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スイミングスクールの水温とコーチの体調の関係

どうも、マスクド・ニシオカです。

先日書いた記事「はたしてスクールの経営上、選手コースが存在する意味はあるのか?」に対して、再びコメントを頂きました。

コメントを頂いたのは、ブス、ときどきデブスを書かれている、ダモンデ ロイド (id:amieroido)さまです。ネタの提供コメントありがとうございます。

内容は「スイミングスクールが温水プールであるとはいえ、コーチは体調を崩さないのですか?体を冷やさない工夫などがあるのですか?」ということで、水泳コーチの仕事は経験された方ならわかると思いますが、経験したことがない方にはサッパリわからない世界だと思います。

そこでスイミングスクールにおけるプールの水温と、コーチの体調管理について書いてみます。ご期待にそえるかどうか、がんばっていきましょー!

 

プールの目的によって違う水温

スイミングスクールにあるプールには、水温を上げる装置(ボイラー)が付いています。考え方は風呂と同じで、何らかの燃料を使って熱をおこし、プールの水温を上げています。プールの規模にもよりますが、基本的には1時間に1℃上がれば良い方でしょう。冬場や寒い場所にあるプールはなかなか水温が上がらなくて大変です。

プールの基本的な水温設定は29~31℃となっていますが、同じプールでも目的によって多少変わってきます。簡単にいえば競技目的に近いほうが水温が低く、遊泳目的に近いほうが高く設定されます。

例えば水泳の試合会場として使われるプールは低い水温(29℃以下)の方が好まれますが、スイミングスクールなどは高い水温(31℃以上)じゃないとクレームがきます。同じスイミングスクールでも子どもや水の中を歩く大人がメインのところは高めに設定して、ガンガン泳ぐ大人や選手がメインのところは低めに設定しているでしょう。

問題はその両方がバランスよくいる場合で、同じ水温でもどちらか片方に「冷たい」や「熱い」といわれてしまいます。とはいっても人間の体感温度なんていい加減なものですから、プールは同じ水温でも、外が寒い日には「熱い」といわれ、逆に温い日には「冷たい」といわれるので、ハァ~「コーチはつらいよ」なのです。

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コーチの体調管理方法

その昔、男性コーチはブーメランで、女性コーチはハイレグカットのきわどい水着を着用していましたが、今では水の抵抗に対する認識が変わり、選手の水着が肌を露出しないタイプが主流になったおかげで、コーチもきわどい水着を着用することが減っています。

さらに最近は多くのスイミングスクールでウェットスーツを水着の上に着用し、体が冷えないようにしています。(画像みたいなものです)

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このウエットスーツの有無で体感温度はかなり違ってきて、一度使うと夏でも手放せなくなります。基本的には女性コーチが着用しますが、寒い場所にあるスイミングスクールでは男性コーチも着用しているようです。

もちろん、これがあっても体温よりも水温の方が低いので、体は冷えてきます。スイミングスクールにもよりますが、コーチは最大4時間くらいは続けてレッスンに入り、1日に合計7~8時間入ることもあります。

一度プールから上がることが出来れば、体を温めて休むことが出来ますが、連続でレッスンがある場合、水の中で入りっぱなしになります。レッスンの途中で子どもがトイレに行くときなどに、温かいシャワーを浴びて温まることも出来ますが、それをすると余計にプールの中がが冷たく感じるので、結局同じことです。

体が冷えるから水の中で体を動かして温ることも可能ですが、それが4時間も続けば先にバテてしまいますので、長く入るコーチは体力の温存のために必要以上に動かないようにしている場合もあります。

結論として、水泳コーチがプールに入って体調を管理するには「体が冷えることへの慣れ」しかありません。実際コーチをやりたいけれど、体が冷えることに慣れなくて、コーチを辞めていく、特に女性の方は多いですし、男性でも続かない場合があります。

 

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実は水温よりも室温の方が問題

プールの水温によって体が冷えることには慣れるようになります。というか慣れるしかありません。しかしそれ以上にやっかいなのが室温です。

当たり前ですが水は空気より温度が下がりにくく、空気はどこからでも入ってきます。コーチを長くやっていると、いくら水温が体温より低くても、水中の方が温かく感じられるようになってきて、冬の寒い日などは肩まで浸かって指導をしています。

特に寒い場所にあるスイミングスクールなどは、ボイラーさえちゃんと機能してくれれば水温は多少なりとも上がりますが、室温はいくらがんばってもすきま風どこからか入ってきて上がりません。そうなるといくら水温が31℃くらいしかなくても、プールの中の方が温かいという現象が平気でおきます。

寒い時期の朝一番のスイミングスクールでは、水温だけが上がって室温が外気温と同じくらい低くて、プールから湯気が昇るという現象が起きるのを、長年やっているコーチなら知っているはずです。

 

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ちょっとしたウラ話①

プールの水温を上げる仕組みは風呂と同じですから、プールの水がボイラーで温まって戻ってくると考えて良いでしょう。スイミングスクールの形状などにもよりますが、温まったプールの水はプールの側面から返ってきます。つまりそこだけ少し温かかい水が出ていて、特にプールの水温が低い場合は、その差が大きくなります。

もし、寒いときにコーチが壁の近くから動かずに指導している場合、そこで暖をとっているかもしれませんね。

ちょっとしたウラ話②

もうひとつは逆の話ですが、プールには水温を上げる装置(ボイラー)はありますが、水温を下げる装置は(あまり)ありません。つまり夏場などは水温が上がりすぎて、ガンガン泳ぐ大人や選手にとっては好ましくない水温となります。

そういうときは水を入れて水温を下げることも可能ですが、当然ながらちょっと水を入れたくらいでは下がりませんので、それなりの費用がかかります。

冬場に水温を上げるためにかかる費用は必要経費として仕方がありませんが、夏場に水温を下げるために費用がかかるのはかなり痛いものです。それでも選手に力を入れているスイミングスクールはやっているかもしれません。

 

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最後に

いくらウェットスーツを着ても、プールの中に長く入っていれば体は冷えてきます。当然それに慣れず辞めていくコーチもたくさんいます。しかし、一度慣れてしまえば何とかなるもので、長く続けているコーチもたくさんいます。

自分が水泳のコーチをして、スイミングスクールの支配人もしていた頃に、よくスタッフにこう言っていました。「水泳のコーチなんて、自分も含めて全員狂ってるよ」と。

水着姿でお客さんの前に出て、酷いときには4時間も水の中に入り続けて、朝から晩までプールにいて、こんなことを続けているのは狂っているから、ということです。

それでも水泳指導はおもしろいんですけどね。ただ、仕事としてはちょっと…。

26年やってきた自分が水泳コーチの仕事をオススメしない理由 - 働けおっさんブロガー

 

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