まず、あおり運転の解決には「毒を持って毒を制す」が良いのでは?と書きました。
しかし、「ジェイソン vs フレディ」のラストで両方生き残っている(いや、そもそも両方生きていないけれど・・・)というオチでしたので、やっぱり「毒を持って毒を制する」では無理があるとわかりました。
そして次に、「あおり」という言葉繋がりで、「あおり運転とあおり足の関係」について書きました。
「あおり足」とは平泳ぎの間違った足の使い方の名称で、そこから単純に「あおり」繋がりで思いついて書いただけの駄文ですが、書きながら、「あおり足で不合格の子どもを持つ親が、そのテスト結果にイライラして高圧的になり、それであおり運転をするのでは?」と考えてみて、 「あおり足を矯正することで、あおり運転を減らせる」という仮説を立ててみました。(仮説というか妄想ですが・・・)
で、その仮説(妄想)に対し、このようなコメントを頂きました。
「あおり運転」と「あおり足」のハナシ - 働けおっさんブロガー
- [水泳]
うちの子おそらくこの「あおり足」です。イライラしてあおり運転しないよう気を付けます(-_-;)
2019/08/20 11:44
白金ちなさま、コメントありがとうございます。
このような場末のブログにコメントを頂き、大変感謝しております。
そして、お子さんが「あおり足ではないか?」ということで、なかなか自分の思い通りにならなくてストレスが溜まるかもしれませんが、どうかハンドルを握る際はお気をつけくださいませ。
で、こういう流れから、お子さんをスイミングスクールに通わせている保護者向けに、平泳ぎのあおり足に対する考え方と、家庭でも出来る対策を書くべきでは?となりました。(勝手に)
というわけで、どれだけ需要があるかはわかりませんが、少なくともひとりの方には読んでもらえそうな記事の、始まり始まり~!
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まず最初に諸注意を・・・
これから、これまで30年近くスイミングスクールでコーチを経験したことに基づいて平泳ぎのキック(特にあおり足)について書いて参りますが、あくまでも個人的な意見です。
なので、ここに書かれたことが絶対に正しいわけでもなく、もしかすると逆効果になるかもしれない、という認識をしておいてください。
そしてこれらは、通われているスイミングスクールのコーチ、特にプロ意識の高いコーチの場合、毎月月謝を払っているスイミングスクールよりも、無料のネットで手に入る情報を信じるのか?ということで、心象を悪くする可能性があります。
その辺を十分理解した上で、読み進めください。
そもそもあおり足は難しいのです
まず、「あおり足」について再度説明をしておきます。
本来、足の裏で水を蹴るのが正しいやり方ですが、それを足の甲で水を蹴ってしまうのが、「あおり足」です。
で、そもそも平泳ぎの足というのは、とにかく難しいのです。
ほとんどのスイミングスクールには「進級テスト」がありますが、それをずら~っと並べて難易度で順位を付けたら、確実にベスト3に入ります。(クロールの呼吸やバタフライなんかよりも上の場合もあり)
そうなる理由はいくつかありますが、特に大きな理由としては、それまでクロール背泳ぎと学んでくる間に、「足首をリラックスして」とか「足首の力を抜いて」と教えてきた(教わってきた)のに、平泳ぎのキックになると、突然「足首を曲げて」となります。
この、「言ってたこととチガウ!」ってのが頭でも体でも理解しにくく、クロールと背泳ぎは泳げるのに、上手く体がコントロール出来ない状態が生まれます。
もちろん、コーチとしてはそれらを解消するための策を練り、時間の許す限り繰り返し練習をしますが、「足首を曲げる」という行動がシンプルであり、そのシンプルな行動ほど伝えるのが難しい、ということを最初にお伝え、いや、いいわけをしておきます。
足首の曲げ伸ばしをやってみる
前述したように、それまではリラックスしていた足首を、力を入れて曲げるようにするのが、平泳ぎのキック習得のポイントとなります。
そこで、家庭でも出来る訓練として、下記の図のような動きを行います。
図では椅子に座っている感じにしていますが、別に立っていても構いません。
要するに足首の曲げ伸ばしをするだけなのですが、これが意外と難しい子どもがいて、例えば一緒に手首を曲げないと出来なかったり、曲げるつもりが伸ばしたりする場合があります。
これは、脳から「足首を曲げろ!」と命令を出しても、それが足首を曲げるために必要な筋肉まだ繋がらず、それで上手く動かせない、と思われます。(専門家ではないので・・・)
あとは、最初は自身の目で確認しながら曲げ伸ばしを行い、次の段階としては見なくても曲げ伸ばしできるようにして、最後にはTVを観ながらなど、別の行動をしながら出来るようにしてみてください。
足首を曲げるための筋肉を知る
上記の方法がスムーズに出来れば、それで平泳ぎのキックが出来る!とはなりませんが出来ないよりは有利です。
しかし、上手く曲げ伸ばしができない場合もありますので、その対策を以下の図で説明します。
これも専門家ではないので「〇〇筋」みたいな説明は出来ませんが、だいたいスネあたりの筋肉を収縮することで、足首を曲げることができます。
そこで余裕があればの話ですが、この動きを大人(保護者)がやってみせ、その際に子どもにスネを触らせて、筋肉が収縮するのを感じてもらいます。
で、脳からのイメージがスネに伝わるようにすれば、それで上手く行く場合もあります。
これだけで「出来る!」とは言いませんが・・・
前述しましたが、足首を曲げることが出来たからといって、それで平泳ぎのキックが習得できるとは言いません。
足首を曲げれたとしても、足の甲じゃない部分で水を蹴る感覚は分かりづらいですし、逆に、曲げることを意識しすぎて固くって上手く行かない場合もあります。
しかも、それ以前に、平泳ぎのキックの姿勢はバランスが取りにくいので、足首を曲げるうんぬんに行き着かない場合もあります。
ただ、足首を曲げることが出来ないと平泳ぎのキックの完成が難しいことは間違いないので、やって損することはないと思われます。
一番のオススメは「長い目」かも
というわけで、「家庭で出来るあおり足対策」を書いてきましたが、それでも簡単ではないのが平泳ぎのキックです。
そこで、なかなか進級しない我が子にイライラする保護者の気持ちは十分理解しますが、あんまり気にしないで、長い目で見守るくらいがちょうど良いかもしれません。
じゃないと、ハンドルを握ったときに高圧的な態度になって、「あおり足」が原因で「あおり運転」、なんてギャグみたいなことが起きかねませんからね。
どうか、お気をつけくださいませ。
そして、最後までご精読ありがとうございます。
でわ、股!!
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