毎年楽しみにしている番組「さんま玉緒の夢かなえたろか」が、先日放送されました。
今年も様々な「夢」が叶えられましたが、プロレスファンでもありながら、水曜どうでしょうファンでもある自分としては、名古屋のご夫婦が大泉洋の手料理を食べられるという、水曜どうでしょうファンとしてはたまらない夢を叶えてもらっていて、「今年のナンバーワンはこれかなぁ~」と思っていたのですが、番組の最後に放送された「新日本プロレス棚橋弘至に3カウント取られたい」が、やっぱり面白かったです。
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番組内容の簡単なまとめ
- とにかく新日本プロレスの棚橋選手が好きな熊本在住の女性(江森翔美さん)が、番組に84通もの応募をする
- スタッフが話を聞くと、あまりにも好きすぎて、仕事などで試合観戦に行けない時は「棚橋不足」と呼ぶ禁断症状が出るほど
- そんな江森さんの夢は、大好きな棚橋選手に、ちゃんとしたリングで3カウントを奪われること
- 見事当選し、家族(母親)揃って大喜びとなります
- より夢を楽しんでもらうために「棚橋断ち」と「リングでの特訓」を行うことになり、部屋に100個以上ある棚橋グッズは一時回収され、実際のリング(新木場1stRING?)で若手(海野翔太、成田蓮)と特訓に励みます
- いよいよ試合を行うために、特別スタジオに出演者全員で移動
- 組まれた対戦カードは、棚橋&小島 vs 永田&江森(一般人女性)
- 試合前には控え室でのインタビューにも応えます
- いよいよ本番。リングアナのコールを受け、ヒール(悪役)レスラーの姿で入場です
- ついに試合が始まりますが、憧れの棚橋選手にどうしてもテレを隠せない江森さん
- しかし最後までプロレスラーを貫き通し、ラストは見事に棚橋選手から3カウントを奪われ、涙涙で試合終了となりました
とにかく江森さんが素晴らしい!
見事夢を叶えた江森さんですが、これがとんでもない素人(褒め言葉)で、めちゃくちゃ面白かったのです。
その① 控え室
プロレス(及び格闘技)番組の手法として、試合前の選手控え室に、インタビュアーが入ってコメントをもらうシーンがあり、この番組でも採用されていました。
まずは棚橋選手の控え室とスタジオを繋ぎますが、ここは至って普通のやり取りです。
しかし主役である江森さんの控え室でも、普通のプロレスラーとのやり取りが行われ、司会の明石家さんまが思わず「この人素人か?」と口にするくらい、普通のプロレスラーとして堂々とコメントを出すのです。
この顔、下手な若手レスラーよりも、引き締まった表情をしています。
その② マイクアピール
いよいよ試合が始まるかと思いきや、その前にマイクでの口撃合戦が始まります。
おい棚橋!
会いたかったじゃねーか この野郎
おまえ覚えているか 3年前
初めて私に言った言葉だよ
おまえサイン会で・・・
「肌が透き通るように白いね」って
テメーそのあとうれしくって美白グッズ買いまくっちゃったじゃねーかコノヤロー!
今やプロレスラーにとってマイクアピールは欠かせないものですが、それを見事にこなします。
しかし、もちろん「プロ」である棚橋選手も、このあと見事な反撃に転じます。
翔美
メリークリスマス(収録日が12月24日でした)
このふた言だけで江森さんはメロメロになり、喜びを噛み殺すその顔は、番組を見ている人間をニヤニヤさせたことでしょう。
その③ いっちゃうぞバカヤロー!
棚橋選手にチョップを連打で浴びせ、エプロンに控える小島選手に「いっちゃうぞバカヤロー!」と言い放ちます。
これ、プロレスファンであれば理解できるのですが、そうでない方には「?」となるシーンなので解説しておくと、 このセリフは小島選手の代名詞であり、本来はコーナーもたれた相手にチョップ連打をして、そのあとコーナーからエルボードロップを決めるのが定番のムーブ(あるいはお約束)です。
で、これを演出として捉えるかどうかは別として、江森さんの迫力が素晴らしく、何度も書きますが、下手な若手レスラーなんかより素晴らしいと思いました。
結局はメロメロに
あくまでも個人的な予想ですが、番組の構成として、普通に夢を叶えるだけだと面白くないから、江森さんにテレないように指示があったのでは?と思ったりしています。
しかし、その指示をちゃんと実行しようとする気持ちと、そんなことはお構いなしに女性としての本能でうれしくなってしまい、それを必死で抑える戦いが江森さんの中で行われていたのでしょう。
しかし、結果はメロメロです。
手四つで接近されてメロメロに
そこからロープに詰められてメロメロに
ヘッドロックを切り返されてメロメロに
最後はカバーされたまま涙を流してメロメロに
あくまでも番組の設定でヒールレスラーを演じていますが、中身は完全に乙女であり、それが見え隠れするのが、おっさにはたまりませんでした。
あえてプロレスファンとしてのツッコミ
蛇足かもしれませんが、プロレスファンとして、あえてのツッコミを書いておきます。
ヘッドロックは左です
基本的にヘッドロックは左で、これはほぼ世界中の決まりとなっています。(一部海外では違う所もアリ)
