昔、島田紳助と松本人志が出演する『松紳』というトーク番組がありまして、そこで島田紳助がこのような話をしました。
世の中にはいろんな人がいて、自分と同じ小学生のはずなのに、めちゃくちゃ賢くて礼儀正しくて空気が読める子どもがいる。その逆で、自分よりも目上なのに、礼儀知らずで他人に迷惑をかける人がいる。
これは、人間というのは「生まれ変わり」をしていて、たとえば5回目の人間をやっているから同じ小学生なのに出来る子どもがいて、まだ1回目だから礼儀知らずの大人がいる。
なので、迷惑な大人がいるとしても、それに対して怒るのではなく、「この人、まだ1回目なんだ」と思って、怒りの拳を納めることにしている。
上記については、あくまでも記憶に基づいて書いておりますので、正確な内容は、下記のリンクよりご覧ください。(リンク切れの場合あり)
で、この話が好きで、たまに思い出したりしているのですが、そういう時って「良いとき」か「悪いとき」のどちらか?なのです。
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良いとき
スイミングスクールでコーチの仕事をしていると、同じ3歳児なのにめちゃくちゃ礼儀正しくて、しかも身体能力が高く、他の子どもに比べて物覚えも良くて、「コーチの手いらず」という感じの子どもと出会うことがあります。
そういうとき、この話を思い出しつつ、「あ、この子どもは1回目じゃないな」と勝手に決めつけ、相手は3歳児なのに普通に世間話をしてみたり、大人としての対応を取ります。
もちろん、それを見た周りのコーチの顔には「?」と書いてありますが、意外と真面目にそう思っているのは、この話のせいです。
悪いとき
スイミングスクールに限らずですが、世の中って逆三角形だと思うのです。
自分が担当するクラスなんてちっぽけなもので、いくら自分のレッスンが素晴らしくて、いくら担当する子どもの泳ぎが上手くなったとしても、世間一般で考えてみれば大したことではありません。
スイミングスクールのコーチという仕事に対して自信を持つことや、自身の成果を胸を張って語ることは良いことですが、それであっても人間としては謙虚にあるべきだと思うのです。
もちろん、自分もこうやって偉そうにブログで水泳のことについてあーだこーだと書いているわけですから、「お前もだろう!」と言われても仕方がないのですが、それを理解しているからこそ、やっぱり謙虚に、です。
ところが、これを勘違いしているコーチがいて、「自分は凄い!」と吹聴するくせにミスをしたことには口をつぐみ、都合のいいように解釈して自身を大きく見せようとすることに必死な、それも目上の方が、います。
これまで、そういう「謙虚」なんて言葉を知らないようなコーチと出会うたびに、最初に書いた話を思い出して、「あ、この人は初めて人間やってるんだ」と思うようにして、イライラする気持ちを収めるようにしています。
さて、自分は何回目?
この話が好きな自分は、他人を見て「この人、何回目なんだろう?」と考えます。
そして、それで感心したり、溜飲を下げたりしています。
しかし、それは自分にも当てはまる話です。
「自分は人間何回目なんだろう?」
もちろん自分ではわかりません。
なので、正確には「他の人は自分を見て、何回目と思っているんだろう?」
そんなことばかり考えて生きるのは息苦しくも感じますが、自分が他人に対してそう思う以上、自分にも当てはめないと、それだけで「お前なんて1回目だろ!」と思われても仕方がありません。
というわけで、とりあえず2回目の人間をやっていると思うのですが、どうでしょうね?
でわ、股!!
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