兄弟芸人である、千原兄弟。
もともとは兄のせいじさんがネタを考えようと、ノートに『ネタ帳』と書いてページを開いたものの、最初に『トゥルルル(電話の音)』と書いただけで、それ以上ペンが進まなくて、結局弟のジュニアさんに「おまえが考えろ!」と押し付けたそうです。
つまり、兄のせいじさんはネタ=面白いことを考えることが出来なくて、弟のジュニアさんがネタを考えた=面白いということになるのですが、それは『そのとき』の話で、数十年経った今となっては『トゥルルル』とだけ書いたことの方が面白くなっている。
という話に、「面白くなりたい!」と思う自分は考えさせられました。
というか、「面白くなりたい!」と思っている時点で、面白くないのかもしれません。
というのは、この間、嫁さんと一緒におかーちゃん(義母)の面会に施設に行った帰り道、こんな話をしてくれました。
おかーちゃんは昔からスポーツやダイエットに全く興味がなかったけれど、一度だけ熱心にダイエットしたことがあって、それは悪徳商法(近所の人を集めて洗剤などをプレゼントして最後に高額な物を買わせるやつ)で高い布団を買わされたとき、「これまでずっと節約してきたのに!あんなモノに騙される自分が許せない!」となり、急にダイエットを始めたそうです。
この話を面白いと思うかどうかは、おかーちゃんの人となりを知るか知らないかで変わると思うのですが、自分としては、その話が物凄く面白かったのです。
もちろん不幸なエピソードであり、当の本人は笑えないし、笑わそうとも思わないでしょうが、それがよけいに面白要素をプラスしてくれます。
と思うのですが、不謹慎ですかね?
というわけで、面白くしようとすると面白くなくて、逆に普通にしていることの方が面白いときがあることに、本当に難しいなぁ~と思いました。
でわ、股!!