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厚生労働省が発表したブラック企業リストに、辞めた会社が載ってい…

どうも、マスクド・ニシオカです。

先日、厚生労働省が全国のブラック企業リストを発表しました。

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http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/dl/170510-01.pdf

日本全国の企業の名前が挙がっていますが、興味があるのは「自分がいた会社の名前があるかどうか?」ですので早速調べてみましたが、残念ながら載ってい・・・ませんでした。タイトル詐欺になっていたらごめんなさい。

リストの中身は334件ありますが、その掲載理由は書類送検・局長指導された企業となっています。つまりバレちゃった!てへペロ企業だけであり、バレすにいる企業の名前は載りません。さらには公表日から約1年経つと削除されますし、改善していると認められれば速やかに削除されるといった措置もあるようです。

どんな理由でバレちゃったかというと主に5つ

  1. 安全を守らずに作業をさせた
  2. 従業員に規則どおりの賃金を払わなかった
  3. 従業員に違法な時間外労働を行わせた
  4. 事故の発生を隠蔽もしくは虚偽の報告をした
  5. 外国人技能実習生に違法な労働をさせた

もし自分のいた会社がリストに載るとしたら、1~3のどれかだなぁとは思いますが、バレないようにやっていますから、リストには載ることはないでしょう。それでも載っていたらおもしろいなぁ~と思い、リストを隅から隅まで見ましたがやっぱり載っていません。他のサイトでも書かれていますが、このリストに掲載されるほうがマシという考え方もありますね。

 

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自分が経験した労働基準局とのやりとり

もう会社を辞めてから1年近く経っているので、書いちゃっても問題ないと勝手に判断して書いてみます。

自分が会社を辞める前、とある現場の責任者を任されていたときに、労働基準局の担当者から1本の電話がかかってきました。

内容は「1週間後に監査に行くので、必要な資料を揃えてください」ということです。

本社ではなくて現場に直接連絡があったので、そのまま本社に連絡して対応を求めましたが、出てきた答えはこのようなものでした。

「バレないように、ちゃんとした勤務時間を書いた出勤簿を用意しておくこと」

もう完全に隠蔽指示ですが、こちらも日頃からちゃんと勤務時間を書いていないですし、労働基準局に訴える準備も提出する証拠も残していませんから、会社がどうするのか?だけを経験するしかありません。

ちなみに、そのときではありませんが自分がその現場に勤めている間に、半年間休みなしということがありましたので、完全にアウトですよね。

そこから偽装隠蔽のための資料作りを行うのですが、社員が2人しかいないので、どちらかが休みの日には、もう片方が12時間以上勤務という矛盾が起こり、それをどうやってごまかすか?という何とも不毛な仕事をする時間を過ごしました。

 

1週間後、現場に自分と本社の人が待ち構える中、労働基準局の担当者が現れて、今回の監査の説明がありました。

どうやらどこかの現場を退職した人がタレこんだようで、それが誰か伝えることは出来ないとのこと。労働基準局としては会社として職務規定や労働条件を示す書類がどうなっているかも確認したいとのことでした。

現場としては無理やりつじつまを合わせた出勤簿と勤務表を提出して、矛盾が無いかを確認されます。

会社としては、36協定(勤務時間とか労働条件のよく出てくるやつ)を守ろうとしていますが、いかんせん人材不足もあるので今後こうします。というような戦法で、バレないようにしています。

このとき、自分としては「バレたらおもしろいなぁ~」とは思いますが、対応している本社の人がちゃんとしているので、それ以上に労働基準局の担当者が問い詰めてくることは無く、結局、労働条件を示す書類にいくつか加えることと、あとは何人かのアルバイトに不足している賃金を計算して支払うことを指導されて終わりました。

 

労働基準局の担当者が帰った後、本社の人が発した言葉は「タレこんだのは誰だ?」であり、ほんのちょっとだけ期待した「これを機に会社を変えなければ」ではありませんでした。そうなることはわかっていたので落胆はしませんが、少なくとも会社に対する愛情がさらに失せていったのは間違いありません。

 

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中小企業が労働基準法を守っていたら潰れるの?

会社の人は呪文のように「中小企業が労働基準法を守っていたら潰れるよ」といっていました。「労働基準法なんてちゃんと守っている会社は少ないよ」とのセットが会社の偉いさんの洗脳のためのセリフで、それを何も知らない社員だった自分は信じてきましたが、ちょっと本を読めば世の中にそうじゃない会社がたくさんあることを知ることができました。 

日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”

日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”

 

 これは 自分が会社にいる間に心の支えとなっていた本で、会社を辞めることを後押ししてくれた本でもあります。

もし自分の会社に疑問を持つ人は、一度読んで見るといいかもしれません。

 

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最後に

会社が儲かっていなくて経営を維持するのが難しくて、それで社員に負担がかかっていたり残業代が払われないのは、まだ仕方がないと思うのですが、会社が儲かっているのに社員に還元されていないのは、なんだかぁ~と思うのです。

自分がいた会社では、社員が辞めてもそれを残った社員にカバーさせていたので、人件費がドンドン減っていったおかげで儲かってしょうがない状態で、会社の経営としては何も問題がないようになっていました。

会社の立ち上げから参加している自分としては、最初はそうじゃなかったのに…という気持ちが強いので、よけいに会社が変わってしまったことにやるせない気持ちを抱きます。

でも、それくらいのレベルの企業をリストに載せだしたら、本当にキリがないくらいの数が挙げられて、逆に掲載されない会社の方が少ないとか、そんなことになるのでしょうかね。

 このリストが公開されたことで、そうならない方向に行けばいいのですが…。

 

 でわ、股!!

 

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