46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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ファイヤープロレスリングワールドの非難騒動のハナシ

自分が愛して止まないゲーム「ファイヤープロレスリングワールド(以下、ファイプロW)」が非難を浴びています。

12年ぶりに新作がSteam版(PC版)で発売され、その後PS4版も発売されてファンの間では歓喜の声が聞こえたものでしたが、しばらくするとその声は非難に変わりました。

その原因は「バグ」や、新作の売りとして前面に出していた「ネット対戦が満足にできない」などであり、現在におけるほかのゲームでは当たり前とされることができないことへの不満、というようなことです。

 

と、わかったように書いていますが、自分はSteam版プレイヤーですので、実際にはPS4版をじっくりプレイしたことがなく、本当のことがわかっていないかもしれません。

ただ、それほど不満を感じることがなく、普通に、いや普通以上に遊んでいます。(ちなみに新日本DLCを導入済みなので、ほぼPS4版と同じだと思われますが・・・)

かといってSteam版にもバグはあり、これを書いている現在でも試合に勝利したレスラーの入場曲が流れないバグだったり、コーナーへの駆け上がり攻撃という技で、たまにコーナーとは反対側にまるで透明のコーナーがあるがごとく駆け上がっていく派手なバグなどもあります。

 

しかし、それでも全然平気で遊べています。

自分の好きなレスラーを再現して(作って)コンピューター同士で戦わせて、試合内容を見ながら改善点をメモして再びエディットの数値をいじる・・・の繰り返しです。

好きなレスラーの動きを思い浮かべながらエディットの数値を調整して、その動きが良いタイミングで出たときなんかはガッツポーズして、時間が経つのを忘れるくらい没頭しています。

なので、なぜこんなに批判が出ているのか?

自分にはわかりません。

 

それがなぜなのか?思い当たるのはこんなことです。

おっさんである自分が最初にファミコンを買ったとき、そのボタンはゴム製の四角いものでした。

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画像はhttp://y30.lolitapunk.jp/famicomdiglife/sikaku/より転載

これは初期のファミコンに採用されていたボタンで、押すと凹んだまま戻ってこないことがあり、連打には不向きなボタンでした。

そこにファミリーボクシングというゲームがやってきて、アウトボクシング派の自分はボタンを連打したいのですが、四角いボタンは応えてくれません。

そこでどうしたものか?と考えて、ボタンの押し方を工夫しつつ、さらにアウトボクシングとインファイトを織り交ぜる戦いを研究し、それで勝っても負けても満足のいく勝負を繰り広げられるようになりました。

その後プラウチック製の丸ボタンが発売され、わざわざコントローラーだけ買いに行き、その連打具合に狂喜乱舞し、再びアウトボクシングを極めることになるのですが、後にこんなことに気がつきます。

というのは、四角いボタンでも連打ができるように工夫をしていたおかげで、丸ボタンでさらに連打が強化されたこと、インファイトも経験することで戦術の幅が広がり、格段にプレイヤーレベルが上がっていたこと、つまり四角ボタンのおかげでファミリーボクシングがうまくなっていたことに気がつくわけです。

こういうことをゲームで学んできた自分は、その後のゲームに対しても、「いかに楽しむか?」もしくは「払った金額の分だけは、どうにかして遊ぼう」という気持ちが芽生えていきます。

それが答えになるかはわかりませんが、思いつくことはこんな感じで、バグの存在するファイプロでも、それをどう楽しむか?という気持ちの方が強く、だから普通以上に遊べていると思いますし、批判する気持ちはありません。

 

もちろん批判する人ばかりではなく、自分と同じように遊んでいる方もおられます。

今回の批判騒動(?)に対して、ファイプラー(ファイプロで遊ぶ人の総称)の第一人者であるよろず屋さんが、質問への返答としてツイッターでこのようにつぶやかれています。

自分とはちょっと考え方が違うかもしれませんが、PS4版で遊んでいる方がこのように仰られているわけですから、同じように普通に遊べている人もいるのでは?と推測していて、このつぶやきに賛同する人も少数ながらもおられます。

 

で、ここで触れておきたいのは質問にある「タイチさん」ということですが、「タイチさん」は現役の新日本プロレス所属のプロレスラーであり、同時にファイプロのファン(プレイヤー?)でもあります。

その本職である「タイチさん」が、自身のツイッターでこのように煽っています。

あくまでも自分の考えですが、これは「タイチさん」(もしくは新日)が仕掛けたプロレスです。

ユーザーからの非難を現役プロレスラーである「タイチさん」が同調することで、矛先を変えたり溜飲を下げることが狙いで、本気で文句があるならツイートで世間に広める必要などなく、直接会社なり本人に対面して言える立場のはずです。

正直最初は「なんじゃコイツ!」と思いましたが、よくよく考えると新日本プロレスとしてもゲームが批判はされている現状はよろしくなく、その火を消すために「タイチさん」がヒール役を買って出た(のか命令か?)のでないでしょうか。

 

そして、今回の非難騒動に対して、古参ファイプラーの「気にならない。けれど新規ユーザーを増やすチャンスを失ったのは良くない」という意見を拝見しました。

当たり前の話ですが、モノが売れないと商売を継続するのは難しく、新規ユーザーが増えないと開発チームは解散となってしまうのが現実でしょう。

実際、チラっと耳にしたのは、先行発売されたSteam版の国内販売数は海外のそれに比べるとスズメの涙だそうで、そうなると会社(スパイク・チュンソフト)としては、PS4版の販売で儲からなければ、その道を断ってしまうのは当然です。

そこに国内最大のプロレス団体である新日本プロレスとのコラボが決まったわけですから、当然チャンスとなるのですが、そこにはこれまた大人の事情で、ユーザーには明かせない契約などがあり、発売時期を間に合わせるなどの綱渡りを続けてきましたが、その綱が今まさに切れ掛かっている状態なのでしょう。(あくまでも推測)

 

で、ここまで長々と書いてきましたが、自分が言いたいことの枕でしかありません。

つまりはこんな状態ではありますけれど、ファイプロWを作っているチームの方々や、監督である松本ともぞう氏に、何とか、その切れかかった綱から落ちないように踏みとどまってほしいと思っているのです。

残念ながら自分には使えるお金が少なく、Steam版に加えてPS4版を購入するような余裕は全くなく、「モノが売れないと頓挫する」という大人の事情がわかっていても、売上げに貢献することはできません。

もちろん今後発売されるSteam版のDLCは購入する予定ですが、それも約束できることではございません。

そこでできることは、微力ながら、小さいながらも声をあげることしかありません。

しかし、こんな小さな声で批判を鎮静化させようとか、意見をひっくり返そうとしているわけではありません。

批判する人がいるのは理解できますし、何でも手に入るこの時代に、昔ファミコンのボタンが四角でね・・・なんて話をしても「はぁ?」と返されて終わりでしょうし、いくら「ファイプロとは、想像(及び妄想)をして楽しむもの!」なんて意見をぶつけても、何の共感も得られないでしょう。

なので、ただひたすらに、これほどの熱量を持って楽しんでいる人が、少なくともひとりはいるのだということを、言いたいのです。

 

 

松本ともぞう監督、並びにスタッフの皆様方、どうか無理なさらずに。

今後も楽しみにしております。

 

でわ、股!!