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クロールで25m泳ぐ方法のハナシ

先日、このブログの【お問い合わせ&連絡】に、このようなメッセージが届きました。

(原文を載せても良かったのですが、何か問題がありそうな気がしましたので、概要をまとめます)

  • 中学生のお子さんがクロールの自主練習中
  • ビート板を使っての前呼吸は出来る
  • しかし、クロールの横呼吸が出来ない
  • 鼻から水が入ることがある
  • どうしたら25m泳げるでしょうか?

雑記ブログとして多種多様な内容を書いておりますが、30年ほど携わった水泳の仕事について多く書かせてもらっているので、それを読まれた方からだと思われます。

で、こんな場末のブログを読んで下さっていることだけで大感激で、それをレッスン料代わりに直接プールに入って指導させて頂きたいくらいですが、さすがに「そうはイカの金玉海老のドタマ」な時代ですので、ブログにて説明させていただきます。

 

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最初にお断り

まず、実際に水泳指導を行う場合、対象となる方(今回の場合は中学生の息子さん)に実際に泳いでもらい、そこで目標に対して足りていない部分を補うために何が必要で、それを習得するためにどんな練習が適正かを考えて、レッスンを行います。

ただ、今回の場合は情報が限られていて、それに対して考えられるクロールの習得方法を説明していきますが、もしかすると合わない場合かもしれません。

なので、ここから説明する方法は、あくまでも「ひとつのやり方」として読んで頂き、実際にやってみて合わない場合は固執せず、別の方法を試すことをオススメします。

 

その① まず、目標を「クロールで25m泳げる」に設定

今回頂いた文面に「25m泳ぎたい」とありますので、そこを目標とします。

つまり、「カッコよく」とか「速く」というのは無視して、とにかく25m立たずにクロールで泳ぎ続けることが出来れば、それで目標達成とします。

もちろん、今回の説明で25m泳げるようになれば、その先に「カッコよく」とか「速く」というのは習得可能ですので、それも説明に(簡単に)加えておきます。

 

その② 「横を向く」という考えを捨ててしまう

まず、クロールの呼吸というと、こんな感じをイメージされているのではないでしょうか?(あくまでも予想)

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もちろん間違いではないですし、これがスタンダードなクロールなのですが、あくまでもこれは最終系であり、いきなりこれが出来なくても25m泳ぐことは可能です。

なので、まずは「横を向いて呼吸をする」という考え方を捨ててしまって構いません。

 

その③ 上を向いて呼吸をする

「横向きで呼吸しない」としましたが、呼吸をしないわけにはいきません。

そこで、「横向き」ではなく「上向き」で呼吸をすると考えてください。

考え方としては、まずは上向きで呼吸を出来るようにして、それで泳ぎ続けることを優先し、余裕が生まれてから横向きになるようにして、カッコよく泳げるようにします。

手書きで汚いですが、下図はクロールの上向き呼吸のイメージです。

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その④ 上向き呼吸を習得する方法

次に、上向きの呼吸を習得するために必要なことを列記します。

  • 上向きで浮く
  • 下向きから上向きになる
  • それを連続して行えるようにする

各内容についての説明を行います。

 

上向きで浮く

単純に上を向いて浮くだけなのですが、これが意外と出来ない場合もあり、これが出来ないと上向き呼吸は出来ません。

コツはいくつかありますが、特に重要なのは顔ギリギリに水面が来るようにすることで、顔が沈むことを怖がって上げてしまうと、腰が引けて沈んでしまいます。

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下向きから上向きになる

やり方は下記の通りです。

手を下(気をつけ)の状態でバタ足をして、そのままひっくり返って上向きになる

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最初は、鼻から水が入ったり水を飲んだりといったトラブルが起きるかもしれませんが、ここで徹底的に「鼻から吐いて口から吸う」を練習します。

あと、この練習を行うときは、手を使っても大丈夫ですが、手を前にしておくと上向きになった場合に沈むことが多いので、常に後ろ(腰付近)にしておきます。

 

それを連続して行えるようにする

最初は「下向きから上向き」が出来るようにして、さらに今度は「上向きから下向き」が出来るようにします。(図は省かせてもらいます)

ここで注意することは、前向きの呼吸ができる方は、どうしても苦しくなると前を向いてしまいやすいので、そこを考えながらやってみてください。

あと、この練習は「ローリング」と呼ばれています。

 