その理由は諸説あるみたいですが、左でヘッドロックをされた場合、技を受けたレスラーの右手が使える状態になるので、そこからバックドロップやロープに投げるなどの反撃する場合、利き手である右手の方が都合が良いから、と言われています。(上記画像の場合、技を受けている棚橋選手の左手が、技をかけている江森さんの体に密着しています)
控え室のインタビューでは「時は来た」か「やる前から」
かつて行われた、同じ新日本プロレスの試合前の控え室でのインタビューでは、アントニオ猪木が、「やる前に負けること考える馬鹿いるかよ」といってアナウンサーをビンタし、そして対戦相手である橋本真也が唐突に「時は来た、それだけだ」と応えるという、プロレス史に残る名シーンがあります。
蝶野橋本対猪木チーム頂上対決!コメントおもろい!w蝶野も思わず爆笑 - YouTube
若い江森さんがこれをご存知かどうかはわかりませんが、この「時は来た」か「やる前から」のどちらかが出ていれば、昔からプロレスを観ている方は、TVの前でひっくり返るくらい喜んでいたと思います。
ただ、偶然か狙いかはわかりませんが、このシーンの途中で江森さんが「ど真ん中」という言葉を使いますが、これはかつて新日本プロレスのトップだった長州力が好んで使っていた言葉であり、この言葉が出た瞬間、「おお!?」となったファンもいたでしょう。
レフェリーとのやり取りはアイコンタクトで
試合の最後、江森さんの夢が叶い、棚橋選手にカバーされ、レフェリーがマットを叩いてカウントが進みますが、そのカウントが2まで入ったあと、江森さんがコクリとうなずいた後に、3カウントが入ります。
あくまでも個人的な見解ですが、これはきっとレフェリーから「本当にこれで終わるけれど、いいか?」という合図があり、それに応えたのではないかと思われます。
というのは、プロの試合でもこういったレフェリーとのやり取りがあり、それをアイコンタクトで行って、出来るだけ周りの観客にバレないようにしています。
もちろん素人の方ですから、そこまで要求するのは酷なのですが、ここまでの出来が大変良かったので、つい、そう思っちゃいました。
真壁選手の囁き発言は・・・どうなの?
江森さんのヘッドロックを棚橋選手が切り返し、スリーパーホールド(ホールドしてないけれど・・・)から、さらにコブラツイストに移行するシーンがあります。
ここで解説席に座った真壁選手がマイクを通して「あ、何か囁きましたよ」と発言するのですが、これはたぶん、棚橋選手が江森さんに「コブラするよ」みたいなメッセージを送っているのでしょう。
で、これも前述したアイコンタクトと同じで、プロの試合をよぉ~く観察すると、戦っているレスラーが試合中に相手レスラーの胸に顔を埋めるようにして、口元が見られないように小声で喋っているシーンがあります。
これは相手レスラーに次の攻撃を伝えたり、流れるような技の攻防を行う合図で、スムーズに試合を運ぶために必要な物だと思うのですが、前述したように「周りから見えないように」行っているわけですから、それを真壁選手がマイクを通して言っちゃうのは・・・どうなんでしょうね?
もちろん素人ですから(以下同文)
リングアナの方が、ちょっと・・・
ちゃんとしたリングを作り、解説には現役である真壁選手が座り、実況の土井アナウンサーも素晴らしく、観客も新日本プロレスのファンが配置され、夢を叶えるにふさわしい、完璧なステージだったと思うのですが、ただ一点だけ、リングアナの方だけが「どうした?」と思っちゃいました。
もしかするとこの方も、「棚橋選手のリングアナをやってみたい!」という夢をお持ちで、それを一気に叶えるために登場したのか?と思いましたが、最後までその説明はなかったので、さすがに違うようです。
う~~ん、残念。
追記(2019/01/21)
なんと!このリングアナウンサーの件で、ダークベア翔美(江森さん)本人から当ブログにコメントを頂きました!
どうやら放送ではカットされていたようですが、やはりリングアナの方も夢を叶えてもらったようです。
以下は江森さんのツイッターです。
放送では紹介がカットされておりましたが今回リングアナウンサーをして頂いた方も夢の当選者でした。それと実況をして頂いたTBSの土井アナも長年の棚橋さんファンで棚橋さんのファン達で作り上げられた夢という事になり大変嬉しく楽しかったです。
— 翔美(ダークベア) (@8qHcHm7CeX0WRfK) January 19, 2019
やっぱりそうだったんですね~。
「残念」だなんて、大変失礼しました!
最後に
個人的には、夢が叶ったあとの江森さんをじっくり観たかったのですが、そこはあっさりカットされていました。
しかし、棚橋選手のツイートを見て、それで良しとします。
ダークベア翔美さん、ありがとう。これからも頑張ります! #あんたの夢をかなえたろか #tbs pic.twitter.com/j7IGmmrnHO
— 棚橋弘至 (@tanahashi1_100) January 14, 2019
夢が叶って本当によかったですね。
でわ、股!!
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