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子どもの頃、ゲームが好きでした。
子どもの頃、まだ家庭用ゲーム機なんて無くて、ゲームセンターや駄菓子屋にお金を握り締めて行って、すぐにお小遣いを使ってしまうから上手いお兄さんのプレイを見て学んで、少しでも長く遊べるように努力をしたけれど、もちろん高橋名人や毛利名人みたいにはなれませんでした。
ファミコン(ファミリーコンピュータ)が発売されたのが1983年。
中学生になってもゲームが好きだった自分は、妹とお年玉を貯めてファミコンを買って、スーパーマリオにハマりましたが、先に無限1UPが出来たのは妹の方でした。
その後もプレイ時間比例してゲームの腕前が上がるなんてことも無く、しかもこんなゲーム(配信)で飯が食える時代が来るなんて誰も思っていませんでしたから、当然のように親から「いつまでゲームやってんの!」とか「ゲームばっかりして!」とか怒られまくり、ゲームソフト(カセット)を隠されるなんてザラにありました。
それでもゲームが楽しくて、ずっとやっていました。
その頃思ったこと。
大人である親から「ゲーム=悪」というイメージを叩き付けられるたびに、何にでも反発したがる自分は、「大人になっても、いや、おじいちゃんになってもゲームをしてやる!」と強く心に決めた。というか、そんな夢を抱きました。
夢の妨げになるモノ。
「おじいちゃんになってもゲームをする」という夢は、そんなに難しいものではないと思っていました。
ところが実際に大人になってみて、その夢の妨げになるモノがあることを知るようになります。
- ゲーム自体にワクワクしない
ファミコンが発売されて35年。確かにゲームの内容は格段にレベルアップしていますが、それ以上にゲームの経験を積んできた自分にとっては、それほどの新鮮味を感じなくなっています。
いや、別にゲーム業界にケンカを売っているわけではなくて、あくまでも個人的な興味とか嗜好の話になるのですが、とにかく「新作ゲーム発売!」となってもワクワクしない自分がいて、それが夢の妨げになりました。
別のモノだと思っていた。
例えばゲームばかりして働かず、お金が稼げなくてゲームが買えないとか、目が!目がぁぁぁぁ!等の肉体的老化現象によりゲームをしなくなるとか、そんな理由でゲームをやらなくなることは想像していましたが、まさか大好きなゲーム自体がその原因になるとは思っていませんでした。
そんな自分が久々にドキドキした。
このブログでは何度も触れていますが、12年ぶりに新作が発売されたプロレスゲーム「ファイヤープロレスリングワールド」(以下、ファイプロ)を遊んでいます。
ビジュアルはドット絵だし動きはぎこちないしで、画期的な要素はほとんど無いものの、プロレスもゲームも両方好きな自分にとっては最高のゲームです。
で、そんなゲームのDLC(ダウンロードコンテンツ)が、昨日発売となりました。
上記ファイヤープロモーター(以下、団体運営DLC)は、以前ゲームボーイアドバンス版で発売された「ファイタープロレスリングA」にあったゲームモードのひとつで、簡単にいえば「サカつく」みたいなものです。
自分の好きなレスラーを作り、そのレスラーたちがいるプロレス界で、ただベルトを賭けた争いを行うだけでなく、他団体との興行戦争みたいなことも出来るのが、このゲームの醍醐味です。
しかも発売日は週に2回の仕事の日で、DLC自体はダウンロードできたもののプレイはお預け状態のまま家を出て、半日ずっとワクワクしながら急いで帰宅して、睡魔でぶっ倒れるまで遊びました。
ゲームだけじゃないのでは?
しかし、この話ってゲームに限ったことじゃなくて、どんなジャンルでも起こりうることじゃないかと思うのです
「〇〇が好きです」って誰にでもあるけれど、それを続けられるかどうかは別で、様々な理由で好きだったものから目を逸らすことになる場合もあります。
昔、オリンピック選手を育てた水泳のコーチから「北島康介なんかよりセンスのある選手はいっぱいいたけれど、みんな水泳が嫌いになってやめてしまった」と聞いたことがありますが、やっぱり好きであり続けることって凄く大事で、決して簡単なことではないと思うのです。
大丈夫!まだやれる!
「爺さんになってもゲームをする」なんて夢、他人にとってはホントにどうでも良い話だと思いますが、毛利名人にも高橋名人にもなれなかった自分にとってはそこそこ大事なことで、無理やりですが「継続は力なり!」とかこじつけて、なんとか達成しようとしています。
そんな自分も、あと10ヶ月ほどで50歳になります。子どものころに見た50歳なんて完全にお爺さんでしたから、この辺で「夢達成!」でもいいかな?なんてことも思いますが、同時に「いや!まだまだ!」みたいなことも思っているので、もう少し先になりそうです。
というわけで、そんなしょぼい夢でも夢は夢。そんな夢が萎みそうになったのを、12年ぶりに発売されたファイプロのDLCが繋いでくれました。
そして、そんな12年前のゲームを復活させてくれて、しかもまだ開発を続けてくれる、スパイクチュンソフトの松本ともぞう監督にも、本当に感謝です。
ありがとうございます。
でわ、股!!
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