19歳からスイミングスクールのコーチの仕事をしております。
最初はアルバイトで始めて社員となり、現場責任者も勤めましたが会社を辞めてしまい、その後は個人契約で週に2回だけ働いております。
現在49歳ですから約30年ほどこの仕事をやっていますが、自分は「泳げない子どもが泳げるようになる」ことに仕事のやりがいを感じているので、選手を育成するクラスより、低年齢のチビッ子クラスが好きです。
そんなチビッ子クラスを長年経験してきて、レッスン中に歌を歌うことでレッスンが盛り上がることを学びました。
歌を歌うことの目的はいくつかあり、ひとつは単純に場の雰囲気を盛り上げることですが、「その歌が流れたら〇〇の行動をする」という、スムーズにカリキュラムをこなす役割も持っています。
例えば歩くときはこの歌で、プールサイドに座るときはこの歌で、みたいな感じでパターン化しておけば、その歌を歌うだけでスムーズに行動してくれます。(もちろん、しない場合もありますが・・・)
歌の選択については、流行のアニメの曲からオールドスクールの童謡まで、基本は何でもいいのですが、パターン化することが大事で、それは各コーチが決めています。
やっぱり子どもが知っている歌の方が伝わりやすいのですが、それだと他のコーチと被る場合があるので、あえて外すコーチもいます。
となりのトトロのオープニングの「さんぽ」『あるこ~あるこ~わたしはげんき~』や、アンパンマンのエンディングの「アンパンマンたいそう」なんかが有名どころですが、自分の場合はひねくれているので、舘ひろしの「泣かないで」や、宇宙戦艦大和のエンディングの「真っ赤なスカーフ」など、そのうち保護者からクレームが来そうな歌を歌うこともあります。
ところで、そんなチビッ子クラスのレッスン中に歌う歌ですが、自分が長年歌ってきたにも関わらず、ず~~っと何の歌かわからずに歌い続けてきた歌があります。
それは「パンの歌」(勝手に命名)で、文字にするとこんな感じです。
パーン パーン パーン パーン
パンパンパンパンパンパン パンパカラッタン
パーン パーン パーン パーン
パンパンパンパン パァァァァァァァァン!
前述したように、スイミングスクールのチビッ子クラスのレッスン中にコーチが歌を歌う目的はいくつかあり、ひとつは「場を盛り上げる」で、もうひとつは「歌うことで行動を促す」ことです。
この「パンの歌」の目的は前者であり、この歌を歌ったからといってパン作りを始めるわけでもなく、ただ単に場を盛り上げるのが目的です。
使用例としては、レッスンが始まってすぐ、その日に食べたものを聞くことで子どもとコミュニケーションを取り、その中で「パン」と答える子どもがいた場合、この「パンの歌」を高らかに歌い上げることが、自分のクラスでは恒例となっております。
さて、これも前述しましたが、この「パンの歌」については、何の歌か?わからずに歌い続けております。
記憶を辿ればどこかで聞いたのを覚えていて、それで歌っているのは確かなのですが、若さなのか馬鹿なのか、気にもせず調べもせず、少なくとも10年以上は歌ってきました。
「ま、それでも子どもが喜んでくれているからいいやん!」なのですが、よくよく考えると「長年の謎」です。
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で、そのことを今朝ふと思い出し、朝ゴハンを食べながら嫁さんに聞いてみるも、「運動会で聞くような曲ね」という答えしか返ってこなかったので、ググってみました。
さすが「生きにくいけれど便利になった世の中」で、すぐに長年の謎の答えはPC画面に表示されました。
どうやら10年歌い続けて、勝手に「パンの歌」と命名していたのは、正式には「パンのマーチ」というそうで、NHKのみんなのうたでも流れていたようです。
自分がどのタイミングで聞いたかはわかりませんが、この歌をどこかで何かで聞いて、それがずっと残り続けて歌い続けてきたということですね。
というわけで
あ~~スッキリした!
というお話でした。
でわ、股!!
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