スイミングスクールで子どもに水泳を教える仕事をしています。
そのコーチの仕事内容を厳密に数値化することはしませんが、もしちゃんとしたら「褒める(認める)」というのが高い数値となるのは間違いありません。
それは子どものやる気スイッチを押すためという「本当」の理由もありますが、上司や保護者へのパフォーマンスという「本当ではない」理由もありまして、まぁとにかく褒めない(認めない)とコーチの仕事は出来ません。
ところで、日本人は褒めるのが苦手な人種だという話を聞いたことがあります。
それが本当なのか?なんでそうなのか?も知りませんが、コーチの仕事をしたいとやってくる若者を見ていると、「確かに」と思います。
先輩コーチに教わり、「褒めなくちゃ…」とは思っているのでしょうが、何を?どうやって?どのタイミングで?というのがわからなくて、苦労しているのを、先輩コーチとしてニヤニヤしながら心の中で「頑張れ〜」と思っています。
さて、「じゃあ先輩のオマエはどうなの?」となった場合、自分はこれでやっとります。
👍
別にネタでも何でもなく、真面目に親指を立て、あとは表情や言葉で味付けをしますが、親指を立てるだけで済ます場合もあります。
もちろん、自分にだってコーチ初心者の頃があり、最初から褒める(認める)ことに長けていたわけではありません。
今でこそ若者コーチを見てニヤニヤしていますが、その当時は自分が見られてニヤニヤされていました。
しかし30年もやっていると、いわゆる「トライ&エラー」というやつで、「何が良くて何が悪いか?」を理解して(というか身につまされて…)、それで残ったのが👍であり、これに勝る方法は見当たりません。
ただ、これをお読みの方の中には「ちゃんと目を見て褒めろよ!」と思われる方がおられるかもしれません。
確かにそうなのですが、スイミングスクールのコーチの仕事は、基本的にコーチひとりが複数人の子どもを担当するシステムなので、ひとりを褒めるためにそこに集中して時間を割いていると、その間に他の子どもが溺れているかもしれません。
なので、短時間で、どの年齢層にも、パッと見てわかる、そして伝わりやすい、それらの条件を満たす褒め方(認め方)じゃないといけないのです。
さらにこの方法の優れたところは「誰でも出来る」ということであり、たとえ3歳のちびっ子でも、コーチが出した👍サインに応えて👍を返し、さらにそのやりとりを見た保護者が我が子に対して👍を出したり、言葉が通じなくても声が届かなくても、みんな👍でなんとかなるのです。(たぶん)
ま、このブログが👍されることはあまりないんですけどね…
でわ、股!!