46歳で退職してブロガーになってみた

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スイミングスクールでこれからメインを目指す若手コーチたちへアドバイスのハナシ

どうも、マスクド・ニシオカです。

19歳でスイミングスクールのアルバイトを始め、そこから社員となり、46歳まで責任者などを務めましたが会社を退職、その後1年ほど間を空けますが、再び現場にてコーチの仕事をしております。

この記事を書いているのは夏の繁忙期である短期教室(夏休み水泳教室)目前であり、これから新戦力としてメインコーチとなる若手のコーチがたくさんいると思いますので、そんな若手コーチに向けて、メインを担当する際のアドバイスを書いてみます。

もちろん各スイミングスクールやその運営会社によって、考え方や経営理念などは違うと思いますので、ここに書いていること全てが正解というわけではありませんが、とにかく初めてメイン(担当クラス)を持つのは緊張するものですから、そういう若手コーチに向けて、少しでも余裕を持ってコーチという仕事を楽しんでもらうために、書いてみます。

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大きな声を出しましょう!

スイミングスクールのコーチの仕事は、子どもに対して物事を伝えることから始まります。

「25mをクロールで10回泳ぎましょう」

「ビート板を持ってバタ足で1つ目の台まで行きましょう」

「顔を浸けてブクブクしましょう」

これらはカリキュラムなどと呼ばれる練習メニューで、コーチが子どもに説明する代表的な例ですが、実際の練習では、もっと単純な説明が行われています。

「真っ直ぐ並びましょう」

「プールに入りましょう」

「座りましょう」

こんな単純なことでも、子どもはコーチの指令で行動しますから、それが上手く伝わらなければ練習がスムーズに進みません。

長年コーチをやっていても、伝えたことが100%通じていないことなんてざらで、調子が良いときでも70%、下手すりゃ30%くらいしか伝わっていないこともあります。

なのでベテランコーチは、大きな声を出します。それは大きな声を出すことで、30%しか伝わらないのを少しでも上げるためです。

つまり、自分が100%と思っている伝え方で30%しか伝わらないのであれば、3倍の300%の力で伝える努力をして、それで30%が3倍になって90%という計算です。

さらに実践的なことをいえば、プールの中にはたくさん子どもがいて、その子どもを指導するコーチもたくさんいて、絶対的に静かな環境ではないはずです。

となれば自分が思っているよりも大きな声を出して、それでも子どもに伝わらなければさらに・・・ということになります。

 

もちろん大きな声を出す以外に、子どもに伝わるパーセンテージが上がるテクニックがあるのですが、それはある程度の経験を積まないと理解すら難しいですので、あまりそういうことは考えず、とにかく今は大きな声を出しましょう。

 

全体を見れるようにしましょう!

初めてメインを持つコーチは、「ちゃんと子どもに教えなければ!」という意識が強くなりがちで、目の前にいる(もしくは触れることのできる)子どもに、あれこれ伝える、もしくは補助(手で触れて、泳ぎに必要な動きを伝えること)ことに必死になり、全体が見えなくなることが多々あります。

もちろん熱心がゆえにそうなってしまうのですが、あくまでも担当するのは複数人の子どもであり、それら全ての安全を受け持つのがコーチの仕事です。

ひとりの子どもに集中しないで、全体、つまり全員の子どもを常に把握できないと、誰かが溺れていても気が付きませんので、できるだけ全体を見れるようにしましょう。

で、そうならないためにいくつかの方法があるのですが、代表的なのは「人数確認」で、子どもの数を数えるだけなのですが、そのときに全体を見ることができるので、経験の浅いコーチには特に必要な技術といえるでしょう。

 

また、長年コーチの仕事をしてきた中で、自分も先輩のコーチから教わり、若手のコーチに伝承してきたひとつの考え方があります。

  • 経験の浅いコーチは、担当した子どもを見る
  • ベテランコーチは、隣のブロック(グループ)の子どもも見る
  • 責任者は、プール全体の子どもを見る

精神論というか、物理的には破綻した理論かもしれませんが、自分の担当したブロックを最小値とすれば、それを含んだより大きな数値を把握できることが、経験の違いです。(汚い図でスミマセン・・・)

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この考え方を理解していれば、より大きな視野を持つために必要な技術を学び続ける努力がする意味がわかりますし、経験を積んだコーチの偉大さもわかるようになります。

そしてスイミングスクール全体で考えた場合、若手コーチを他のコーチみんなでカバーすることでコーチ不足の解消に繋がるという話もあるのですが、今回の主旨と変わってきますので、それについてはまた別の機会で・・・

 

「時間は過ぎる」ということを忘れないで!

若手コーチが初めてメインを担当する場合、少なからず緊張するものでしょう。(中には緊張感のない若手もいますが・・・)

それまで何時間もサブとしてメインのコーチに付いて、子どもの顔も名前もやることも、全て頭ではわかっていても、実際に声を出してやり始めると思ったようにいかなくて、それが焦りを生み、その焦りは緊張につながり感覚を鈍らせます。

そうなると声は出なくなるし、やるはずの人数確認も忘れてしまい、だんだん頭は真っ白になっていき、さらに酷くなると、全く時間が進んでいないと思えるようになり、しまいには何をすればいいかわからなくなり、隣のコーチに助けを求めるなんてことも、実際にある話です。

 

でも大丈夫です。

当たり前ですが、時間が止まることはありません。

何をしても、していなくても、絶対に時間は過ぎていきます。

もちろん、ちゃんと指導する義務はあります。

「テストの練習をしていない!」とか「ウチの子を全然教えてくれていない!」なんてクレームがくるかもしれません。

しかし、時間が過ぎればレッスンの終わる時間が必ずやってきます。

それを忘れて頭が真っ白になって子どもが溺れるよりも、安全に保護者の元に帰すほうが大事なことです。

「テストの練習をしていない!」とか「ウチの子を全然教えてくれていない!」なんてクレームは、責任者の判断や他のコーチの器量で、その練習分をまたプールに来てもらって、再レッスンすればだいたい納得してもらえるはずです。

なので、もし初めてメインを持ってパニックになりかけたら、頭の中で、この呪文を唱えましょう。

「カナラズ オワリハ ヤッテクル」(必ず終わりはやってくる)

 

最後に

あくまでも、これからメインを持つ若手コーチに対するアドバイスでしたが、いかがだったでしょうか?

長年スイミングスクールでコーチの仕事をやってきて、他の業種も同じでしょうが、新しくコーチとして働きたいという人は少なく、実際に働いてみたけれど、最初に思っていたのとは違うということで辞めていく人が多い時代になったと感じています。

アルバイトとすれば効率が悪い(稼ぎが悪い)ですし、社員として働くことはオススメしませんが、考えようによっては人の命を預かる、やりがいのある仕事です。

そのやりがいを感じるにはメインになる必要があって、そのためにはここに書いたことが最低限できるようになる必要があります。

乗り越えないといけない壁は高く、その数は少なくないですが、それらを一つ一つ乗り越えることで、子どもの成長に携わることが出来るようになります。

どうせコーチをやるなら、子どもにも、その保護者にも喜んでもらえるコーチになれるよう、まずは基本中の基本から、確実にやっていきましょう。

 

 

 

というわけ(?)で、若手コーチのみなさん、テキトーに、がんばってくださいね!

 

私信

OTNコーチ、がんばりましょうね!

 

でわ、股!!

 

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