スイミングスクールのコーチの仕事をしております。
特にチビッ子を担当するのが楽しくて、もう30年もやっています。
チビッ子の担当が好きな理由はいろいろありますが、一番は「初めて」に立ち会えること。
初めて泣かずに1時間過ごせた。
初めて顔を水に浸けれた。
初めて水に潜れた。
初めて泳げた。
どれもその瞬間に立ち会えるのが最高に楽しくて、そのたびにガッツポーズです。
ただ、それも長年やっているとある程度の予測が出来るようになり、「あ、そろそろ出来るかも」というときには、集中して練習を行うことで狙って「初めて」を出せるようにもなりましたが、もちろん全てではありません。
先日、担当する子どもの保護者とソーシャルディスタンスを取りながら会話をしているとき、ふいに「初めて」がやってきました。
担当する子どもは3歳の男の子で、既に泳ぐことができるようになっていて、とても楽しくレッスンに参加してくれていますが、それでも「最近どうですか?」と声をかけてみました。
有り難いことに保護者の方は喜んでくれていて、何の問題もないことがわかったのですが、さらにこんな話をしてくれました。
「家でもニシオカコーチ!ニシオカコーチ!って言ってて、初めてコーチの名前を覚えましたよ」
もちろん年齢や成長の過程の中でたまたまタイミングが合っただけなのでしょうが、それでもふいにやってくる「初めて」に、50歳のおっさんにはキツイ5時間レッスンの疲れも、完全に吹っ飛びました!
もちろん仕事はお金の為にやっているのですが、それでもこういうのがあると、またがんばれそうです。
というわけで、決して順風満帆ではないですが、これからもやってやるって!
でわ、股!!