会社を辞めたのが2年前で、それからいろいろあって、同じ仕事(スイミングスクールのコーチ)を全く知らない土地でやっております。
新しい土地(現場)での仕事は新鮮で、まっさらな気持ちで取り組んでいたのですが、偶然出会った元同僚に聞くと、その新しい現場のすぐ近くに辞めた会社が乗り込んできて、いきなりライバル関係となってしまいました。
といっても今の自分は雇われ人であり、昔の責任者として現場を預かる身分ではなくなりましたので、「ライバル店をぶっ潰す!」なんて物騒なことは考えておらず、のほほ~んと静観していました。
ところが前述した元同僚に詳しく聞くと、そのライバル店にはかつて一緒に働いていた女性スタッフがいて、自分と同じように雇われ人として働いているようです。
彼女はかつて責任者を務めていた経験もあるので、ライバル店としてはかなり脅威になりますが、前述したように責任者でもないので、のほほ~んと静観していていました。
しかし時間の経過とともにやっぱり気になります。
もし、彼女が近くで自分が働いていることを知れば、向こうから連絡があるか?と思って静観してましたが、それも我慢ができなくなり、ライバル店を訪れてみることにしました。
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もちろん彼女に事前に連絡して、再会を楽しむ時間を確認することも出来たのですが、それよりもサプライズを仕掛けるほうが楽しいと判断し、いきなり訪れることにしました。
その日、自分も仕事なのでいつもより1時間早く家を出て、通勤途中のいつも降りない駅で降りて、事前に確認して頭に入れておいた地図を頼りに歩きます。が、一本筋を間違えて歩き続けてもスイミングスクールが見えてきません。そこで立ち話するオバサマに道を聞き、ようやくたどり着くことができました。
せっかくのサプライズですから、いきなり入ってすぐにバレるのは嫌なので、レッスンを受ける子どもやその保護者が入るのを待って、それらに紛れて入館して少しでもカモフラージュを行います。
多くの場合、スイミングスクールには受付(フロント)があって、そこで入館者のチェックが行われます。そこで不審者と思われると厄介なので、自分から「子どものレッスンを見学したい」と申し出て、切り抜けます。
そしてプールが一望できる見学席(ギャラリー)を確認して、こっそり座ってプールを眺めようとした、その次の瞬間・・・
プールサイドにいた彼女が、こちらを向いて会釈しています。
なぜだ?なぜバレたのだ?
もちろんこちらも彼女のことを確認して、「そのうちバレるかな?」とは思っていましたが、こんなにすぐ、時間にして1分も経たないうちに気付かれるとは思っていませんでした。
その後、まだレッスンが始まるまでの間に彼女が挨拶に来てくれて、軽い会話を交わしましたが、なぜバレたのか?の答えは明かしてもらえませんでした。
しかし、夜になってその答えは明かされました。
シルエットでわかりました。
何年かぶりに届いた彼女からのメールには、そう書かれてありました。
サプライズを仕掛けて驚かせたつもりが、逆に驚かされました。
もう何年も会っていないのに、それだけでわかってくれたのは驚きです。
そして、見学席に現れた見慣れぬ人間に、すぐに気がつくのはさすがです。
というわけで、やっぱり太っている人間は目立つ、ということがよくわかった出来事でした。
でわ、股!!
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