このようなニュースを読みました。
評論家の宇野常寛氏が、「カジサック」の名前でユーチューバーとして活動する、お笑いコンビ「キングコング」の梶原雄太氏に対して、イベントで失礼な対応を受けたとして怒りをぶちまけています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190205-00010006-wordleaf-soci
このニュースを読んでもピンと来なかったのは、この「宇野常寛氏」なる方を知らず(正確には、思い出せず)、ナンノコッチャ?という入り口でしたが、なんだかきな臭い感じがプンプンしましたので、野次馬根性丸出しで調べてみました。
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まず宇野常寛氏
こうやってニュースで取り上げられる「評論家」ですから、自分が知らないだけで、きっと有名な方だろう、と調べてみると・・・「あぁ~」となりました。
2015年4月から日本テレビ『スッキリ!!』木曜日コメンテーターを務めていたが2017年8月に、翌9月末を持って番組を降板することを自身のツイッターで発表した。宇野は降板の理由について、歴史修正主義に対する批判をはじめとする自身の政治的発言について番組プロデューサーから自粛を要求されるなど、局側との摩擦を繰り返していたことを挙げている。
普段『スッキリ!!』を観ないのでコメンテーターとしての宇野常寛氏は知りませんが、なんだか番組を降板することがニュースになっていることを覚えていて、「あぁ~あの人」となりました。
ちなみに、インディーズ批評誌『PLANETS』の編集長だったり、株式会社PLANETS代表取締役だったり、こんな本を出版されていたりと、やっぱり自分が知らないだけで、凄い人です。
次にカジサック氏
コチラはさすがに知っていて、キングコング西野の相方で、最近ユーチューバーとして活躍されていますが、それと同時に炎上することも多くなっていて、賛否両論というところでしょうか?
何があったのか?
前述したニュースでは、トラブルとなった両名がイベントに共演し、そこでのやり取りに不満を感じた宇野常寛氏が途中で退席する。とあります。
トラブルが発生したのは、2月2日に開催されたホリエモン万博というイベントで行われたチャンバラ合戦大運動会です。宇野氏はこのイベントに招待されていましたが、カジサック氏から失礼な絡みを受けたことから、イベントを途中で退席しました。
さらに、宇野常寛氏のツイッターに本人コメントが出ているので、それを読みました。(ちょっと長くなります)
最初に謝ります。
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
朝からごめんなさい。
これから、あまり気持ちのよくない話題を連投します。
内容は(みんながウンザリしてること、知っていますが)カジサックの件です。
もう終わりにしたかったんですけど、申し訳ありません。書かせてください。
僕の告発を根にもったカジサックとそのファンが、昨晩イベント当日の動画を自分たちに有利なように編集して拡散をはじめました。
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
そのことで、僕の側も悪いと印象操作することが狙いだと思います。
動画は前後を切りとられ、まるで僕が梶原のノリを喜んでいるかのような印象に編集されています。
なので本当はもう終わりにしたかったし、僕にとっても不愉快な記憶を掘り起こすことだけど当日のことをある程度詳しく書くことにしました。
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
連投になりますが、お付き合いください。
カジサックはあの日、冒頭から僕らのチームを見るなり「弱そうだ」とバカにしてきた。そりゃ僕はお世辞にも運動が得意には見えないだろうが…
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
僕はなんとか場を保たせながら、これは釘を刺さないとと考えて「お前みたいな自分より弱いヤツをみつけた途端にマウントしたがる奴は大嫌いだ」と告げた。
しかし、梶原の言動は少しも変わらなかった。僕も前半は少しでも楽しもうと、梶原のノリに合わせようとした。
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
流された動画はこの部分だ。
こうして悪用されるなら、少しでも合わせるべきではなかったと思う。
もちろん僕は梶原のように身体的な特徴をイジったり、人格否定したりはしなかった。
そして3種目の縄跳びのとき、僕はぜんぜん飛べなかった。1回はメガネが縄跳びに引っかかった。笑われたけど、この時点では特に不快ではなかった。
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
けれど、梶原はここぞとばかりに僕をバカにしてきた。僕の失敗をディフォルメしたジェスチャーでモノマネし、こき下ろした。
一線超えたな、と思った。
梶原のいう「みんな」になぜか僕らは入っていなかった。僕はかれに生贄に選ばれて、嘲笑されるためだけに、その場にいることを要求されていた。
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
ここで、「空気を読んで」梶原主役のバラエティゴッコのいじられ役を甘受することは「正しい」ことなんだろうか。
そんなわけはない、と思った。
僕らには、人間には、尊重されない場から離脱する権利がある。失礼な相手がいたら、抗議で帰る権利がある。
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
「場の空気」のために、マイノリティだけが我慢しなきゃいけないなんて間違ってる。「芸人」なら、バラエティならイジメが許されるなんて間違ってる。
僕は帰り、そう発信すべきだと思った。
イベントのスタッフは真っ青になっていた。申し訳ないなと思ったが、彼らがずっと梶原の言動を黙認していたことを思い出すと、心が冷えた。
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
