46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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スイミングスクールにおける「マイナス指導理論」のハナシ

武藤敬司というプロレスラーがいます。

最近のプロレスファンはあまり知らないかもしれませんが、自分のようなオールドファンにとってはたまらない、そして日本だけでなく海外においても超一流を名乗れるプロレスラーのひとりです。

 

で、その武藤敬司さんが唱えるプロレス論がありまして、それを「マイナスのプロレス論」とかいいます。

当たり前ですが、プロレスでは多くの技(パンチにキックに投げて飛んで…etc)を使いこなし、戦う姿を観客に見せて、楽しんでもらいます。

そこで、より多くの技、そして、より派手な技を使うことで、観客を楽しませようとするのが普通の考え方ですが、「マイナスのプロレス論」はその逆で、いかに少なく地味な技で観客を魅了できるか?という考え方です。

最初に紹介した武藤敬司さんは、「入場だけで金が取れねぇかな?」と申していましたから、超一流と呼ばれるようになっても、まだ探求されているのでしょうね。

 

さて、自分がやっている仕事は「リングに命をかけるプロレスラー」ではなく、「プールで水泳を教えるコーチ」です。

なので「マイナス理論」なんて関係ないように思われますが、ちょっとだけ似ている部分があります。

それは特にちびっ子クラスにおける傾向として、不慣れなコーチほどオモチャに頼り、逆にベテランコーチになると、オモチャ無しでもレッスンを成り立たせる、ということです。

 

確かにちびっ子はオモチャを出せば喜びますし、それを見守る保護者も、我が子の笑顔を見て満足してくれるでしょう。

もちろん自分も過去に使っていましたし、オモチャを使うこと自体が駄目なことだとは言いません。

ただ、ある時、こう思ったのです。

「あれ?オレってオモチャに負けてる?」

つまり、オモチャが無いとちびっ子が笑顔にならないのは、自分の楽しませる能力が低いからで、オモチャが無くても笑顔にすることが出来れば、オモチャに勝ったということになる、ということです。

当然、初めから上手くいくわけもなく、試行錯誤を繰り返し、なんとかオモチャ無しでも笑顔溢れるレッスンをすることが、できるようになりました。

 

もちろん、これはあくまでも「個人的な考え方」であり、この考え方を広めたいわけではありません。

ただ、ある程度経験を積んだコーチが読んでくださって、「わかるわかる!」と理解をしてもらえれば、それで満足です。

そして、最初に書いた武藤敬司さんのように、今後も探求心を失わず、決して出ない100点満点を目指して精進して参ります。

 

でわ、股!!