46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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自己採点は99点までのハナシ

唐突ですが、スイミングスクールで水泳を教えているコーチは、月間100時間くらいプールに入っています。

雑な計算ですが、月に25日働いて一日4時間レッスンを行ったとして100時間。もちろんスイミングスクールの規模や運営会社の考え方によって違いはありますが、だいたいこんな感じでしょう。

さらに細かいことを言えば「水泳を教えている時間」が100時間で、清掃とか研修とか準備を含めれば、プールに入っている時間は余裕で100時間を超えます。

もちろん職位や繁忙期の差があって、夏場の若手は150時間を越えて「入水マシン」と呼ばれ、冬場の偉いさんはプールに入らず椅子を温め、「また寝てる…」と言われます。

で、自分も月間100時間プールに入ってきましたが、これを年間で計算すると1200時間になります。そんなことを26年ですから31200時間、「また寝てる…」を差っ引いたとしても、これまでに30000時間は入ってきたわけです。

 

そうやって30000時間入ってきた中には調子の良い日もあれば悪い日もあり、「今日は上手くいった!」と自分で自分を褒めてみたり、子どもは溺れもケガもしてないし保護者からクレームが出ることもないけれど、プロのコーチとして自己採点して「ダメだコリャ」ということもありました。

ただ、どんなに調子が良くても自己採点は99点止まりです。

多人数をちゃんと回せて、隣でレッスンを受けてる子どもの目も奪って、ギャラリーにいる保護者も笑わせて、担当した子どもが全員テスト項目が出来るようになって、もうこれ以上はない!完璧だ!と思っても自己採点は99点までです。

いくら完璧に思えたレッスンでも、その日を終えて振り返ってみて「あの場面ではこうすれば良かったのでは?」と考え出せば、必ずひとつくらい反省点が見つかり、マイナス1点となるわけです。

そのマイナス1点を次で取り戻すべく悩んで勉強してレッスンに臨むのですが、また違うところがマイナス1点となり、いつまでたっても自己採点は99点止まりで永遠に100点は取れない、ということです。

 

この考え方はまだ若造のときに先輩から教わったことで、正しいかどうかは別として気に入っていて、今でも永遠に取れないとわかっている100点を目指しています。

といってもあくまで自己採点ですからどうにでも出来るのですが、この考え方が染み付いているから、おっさんになった今でも新鮮な気持ちでプールに入れているんじゃないかなぁ〜とは思います。

 

というわけで今日も5時間、100点を取れるように行ってきます。

 

では、股!!