長年スイミングスクールで働き、それなりの経験を積んできた。ことはあまり関係なく、サブという名目で、新人もしくは未経験のコーチと一緒にクラスを担当することがあります。
たいていは若い人で、社員ではなくアルバイトで、コーチのことどころか世間のこともわかってなかったりしますが、それは問題ではありません。
問題なのは、「やる気がある」もしくは「やる気があることを見せようと必死になる」ことで、若いから仕方がないのですが、これがどうにも面倒くさいし、ペースを乱されるので、あまり好きでは…いや、嫌いです。
その当時、タイトルに書いた、タモリさんの名言と言われている「やる気のある者は去れ！」という言葉に、正直ピンと来なかったのですが、今更ながら「嗚呼、こういうことか」とわかるようになりました。
自分の記憶が正しければ、確か自身の深夜ラジオ（オールナイトニッポン？）が始まるときにスタッフに向かって述べた言葉で、真顔で「頑張ります！」なんて言うヤツは、たいてい視野が狭くて面白くないから…という感じの意味だったと思います。
もちろん、タモリさんの住むお笑いの世界と、自分がいる水泳指導の世界は違うのですが、「子どもの安全を確保する」という部分について「視野が狭くなると良くない」のは同じで、頑張ろうとすればするほど目の前しか見えなくなっているサブを見ると、この言葉を思い出しつつ、タモリさんの偉大さを感じます。
などと偉そうに書いてきましたが、若手の頃の自分はまさにソレで、たぶん、その時の先輩方には「面倒くさいヤツ…」って思われていたんじゃないか？と思います。
その時の罪滅ぼしじゃないけれど、今の若手に上手く伝えられたらいいのですが、やっぱり面倒くさいんですよねぇ〜。
「やる気のある者は去れ！」って言ったら、本当に去ってしまいそうな気もするし、タモリさんほどの魅力もないし…
あー！メンドクセー！
でわ、股！！
