どうも、マスクド・ニシオカです。
先日、高校の同級生からメールが届いて、ミニ同窓会に参加してきました。
もう47歳のおっさんですから、同窓会なんて珍しいことではありません。ただ、比較的ネガティブな性格で、こちらから積極的に人を誘って飲みに行くこともなく、さらには会社勤めを辞めて収入が少なくなった(ほぼ無くなった)自分のとって、同窓会はなかなかハードルの高いイベントであり、一大イベントなのでもあります。
その一大イベントとなった同窓会で、30年ぶりに再会した友人の口から自分も覚えていない過去が語られました。それは恥ずかしくもあり驚きもしましたが、大変楽しくてありがたい時間でした。
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30年ぶりに会ったKZY
同窓会に集まったのは5人、さらに会場となった店の主人も同級生ですからプラスひとりの6名です。自分を誘ってくれた同級生とその奥さん(同級生)とは過去に何度か会っていますが、それ以外の同級生と会うのは30年ぶりです。
その中に中学校でも同じクラスだったKZYという同級生がいました。基本的に自分の恥ずかしい過去に蓋をしたがる自分としては、昔のことは忘れてしまっていることが多いのですが、彼との思い出はそれなりに覚えていて、とにかく馬鹿をやった仲間という印象です。
そんな記憶の残るKZYが突然、自分が完全に忘れていた30年前の昔話をし始めました。
高校の合格発表で
それほど勉強ができなかった自分は、高校受験をするときに普通の県立高校と、滑り止めで私立高校を受験していました。同じ中学校に通っていたKZYも同じパターンで、そのことは何となく覚えています。
ここからはKZYが話してくれたのですが、どうやら、その県立高校の結果発表を二人で見に行ったそうです。そして、自分は合格番号を見つけて喜んでいましたが、KZYは番号を見つけられず落ち込んでいました。ところが、受験番号が近かった自分が、発表された番号を見てみると、そこにはKZYの番号があって、それを自分がKZYに教えた。らしいのです。
自分はそのことを完全に忘れていましたが、その合格発表日が私立高校の入学手続きの締切日だったので、そのまま気がつかなければ私立高校に進むという、KZYにとっては人生の大きな分岐点で、そこに自分が関わっていたことを忘れられなくて、30年ぶりにそのことを話したかったそうです。
些細なことではありますが、30年前の自分が多少なりとも人の役に立っていたのが知れて、素直に嬉しく思います。そして、KZYはもうひとつ話をしてくれました。ただ、もうひとつの話はちょっと複雑な感じなのですけどね・・・。
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忘れたい過去
もう30年も前の話ですから今では笑って話せることですが、それでも自分の過去に蓋をしたいのは、イジメ、いや、イジられていたことが一番の要因でしょう。なので、わざわざ過去の記憶に蓋をしていたのに、その蓋を開ける同窓会に積極的に参加する気にはなれず、避けていたのも事実です。
でも、イジられていたといっても、自殺を考えるとか深刻なものではなく、仲間同士の遊びの一環で、誰かが罰ゲームを受けることで、みんなでそれを笑っているようなものです。もちろん、現代ではそれすら許されなくなっていますが、30年前はそんな時代だったのです。
その証拠に、KZYがそのときの話をし始めました。きっとKZYもそんな大ごとではないと思っているのでしょう。もちろん自分も笑える話なのですが、やっぱりちょっと忘れたい過去というか、微妙な感じです・・・。
回転する遊具
自分たちが遊び場にしていた公園に回転する遊具がありました。
出典 willbe-jp.com
今でも地元に住むKZYの話によると、今は危険遊具と判断されて撤去されているそうですが、昔の公園にはこういうのがたくさんありました。
で、たまたま公園で遊んでいて、自分がこの遊具に掴まっているときです。
自分ひとりが掴まってそれ以外の4~5人がひたすら回転させます。
当然、男子中学生が4~5人が全力で回すわけですから、かなり早く回転します。
掴まっている人間が振り飛ばされるくらいビュンビュン回ります。
手を離して飛び降りる勇気の無い自分は、必死で捕まっています。
ついには遠心力で体が横一直線、まるで強風時の鯉のぼりのように…。
こんなものではありません。もっと水平な角度で回っていました。
どうやらKZYはそのとき自分が鯉のぼり状態になっているのがめちゃくちゃ面白くて、30年経った今でも忘れられないそうです。
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KZYの息子に?
今ではこれくらいの話と笑えるのですが、やっぱりちょっと恥ずかしいというか、情けない話です。なので、KZYが話し始めたときには微妙な感覚でしたが、その感覚が変わります。
どうやらKZYがこの公園を通る度に思い出して、子どもに話しているのだそうです。「昔、お父さんの友達がこの公園にあった回転遊具に掴まったまま回転して、鯉のぼりみたいになって本当に凄かったんだよ」
ちょっと何の教訓を伝えたいのかわかりませんが、自分の恥ずかしくて情けない話が、世代を越えて伝わっていて、しかも何らかの役に立っている(?)というのが、素直に喜んでいいのかはわかりませんが、嬉しいですよね。
別れは固い握手で
時間が経つのが早いのは、その時間が楽しかった証拠なのでしょう。あっという間に5時間が経過しました。
自分以外は地元民なので関係ありませんが、自分だけは終電を気にしなくてはいけません。そこから歩いて行ける実家に泊まるという手もありますが、会社を辞めたことを親に伝えていないので、それは避けておきます。
結局終電に間に合う時間に解散となりました。駅に向かう前にKZYと再会を約束して固い握手を交わしました。また30年後となると、お互い生きているかどうかわかりませんから、それまでにということで別れました。
最後に
店を出て電車には乗れましたが、途中で終電が終わって歩くハメになりました。30分ほど歩きながら楽しかった同窓会を思い返し、いろいろと考えました。
自分が恥ずかしいとか情けないとか思っているだけで、他人にとっては、ただ面白かった思い出であるならば、自分だけが気にしなければ笑い話にできるんだな~とか、当たり前のことを今さらながら思いつつ、また同窓会があれば参加しようとか、でも、さすがに自分から誘うのまだ無理だなぁ~とか考えながら、大阪の夜をテクテク歩いて帰宅しました。
そんな夜のお話でした。
でわ、股!!
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