保育園で外国人講師が園児を叩く動画が、ニュースで報じられていました。
北九州市小倉北区の認可外保育施設に勤める40代のカナダ人の男性講師が、施設に通う当時2歳の男児への暴力行為に及んでいたことが14日、分かった。
その動画のリンクを以下に貼っておきますが、あまり気持ちの良い内容ではございませんので、視聴についてはご注意ください。
北九州市の認可外保育施設で男児をたたくカナダ人の男性講師 - YouTube
で、この件について、自分はスイミングスクールのコーチなので、ちょっとだけ立場が違うのですが、2歳児に対して何か(水泳または水遊び)を教えるという意味では同じだと思うので、その立場で思うことを書いてみます。
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「わからんでもない・・・」という前提
確かに、子どもが言うことを聞かなくてイライラすることがあるのは理解できます。
自分も低年齢の子ども10人近くを相手に、上手くレッスンが進まなくて感情が乱れ、さすがに手を出すことはありませんでしたが、あからさまに顔に「イライラ!」と書いてある状態になったことがあります。(しかも何度も・・・)
なので、同じとは言いませんが近い立場として、イライラしてしまうのは十分理解できます。
でも、ダメなんだよな~
もちろん「わからんでもない」と思うだけで「仕方がない」とはなりません。
なかにはこのカナダ人講師を擁護するような声も出ているようですが、自分は全くそうは思いません。
ハッキリと、ダメ!です。
というのは、公開された動画を見て、問題の「2歳児を叩く」とされているシーンで、そのカナダ人講師が、こんなことを言っています。
「why did you do that」(なんでそんなことしたの?)
「なんでそんなことしたの?」への反論
英語に弱いので自信がなく、これが正しいかどうかはわかりませんが、カナダ人が2歳の園児に発したのは、たぶん「why did you do that」だと思われます。(00:30~)
で、その意味を調べてみると、「なんでそんなことしたの?」となっているので、ほぼほぼ意味があっているとして、話を進めます。
まともにしゃべれない2歳児に対して、しかも流暢な英語で「なんでそんなことしたの?」と発言している時点で、「この人、相当イライラしているんだろうなぁ~」と思いますが、それはちょっと横に置いておいて・・・
その2歳児がちゃんと英語を聞き取れて、まともに反論ができたとしたら、たぶんこう言うでしょう。
オマエのレッスンが面白くないからだよ!
(北九州だと、何て言うんでしょうか?)
子どもは面白いから聞く
たぶん、このカナダ人講師が子どもたちに教えていることは、非常に大切なことで、とても価値のあることなのでしょう。
しかし、子ども、しかも2歳児にそんな価値観は一切無くて、その場その場で「面白いかどうか?」で判断して行動しています。
楽しい音楽(もしくはコーチの鼻歌)が流れているわけでもなく・・・
カナダ人講師が見ているだけで面白い動きをするわけでもなく・・・
手に持つボードがわかりやすわけでもなく・・・
何にも面白いことがなくて、暇で暇でしょうがないから、遊び始めたのではないでしょうか?
で、そこに「なんでそんなことしたの?」って聞かれたら、面と向かって「オマエのレッスンが面白くないからだよ!」と言い返すはずです。
少なくとも自分は、そこと戦っている
昔お世話になった先輩コーチから、「子どもはコーチの鏡」と耳にタコが出来るほど聞かされてきました。
その意味は、「子どもが上手くならないのはコーチの教え方が下手なだけ」という考え方で、決して子どもが上達しないことを子どものせいにはしてはいけない、ということです。
で、その解釈を広げたら、子どもが集中して話を聞かないことすら、コーチの指導力が下手なだけだと思うのです。
どうやったら子どもが自分の方を見てくれるのか?
どうやったら子どもにとって面白くない話を聞かせれるのか?
どうやったら聞いたことをするようになるのか?
そのためだったら変な顔もするし、変な動きもするし、子どもが好きそうな歌だって覚えます。
「戦っている」というのは間違っている例えかもしれませんが、自分はそうやって子どもと戦っています。
最後に先生にひと言
問題のあった保育園では保護者会が開かれたようですが、そのカナダ人講師がどうなったかはわかりません。
ただ、同じとは言えないけれど近い立場の人間として、そのカナダ人講師の方に、最後に聞いておきます。
「Why Did You Do That?」
(なんでそんなことしたの?)
でわ、股!!
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