暴走してしまうと、自慢話や昔話を始めてしまい、最後には説教を行うところでしたが、何とか高田純次さんのおかげで急遽エンジンのキーをOFFにして、強引に話を終えて、サッと立って、その場を去りました。
というわけで、今後も出しゃばらないように気を付けて、働かせてもらいます。
でわ、股!!