オファー時から失礼(企画変更、梶原の急遽出演などすべて事後連絡だった)なことが多かったので、余計にそう感じた。引き止めを一蹴して振り払い、帰った。
その後はツイートした通り。
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
タクシーを捕まえて乗った瞬間に友人から連絡があり、急遽別件の仕事の打ち合わせに行った。
打ち合わせは充実していて、本当に帰ってよかったと思った。このことは、しっかり読者に伝えようと思った。
もちろん、主催側に僕のギャラは全額返金することはその場で伝えた。
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
少し経って思い当たり、僕目当てで来た人にはチケット代も、僕のギャラから返金することにした。足りない分は、僕が自腹で出そうと決めた。
それが、仕事を降りる権利を行使した人間の責任だと考えたからだ。
改めて、声を大にして言いたい。
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
誰かを貶めることでその「場」を都合よくまとめようとする奴がいる場所からは、今すぐに逃げた方がいい。
彼らのいう「みんな」に君はカウントされていない。「空気を読んで」その場に残っても、イジメが加速するだけ。次の、そのまた次の犠牲者を生むだけだ。
そしていま、僕は告発を根に持ったカジサックとそのファンから、執拗な攻撃を受けている。
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
梶原に都合よい箇所だけを切り取った動画をアップされ、当日の経緯も脚色された上に嬉々として「縄跳びくらいできるようになれ」と罵倒を受けている。
やり方が、本当に汚いと思う。 pic.twitter.com/YFzXzk7glx
本当はこのけんはそろそろ終わりにしようと思ってた。
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
だけど、梶原サイドからの攻撃が加速してきたので、改めて経緯を記しました。
この年齢になって、自分が受けた嫌がらせのことをみんなに書いて紹介するのは正直、しんどいです。
けれど、ここでハメられるわけにはいかないので書くことにした。
以上です。細かいイジリはまだありましたが、省きます。
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
朝から気持ちのいい話題ではなかったと思います。ごめんなさい。
けれど、バラエティっぽいイジメに対して、もっと堂々とNoが言える世の中になればいいと思ってやったことです。
ご理解いただけると嬉しいです。
イジメとイジリ
あくまでも個人の感覚ですが、自身が高校生くらいのときにイジメられていた(と思っている)ので、イジメとイジリの境界線が他人よりもイジメ寄りになりがちで、他の人は笑えても、自分は笑えないことがあります。
なので、カジサック氏が、サンシャイン池崎さんが両親にプレゼントした新築物件に対して、「公衆トイレじゃないですか?」などとTVで発言したことも、後輩芸人のヤスタケが収集しているレアスニーカーの数々を、お菓子のスニッカーズにすり替えるという内容の動画をYouTubeに公開したことも、個人的には笑えません。
もちろん「お笑い」は好きですし、どうせなら笑って生きていきたいですが、人を貶めて(もしくは傷つけて)生まれる笑いには、素直に笑うことができません。
ちなみに、ここ最近で一番笑ったのは、コチラです。
今日は赤飯 - ぐわぐわ団 より転載させていただきました。(問題があれば削除します)
もちろん、逆に、これを面白くないと思う人もいるかもしれませんが、そんなことは当然で、万人が面白いと思う笑いなんて最初から存在せず、それを「面白いやろ!」と強要することもできないはずです。
なので、今回の件でカジサック氏のファンが宇野常寛氏を非難する動きもあるようですが、個人的には理解できませんし、言わせてもらうなら、不毛であり、ダサいです。
どうして参加したの?
ただ、このニュースを見ていて思ったのは、この宇野常寛氏が、なぜイベントに参加したのだろうか?ということです。
ここ最近の、もしくはそれ以前のカジサックもしくはキングコング梶原氏の芸風を見れば、イジメとイジリの境界線があやふやで、それを「笑いのため」と正当化する芸人であることは、自分なんかより数百万倍も賢い宇野常寛氏であれば、想像できた(もしくは読めた)のでは?と思うのです。
と思って記事を書いていたら、ちょっと違うけれど、そもそも論をぶつける山本一郎氏がいたり、前述した本人のコメントに、カジサック氏の出演が急遽決まり、それが事後連絡だったことが書かれてありますので、それなら仕方ないか・・・と、トーンダウンしております。
縄跳び自体は面白かったですよ(失敗したけど)。イジリが嫌だっただけで。 https://t.co/mgVoKuSGJs
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
イベントのスタッフは真っ青になっていた。申し訳ないなと思ったが、彼らがずっと梶原の言動を黙認していたことを思い出すと、心が冷えた。
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) February 5, 2019
オファー時から失礼(企画変更、梶原の急遽出演などすべて事後連絡だった)なことが多かったので、余計にそう感じた。引き止めを一蹴して振り払い、帰った。
最後に
というわけで、これが全てではありませんが、事の顛末はこんな感じでした。
本来であればここで、「こういうのって、〇〇ですよね~」みたいな感じでスマートにまとめるのでしょうが、自分にそんな能力は無く、ただただ「みさなん大変ですね~」と思うのと同時に、そういったことに巻き込まれない「自身の幸せ」をひたすら感じております。
ホント、みんな仲良くできたらいいのにね。
でわ、股!!
カウントダウン・・・4
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