46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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外で会うお客さんの一言で「がんばろう!」と思うハナシ

スイミングスクールで子どもに水泳を教えるコーチという仕事をしていると、外でお客さんに会うことがあります。

その対象は担当する子どもから、隣のコース(最近はレーン?)で練習している子ども、そしてそれを見ている保護者まで入れると、かなりの数になります。

そこに『顔と名前を覚えるのが苦手』という、コーチとしてはダメなスキルが加わり、さらに『水着姿じゃないとわからない』という、どうしようもない言い訳を足して、出てきた答えは「外でお客さんに会っても、誰かよくわからないので、いつも曖昧な対応をしている」です。

 

で、先日も外で声をかけられました。

「あ!コーチだ」

振り返るとそこには子どもと母親らしき人がいて、その瞬間に営業スマイル全開で「こんにちわ!」と対応しますが、当然相手が誰か全くわかっていません。

しかし「誰?」というのが顔に出るとマズイのも理解しているので、続けざまに「いつもがんばってるね〜」とジャブを放ち、相手の反応を伺います。

だいたいはこんなやり取りから、最後は母親の「いつも、ありがとうございます」に対して「またね〜」みたいな感じで終わることが多いのですが、この日はちょっと違う流れになりました。

 

それは「いつも、ありがとうございます」の後に、「うちの子、隣のコースからずっと見てるんですよ」そして「本当に楽しそうで、見ている私たちも楽しくなります」と続いたからで、その言葉で、この子どもは自分は担当していなくて、隣のコースで練習している子どもということが判明し、なんとなくではありますが「あの子かな」と思い浮かべれるようになりますが、それ以上に「隣のコースから見て、ギャラリー(見学室)から見て楽しいと思ってくれている」という感情の方が勝ります。

 

もちろん、これをスイミングスクールの責任者として考えれば、隣でレッスンを受ける子どもの視線を奪うことは褒められることではないのですが、自分の立場は一(いち)コーチであり、他のコーチより人気が上がるようにして生き抜く必要があります。

なので、純粋に有り難い評価として受け止め、ニヤニヤしながら「ありがとうございます」と返してその場を去りながら、さらに心の中ではガッツポーズです。

 

残念ながら毎回こんなことばかりではなく、上手くいかないことの方が多いのですが、たま〜にこういう嬉しいことがあるから、この仕事がやめられないのかもしれません。

 

というわけで、今日も5時間プールに入ってきます。

 

でわ、股!!