リング上で頚椎損傷のケガをして、現在もリハビリを続ける高山善廣を支援するためのプロレス興行『TAKAYAMANIA EMPIRE』を観ました。
といっても会場に足を運んだわけではなく、Ameba TVでの無料生観戦だったのですが、大変感動して「やっぱりプロレスはいいなぁ~」とプロレスの良さを再確認しました。
そこで、ご覧になれなかった方のために全試合の様子と感想などを書いていきたいと思うのですが、これを書いている時点では、まだ無料で観ることができますので、先にAmeba TVの紹介をしておきます。
TAKAYAMANIA | 動画視聴はAbemaビデオ(AbemaTV)
ただし、コチラの無料視聴期間は9/5までとなってなっておりますので、ご注意を。
【第1試合】 バトルロイヤル 大谷晋二郎・高木三四郎・井上雅央・中澤マイケル・グルクンマスク・佐々木貴・ロッキー川村・KAZUMA SAKAMOTO・坂口征夫
第1試合はバトルロイヤルですが、そのメンバーに高木三四郎や大谷晋二郎が名を連ねるという豪華さが、この大会の「高山を応援しよう!」という気概が感じられます。
(画像はすべてAbema TVより転載)
この試合の見所は、大谷晋二郎がロッキー川村に向けて放った顔面ウォッシュを、高木大社長が場外で受けるシーンで、普段メジャー団体ばかりを見ている人にとっては新鮮というか、こういうことができるプロレスラーの存在を知ることができたのではないでしょうか。
〇大谷晋二郎(13分35秒 オーバー・ザ・トップロープ)●ロッキー川村
退場順 井上雅央、高木三四郎、グルクンマスク、坂口征夫、カズマサカモト、中澤マイケル、佐々木貴
【第2試合】 ミクスドタッグマッチ 杉浦貴&里村明衣子 vs 佐藤光留&橋本千紘(ゲスト解説 小橋建太)
NOAHチャンピオンの杉浦、DDTチャンピオンの里村、仙台ガールズチャンピオンの橋本、3人のチャンピオンが一堂に会する豪華カードです。
その中でも杉浦を担ぎ上げるパワーを見せる橋本が印象深かったですね。
あと本当にどうでもいいことなのですが、筆者が働く現場の女性上司が里村に似ているので、佐藤光留にやられているときに、なんとなく自然と応援していました。(やっちまえ!ではないですよ・・・)
里村明衣子&杉浦貴〇(9分56秒 オリンピック予選スラム→片エビ固め)橋本千紘&佐藤光留●
【第3試合】 タッグマッチ 大森隆男&男色ディーノ vs 秋山準&ディック東郷(ゲスト解説 高木三四郎)
完全に男色ワールド全開で、最初から最後まで男色一色の試合でした。
一般の方(中司 年哉さん)が『解説席でゲスト解説できる権』を購入されており、緊張の中しゃべっていましたが、普段は新日を観ているそうで、初体験の男色ワールドには、ただただ困惑するばかり・・・なんとなく申し訳ない気がしたのは自分だけでしょうか?
一番の見せ場は、男色ディーノならではの技である地獄門(要は尻に顔面を押し当てるという荒技)を回避した秋山が、東郷に指示を出してディーノに地獄門を仕掛け、ディーノがそれをキッチリ受けるシーンでした。
他にも名シーンがあった試合でしたが、個人的には実況席の後ろでひっそりとたたずむ、まるで“野原に咲く一輪の花”のような三田佐代子さんを発見したのが一番かも・・・
いろんな団体のスタッフが、メジャーもインディーも、格闘家の皆さんも入り混じって、同じ黄色いTシャツを着て、高山選手のためにこの興行を成功させようとキビキビ働いている姿も素晴らしかった。高山善廣選手は、本当にプロレス界のみんなにとっての帝王なんだなと改めて感じました #takayamania
— sayoko mita (@345m) August 31, 2018
男色ディーノ●&大森隆男(10分58秒 エクスプロイダー→体固め)ディック東郷&秋山準〇
【第4試合】 タッグマッチ 丸藤正道&木高イサミ vs 佐野巧真&冨宅飛駈(ゲスト解説 前田日明)
プロレスおじさんにとっては、このメンバーが揃うだけで「どうなるんだろう?」とワクワク感がたまりません。
この大会の翌日、丸藤は自身20周年の大イベントがあるので、ケガでもしたら大変なことになるなぁ~なんて思っていたら、ハチャメチャが大好きな木高イサミがカットと称してダイビングダブルニーを冨宅に叩き込み、試合には勝ったものの、カットプレイの衝撃で顔面を気にする丸藤に怒られるシーンが印象的でした。
そしてそれについて、感想を述べるゲスト解説の前田兄さん。最高です。
冨宅飛駈●&佐野巧真(9分42秒 虎王と絶搶の合体攻撃→片エビ固め)木高イサミ&丸藤正道〇
前田日明のマイク
中継を観た記憶では第4試合で休憩が入り、その休憩明けに前田日明がリングに登場してマイクを握り、以下のメッセージを発したの思うのですが、違っていたらごめんなさい・・・
特にこの部分がかっこよかった!