その⑤ 上向きの呼吸と片手クロールを合わせる

ここまで、クロールの手を回すことは出来ていると仮定していますが、もし出来ないのであれば、事前に練習しておく必要があります。

で、クロールの手が出来ていると仮定して、ここから上向きの呼吸と合わせていきます。

そして、それを難しく考えずに言葉で説明すると、こうなります。

クロールの手を回しておいて、苦しくなったら上を向いて呼吸する

もしかすると、この説明だけで出来るかもしれませんが、無理な場合も想定して、以下に説明を続けます。

  • 片手だけ回す練習をする
  • 片方の手が前、片方の手が後ろのタイミングで上を向く
  • 呼吸をしたら、そのまま手を動かさないで下を向く

各内容についての説明を行います。

 

片手だけ回す練習をする

まず、左右どちらで呼吸するかを想定しておき、その側の手(右なら右手)を回し、反対の手は前に伸ばしておき、それを繰り返し行います。

コツとしては、手を出来るだけゆっくり大きく回すようにしてください。(早く回すと呼吸のタイミングが摑みにくくなる為)

 

片方の手が前、片方の手が後ろのタイミングで上を向く

そして、片方の手を回している中で、片方の手が前、逆の手が後ろにある状態で、上を向いて、そのまま安定できるようにします。(下図参照)

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(上図では後ろの手が多少上がっていますが、実際には水の中です)

ここでの注意点は、体の回転をどちらに回るか?と間違えてしまう場合がありますので、陸上もしくは足の届く安定した場所で、シミュレーションしておきましょう。

 

呼吸をしたら、手を回しながら下を向く

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で、これも上記と同じで、安定した場所であれば、どちらに回るか?が分かると思うので、事前にシミュレーションをしておくことをオススメします。

 

その⑥ 両手を回して上向きの呼吸をする

片手を回して上向きの呼吸ができるようになったら、あとは両手のクロールをしながら、苦しくなったら上向きになって、慌てず騒がず呼吸が済んでから、下向きになってクロールを続けます。

(一応、図で説明)

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この姿勢で泳ぎ始め、まずは手を回します。

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で、苦しくなったら上向きになり、ここで呼吸をします。

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呼吸が済んだら下向きに戻り、手を回してクロールを続けます。

 

その⑦ もっと「カッコよく」&「速く」

上記の説明だけで簡単に目標が達成されるわけではなく、多かれ少なかれの練習が必要となりますが、上手くいけば25m泳げるようになるでしょう。

で、これらが習得できて、さらに「カッコよく」そして「速く」泳げるようになるために、必要なことを箇条書きにしておきます。

 

呼吸は少しずつ横にする

最初は上向きの呼吸ですが、上向きになるまでで止めることで、横向きで呼吸できるようになります。

ただし、横向きの呼吸は、上向きに比べて不安定になるので、さらにバランスの取り方が難しくなりますので、繰り返し練習が必要になるでしょう。

 

水をかく(後ろに押す)意識を持つ

基本的には、水を強く早くかくことで、速く泳ぐことができます。

しかし、それをしようとすると全体のバランスが崩れたりしますので、それらを安定させるためにキックも強化する必要があることを覚えておいてください。

 

まとめ

ここまで長々と書いてまいりましたが、簡単にまとめると以下となります。

  • 横向きの呼吸は捨てて、上向きの呼吸と考える
  • とにかく最初は上向きで浮けるようにする
  • 手を下のままで、回転できるようにする
  • 片手だけを回し、呼吸と合わせる
  • 両手を回し、苦しくなったら上を向く

 

最後に

ここに書いたクロールの呼吸の習得方法は、スイミングスクールでコーチをされている方からすると「ちがう!」と指摘される内容かもしれません。

通常の教え方としては、上向きの呼吸は教えることは不要であり、最初から横向きで教える場合の方が多いと思われるからです。

ただ、今回の場合は「クロールで25m泳げること」を優先するため、そして、前向きの呼吸が出来るけれど横向きの呼吸が出来ない方に、手っ取り早く習得してもらうために、回転すること(ローリング)を説明させて頂きましたので、あしからず。

 

そして最後となりましたが、メッセージを頂きました方、ありがとうございます。

出来るだけわかりやすく説明したつもりですが、もし不明な点がありましたら、遠慮なく再度メッセージを頂ければ、追記で説明をさせていただきますので、ヨロシクお願い致します。

 

でわ、股!!

 

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