どうも、マスクド・ニシオカです。
母親の弟、つまり叔父さんのことを、妹と自分は「パンダのおっちゃん」と呼んでいました。
なぜパンダなのか?その理由は簡単で、自分たちがガキのころ、自分たちよりも大きなパンダのぬいぐるみをプレゼントしてくれたことが、命名のきっかけでした。
パンダのおっちゃんとは年に数回しか会えず、たまに会うといつもガキである自分たちを、腹の底から笑わせてくれました。
あるときは変顔をして笑わせてくれて
あるときはコチョコチョとくすぐられて笑わせてくれて
あるときは母親のトンデモエピソードで笑わせてくれて
とにかくガキのころの自分と妹にとって、パンダのおっちゃんは優しくておもしろくて楽しくて最高の大人でした。
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しかし時が経ち、ガキだった自分たちも成長し、パンダのおっちゃんの素性がわかるようになります。
もちろん自分たちには優しくておもしろい楽しい最高の大人のままなのですが、大人の世界ではそうではなかったようです。
酒に溺れ、女性と上手くいかず、子どももおらず、仕事も上手くいかない。
今でも覚えている一番衝撃的な出来事は、あるときパンダのおっちゃんの家に、自分と妹を含む家族で泊まったとき、まだ朝日が昇る前から大人がざわついていると思ったら、家の周りを借金取りに囲まれていて、なんとか居留守を使おうとしたもののバレてしまい、結局パンダのおっちゃんが自分たちの目の前で、怖そうなおじさんに連れて行かれたことでした。
それからかなりの時が流れました。
自分には妹がいて、妹に子どもができて、自分は「おっちゃん」と呼ばれるようになりました。
まだガキんちょである甥っ子姪っ子とは年に数回しか会いませんが、自分がスイミングスクールでコーチをしていたこともあり、会えば必ず腹の底から笑わせます。
あるときは変顔をして笑わせて
あるときは子どもだましのマジックを披露して笑わせて
あるときはケツを蹴らせてリアクションで笑わせて
とにかく甥っ子姪っ子にとって、おっちゃんは優しくておもしろくて楽しくて最高の大人だと、自分では思っております。
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しかし妹(甥っ子姪っ子の母)は、自分が会社を辞めたのに再就職もせず、そのことを両親にも告げず、嫁さんに迷惑をかけているくせに、好きなことをしているのを知っています。
もちろんそれを、まだ幼い甥っ子姪っ子は知るはずもなく、今は会えば屈託のない笑顔で接してくれますが、いつか彼らが成長して真実を知ったとき、彼らはどう思うのでしょうか?
もちろん別に悪いことをしているわけではなく、ただ好きなことをして自由に生きているだけなので、知られたところで胸を張ればいいのですが、それでも自分が今でもパンダのおっちゃんのことを覚えていることを考えると、やっぱりそれなりに影響力があるのかな?と思ってみたり、ちょっと複雑な感じです。
残念ながらパンダのおっちゃんは病気で亡くなりました。
大人の世界では今ひとつだったパンダのおっちゃんですが、少なくとも自分にとっては最高の大人でした。
しかし、そんな感じの話を妹にしたら、反応がイマイチでした。
親となった妹には、子どもを守るという使命がありますから、まぁ当然でしょうね。
とりあえず次回、甥っ子姪っ子と会うときにマスクを被って登場して、パンダのおっちゃんならぬ「マスクのおっちゃん」と呼ばれるようにしてみましょうかね。
(筆者近影)
でわ、股!!
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