高山!
プロレスラーの体はな!
神経で動くんじゃねぇんだよ!
魂で動くんだよ!
お前も魂で体を動かすようになって、このリングに戻って来い!
【第5試合】 ”新日本プロレス提供試合”永田裕志&成田蓮(セコンド 小島聡) vs 天山広吉&海野翔太(ゲスト解説 山崎一夫)
高山をプロレス界の『帝王』だとすれば、そのプロレス界の『帝国』である新日本プロレスが、「うちの若手の実力はこんなにも高いんだよ」といわんばかりのカードです。
成田と海野の2人がそんな期待に応えてキビキビ戦うのを、きっちりと力でねじ伏せた永田が、試合後にマイクを持って高山に熱いメッセージと共に、最後はゼアッ!でしめました。
海野翔太&天山広吉●(10分57秒 バックドロップホールド) 成田蓮&永田裕志〇
【セミファイナル】 諏訪魔&浜亮太&樋口和貞vs石川修司&火野裕士&HARASHIMA(ゲスト解説 佐々木健介&小橋建太)
解説席には過去に伝説のチョップ合戦を広げた2人が!!そして試合も、その2人を意識するようなチョップ合戦が繰り広げられます。
あと、こういうときの浜の巨体は説得力が違います。きっと浜を知らない人は、浜が出ている団体を知りたくなるし、興行を観に行くでしょうね。
最後はDDTの2人が、きっちりとフィニッシュシーンを作り出していたのも印象的でした。
HARASHIMA〇&火野裕士&石川修司(18分02秒 蒼魔刀→片エビ固め)樋口和貞●&浜亮太&諏訪魔
【メインイベント】鈴木みのる&NOSAWA論外&MAZADAvs太陽ケア&TAKAみちのく&近藤修司(ゲスト解説 佐々木健介&小橋建太)
高山の盟友である鈴木が最後を締めくれるか?ここまで豪華メンバーで盛り上がった観客の空気を、さらに盛り上げることが出来るのか?プロレスならではの『相手レスラーではなく、観客との戦い』の幕が開きます。
しかし、その心配もよそに鈴木はきっちりと仕事をします。
まずは解説席に座る2人の元プロレスラーからチョップを受けて、観客も解説席に座る山崎をも笑顔にします。
そして普段は肩を並べるTAKAみちのくを相手に、きっちりと技を受けたあとは大逆襲
ラストは代名詞であるゴッチ式パイルドライバーで叩きつぶす『らしさ』で試合終了です。
近藤修司&TAKAみちのく●&太陽ケア(20分51秒 ゴッチ式パイルドライバー→エビ固め)MAZADA&NOSAWA論外&鈴木みのる〇
フィナーレ
出場選手がリングに上がり、鈴木みのるがマイクを握ります。
そして高山からのビデオメッセージが流され、その中で苦しそうではありますが、「悪さばかりをしている鈴木みのるの顔をビッグブーツできるのを・・・」と高山自ら語ります。
それに対し鈴木は・・・
コイツ、寝ているばっかなのに俺にケンカ売りやがった
いつまで寝てるんだ高山!
俺はお前がここに上がってくるまで、プロレス界の王の座でお前のことを待っている
そんなとこでくたばんじゃねーぞ!
テメーのとどめは、俺が刺してやる
と、不敵な笑みを浮かべながら返して、最後は会場全体で「ノーフィアー!」でしめて終わりました。
最後に
プロレスファンとしては、いろんな団体のレスラーが同じリングに上がるだけでもワクワクしますし、元が付くレスラーが解説席にいることも嬉しく、単純に楽しい時間を過ごせました。なのでTAKAYAMANIAを開催してくださったスタッフの方にも、それを無料で視聴できるようにしてくれたAbema TVにも大感謝です。
もちろん世の中には、こういう大会に異を唱える人、それどころかプロレス自体に難癖をつける人もいますが、昔からプロレスにワクワクさせられてきた自分としては、こうやって仲間が協力することは見ていて感動しますし、プロレスを長く観て来て良かったと思います。
なので、今後もプロレスファンでありたいと思います。
おまけ
W和田(和田良覚&和田京平)が、2人揃って高山に向けてエールを。
つまり高山を、励(ハゲ)ましているのですね。
でわ、股!!
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