まだ会社勤めをしている頃は、好きにお金を使えていました。
といっても、ウン万円もする高級時計や鞄にスーツに靴なんかじゃなく、居酒屋での飲み食いや、本やゲームを買うお金、数千円レベルの可愛いものです。
ただ、勤めていた会社が白か黒かと聞かれたら黒かったのと、自分の要らぬ責任感というか現場責任者という役割も相まって、「カネはあるけどヒマはなし」状態となっていました。
それが会社を辞めたことで、「ヒマはあるけどカネはなし」に逆転しました。
会社を辞めて再就職をせず、週に2回だけ働くだけで、それとこのブログの収入を足したとしても、以前に比べたら5分の1くらいになりました。
ただ、週に2回の仕事の日以外は自由時間なので、ヒマだけはたっぷりあります。
会社勤めをしていた頃、「カネはあるけどヒマはなし」状態だったので、好きなプロレス観戦や好きなアーティストのライブがあったとしても、仕事と被ることが多くて行けませんでした。
ところが今、「ヒマはあるけどカネはなし」状態になってしまい、そういうのに行くだけのお金が無いわけではないのですが、『働かざる者食うべからず』世代の人間としては無駄な出費を避けたいと思ってしまい、出来るだけ節約生活をしておりますので、なかなか踏み出せません。
これまで通っていた居酒屋さんにも行かなくなり、好きだったお酒の量も減り、昼ゴハンも食べなくなり、もちろん最低限必要な物にはお金を使いますが、それ以外のことはスルーしています。
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それでもたまに、虫の知らせというか、「あのアーティストどうしているんだろう?」みたいな胸騒ぎがして、ネットで活動振りを調べたりして、それで安否確認するだけで済むことがほとんどなのですが、今回は違いました。
あのbirdが大阪にやってくる!
しかも20周年の特別なライブ!
bird(バード)という日本人女性歌手をご存知の方がどれくらいおられるかはわかりませんが、この曲を聴いたことがある方は、多いのではないでしょうか?
(特に自分と同じくらいのおっさん世代であれば)
birdは約20年前にデビューし、ファーストアルバムの『bird』が注目され、その当時はかなり有名だったはずです。
その後も活動は続けていて、その間にみうらじゅんとの略奪婚みたいなプライベートがあったものの、今年活動20周年を迎えました。
さらにbirdのことを語りだすと長くなりますが、とにかく好きなのです。
このアルバムが出た20年前、もう30歳くらいですから「青春」というのは外れているかもしれませんが、それでも毎日毎日このアルバムを聴き続け、肉体的にも精神的にもしんどいとき、頭の中でリフレイン、どころか鼻歌、本当にダメなときは大声で歌って、自分を奮い立たせていました。
というわけで、「好き」という言葉以上に表現できる言葉があるのなら、間違いなくその言葉を使う対象なのが、自分の中でのbirdなのです。
そして、その大好きなアーティストが自分の住む大阪にやってきて、生歌を聴かせてくれます。
画像は http://www.bird-watch.net/info/ より転載させていただきました
bird ” 20th Anniversary Best ” Live !
「bird 20th Anniversary Best」発売を記念したベストライブのバンドメンバー発表
8/21〜 先行チケット受付開始、8/28〜 一般チケット受付開始10/30(水) @ Billboard Live TOKYO (東京)
11/11(月) @ Billboard Live OSAKA (大阪)●Personnel
bird(Vo)、ゲンタ(Dr)、澤田浩史(B)、樋口直彦(G)、渡辺貴浩 (Key)、Meg(Bgv)、Hanah Spring(Bgv)
これを知ったとき、心臓の鼓動が速くなるのを感じ、やっていた作業(ブログの執筆)も手につかなくなりました。
もし、このライブに行くことができ、20年前からずっと聴き続けてきた彼女の生歌が聴けたら、恥ずかしいのは百も承知ですが、たぶん、泣いてしまうでしょう。
20年前、上司に怒られたことも、部下の退職を止められなかったことも、仕事が上手くいってみんなで喜んだことも、全部birdの曲を聴くと思い返してしまいます。
まさしく「感情を揺さぶる」とはこのことで、おっさんになってさらに緩くなった涙腺は、簡単に崩壊してしまうでしょう。
しかし、そうはイカの金玉えびのドタマ。
「ヒマはあってもカネはなし」の状態は変わりませんので、わずか数千円のライブチケットですが、簡単に購入ボタンを押すことは出来ません。
もし、このことを嫁さんに言えば、たぶん「行っておいでよ」と言ってくれると思います。
しかし、それでは今までやってきたことはナンダッタ?ともなりますし、今後のことも考えると、なかなか踏み出せません。
確かに「行かずに後悔より行って後悔」という言葉は好きですが、それもお金に余裕があってのことですし、自分に「本当に最低限必要な物なのか?」と問いてみると、「行かなくても死ぬことはない」という答えの方が強く返ってきます。
もし奇跡が起きるなら、この記事がバズってブログの収入が大爆発でも起こすなら、そりゃ~すぐにでもチケットを購入しますよ?、でもね、そんな奇跡が起こらないのは、3年もブログをやってりゃ~わかります。
そして、そんな奇跡を待つよりも、自分で稼げばいいだけの話です。
『働かざる者食うべからず』ならぬ『働かざる者birdのライブに行くべからず』ならば、働いてライブのチケット代を手にすればいいだけの話です。
というわけで、今やっている、週に2回の仕事の追加オファーがあれば積極的に手を上げて、それでちゃんとチケット代の分だけ稼いで、胸を張ってbirdのライブに行きたいと思います。
ま、その前にチケットがSOLD OUTになっていたら、そのときは笑ってやってくださいな。
でわ、股!!
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