46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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ふたりのK部長とギョーザとビール

どうも、マスクド・ニシオカです。

大阪は梅田の地下街の一角に飲食店が並んでいる場所があります。大阪の人だとわかると思いますが、中心地からナビオの下、阪急に向かうところに飲み屋が並んでいて、すし屋に串カツ屋にお好み焼き屋、いろんな店が揃っています。その一角にギョーザ屋さんがあって、その店の前を通ると思い出すことがあります。

自分がいた会社に阪急電車で通っていた現場があり、帰宅するときにはその店の前を通って帰宅するのですが、そこに偶然部長が2人並んで歩いてきました。どうやら2人で飲んでいたみたいでほろ酔い状態です。そのまま拉致されるような形で入ったのがそのギョーザ屋さんであり、そこで3人で呑むことになりました。

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その部長2人、ひとりはKB部長もうひとりはKT部長なので、「ダブルK部長」と勝手に心の中でネーミングしていました。2人は年上であり上役でありますが、もともとは別の会社にいて、その会社が吸収されて同じ会社の社員となったわけで、自分の方が会社のことを知っている部分もありました。

会社が吸収合併されて自分たちがどうなるか不安に思っていた2人と、なんとなくそれを楽しんで「本音はどうなんですか?」みたいに聞いていた自分は意外と馬が合い、会社の愚痴や歴史や誰と誰はどうなんだ?みたいな本音トークで盛り上がり、3人で呑んだビールは大変美味しかったです。しかし、それが3人で呑む最後のビールとなりました。

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KB部長とKT部長はお互いに支え合うように会社で現場をまとめる部長の仕事をしていましたが、時が経ち2人の立場が微妙に変わってきます。KB部長は会社に取り上げられKT部長は現場をまとめる立場から、現場を仕切る課長級の仕事に変わってしまいます。

3人で呑むことはなくなりましたが、ダブルK部長それぞれとは呑む機会があり、お互いどう思っているか聞いたことがあります。傍から見れば会社に取り上げられているKB部長は成功していて、KT部長はダメになっちゃったと思われているのですが、それは周りの目であって本人達は今の状況をどう思っているのか、それが聞いてみたかったのです。

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成功しているように思われるKB部長は、3人でギョーザでビールを呑んだときのように本音を話すことはなくなり、会社の立場に立った物言いしか出来なくなっていました。しかし、KT部長はどんなことでも本音を話してくれました。それを聞いた自分としては、どちらが成功失敗で何が勝ち組負け組なのかわからなくなりました。

自分が退職を決めたことと、そのことはあまり関係ありませんが、いまこう思えばそっち(会社側)に行きたくないと思っていたのでしょう。確かにKB部長は会社から取り上げられてたくさん給料もらっていくつもの現場をまとめる要職に就いていますけれど、それで幸せなのかと思ってしまいます。もう一方のKT部長は現場に戻って忙しくて給料も下がって大変かもしれませんが、自分からすると伸び伸びしているように見えますし、本人と話しても明るさを感じます。

それ以前に自分が現場をまとめるような要職に選ばれることもないので、要らぬ心配だったのでしょうが、もし会社に残っていたらあと20年近く、ずっとそれを考えながら働かなければいけないわけで、それを変えるために偉くなるという矛盾とも戦う必要もあり、そう考えたら会社を辞めてよかったと思います。

仕事を辞め家に引き篭もってブログを書いているので、そのギョーザ屋さんの前を通ることは珍しくなりましたが、それでも通ると3人で楽しく呑んでいたことを思い出します。もう自分がいた会社は自分が好きな会社ではなくなっていますし、もう3人で呑むことはないでしょうが、その思い出だけはいつまでも自分の大事なものにしておきます。

 

でわ、股!!

 

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