金曜の夜、LINEにメッセージが届きました。
にしおかくん!
たかはしひろむとりゅうりー
凄いな!
メッセージを送ってきたのは、嫁さんの、妹さんの、旦那さんであり、自分からすると「義弟」となります。
義理の弟ではあるものの、相手は年上であり、大の酒飲みであり、南の島出身でもあったりするので、お互いが敬語を使いあうヘンテコリンな関係ながら、大好きな親戚のひとりです。
で、このメッセージを見て「ナンノコッチャ?」となる方がほとんどだと思うのですが、これは「高橋ヒロム」と「リュウ・リー」という新日本プロレスのレスラーのことであり、メッセージが送られたのが「金曜の夜8時」ということから、34年ぶりに復活した「ワールドプロレスリングリターンズ」を観た義弟が、プロレスファンを公言する自分に向けて送ったのでしょう。(あくまでも憶測ですが)
残念ながら別の作業をしていたので番組を観ていなかったのですが、大阪(2・9)で行われたその試合は好勝負であったことと、高橋ヒロムがタイトル防衛を果たしたことも知っていたので、義弟には、こう返しておきました。
「凄いでしょ?」
かつて、当たり前のように、TVでプロレスが放送されていた時代がありました。
あんまり詳しいことはわかりませんが、まだTV中継の技術がそれほど高くない頃、カメラを固定したままで成り立つ番組として、基本プロレスやボクシングといったリングの上で行われるスポーツコンテンツが、かなり重宝されたそうです。
しかし、時代と共にプロレス人気は陰りを見せ、視聴率が下がった番組を流し続けることも無く、結局プロレス中継はなくなるか、たまにやるか、深夜枠に押しやられました。
ただ、それがいろいろあってプロレス人気が再燃し、特に業界最大手の新日本プロレスにおいては初の東京ドーム2DAYSを成功させるなど、その勢いはとどまるところを知りません。
それでもさすがに、かつてのように毎週TVで放送されることはなく、あの頃の盛り上がりにはまだまだ届かないか・・・と思っていたのですが、今も深夜枠でプロレス中継を放送し続けるテレビ朝日が大英断を行い、今年の4月から「金曜夜8時」を復活させ、BSではありますが、毎週プロレスが観れるようになりました。
もちろんプロレスファンなので知ってはいたのですが、いかんせん新日本プロレスというのはメディアに出やすい団体であり、その試合内容や結果までちょっとネットを探ればわかるようになっているため、特に興味がなければ時間を割くこともなく、それを理由に番組を観ることも録画することもしていませんでした。
しかし、かつて柔道の猛者であり、どちらかというとプロレスに対して「八百長でしょ?」的なイメージを持つ義弟が、このような熱いメッセージを送ってくるということは、よっぽど素晴らしい試合なんだろうと慌てて録画ボタンを押して、さらに毎週録画の設定をしておきました。
そして番組が終了するころ、再びメッセージが届きました。
終わったー!
面白かったー!
来週も見るぞー!
うむ、「ワールドプロレスリターンズ」、恐るべし。
これはあくまでも仮説ですが、かつて「金曜夜8時」をリアルタイムで体験した自分と同じ世代のおっさんは、そこからプロレスを観るのをやめてしまうのが普通で、そこから進化した最近のプロレスのレベルを知らず、さらに「ネットよりもTV」という感覚があるため、たとえBSであったとしても「TVでやっているのなら観る」となり、そこに昔とは違う派手な攻防が行われているのを目の当たりにして大興奮。ってとこでしょうかね?
ま、なんにせよ、これでまたプロレスが多くの人に見てもらえるようになるのは一(いち)ファンとして嬉しいことですし、そのうち義弟と会ったときに、「実は高橋ヒロムはケガで長い間欠場していて、そのケガを負ったのが同じ対戦相手との試合で、そういったドラマも含まれたのが今回のタイトルマッチで・・・みたいな話を酒の肴に出来ることも楽しみです。(って、嫌われちゃうかな?)
というわけで、よかったら「金曜夜8時」にはBS朝日でプロレスを。
でわ、股!!