- 厨房に立ったバイトが魚を捨てて、それを再びまな板の上に戻したり
- おでんのしらたきを口に入れて出したり
- 顔を隠して下半身を隠したり
決して今に始まった話ではありませんが、バイトとして働く従業員が職場での悪ふざけを撮影して、それがSNSに出回り拡散されて、企業のイメージダウンに繋がる。いわゆる「バイトテロ」が横行しております。
この事態に対して、問題を起こした(と本人が思っているかどうかは知らないけれど・・・)バイトに対して法的措置を取る!と企業が言い出して、それに対して「やれやれ!」と推奨する声もありますが、「それは違うだろ!」という声もあります。
で、この「バイトテロ」を確実に失くす方法を思いついたのですが、あまりにもくだらないので、それは最後のオチに使うとして、「バイトテロ」は訴えても抑止できない、3つの理由という記事を目にしたので、それを紹介しつつ、「?」と思ったことを書いていきます。
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「バイトテロ」は訴えても抑止できない、3つの理由
上記の記事をちゃんと読んで頂く方がいいのですが、内容を簡単に要約するとこんな感じです。
- 法的措置を取ると「有能なバイトがその企業を避ける」「バイトが反発する」「元バイトにチクられる」ので抑止できない
- 「コミュニケーションを取る」では解決できない
- 賃金アップが効果てき面な秘策
で、この内容に関して、かつてスイミングスクールの責任者としてバイトと一緒に仕事をしてきた自分としては、仰りたいことは理解できるのですが、それでも頭の中に「?」が出まくりなのです。
記事を書いた人
この記事を書いたのは窪田順生さんという方で、このような本も出版されているノンフィクションライターだそうです。
「愛国」という名の亡国論 ―「日本人すごい」が日本をダメにする
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「本を出版している」というだけで「凄い人」なわけではありませんが、こうやって本を書いたり、何とか賞を受賞されている方ですから、やっぱり「凄い人」なのでしょう。
しかし、それでも、この記事に関しては、「?」が残るのです。
賃金アップが効果てきめんな秘策?
前述した「「バイトテロ」は訴えても抑止できない、3つの理由」を再確認すると、このようになっています。
- 法的措置を取ると「有能なバイトがその企業を避ける」「バイトが反発する」「元バイトにチクられる」等の理由で抑止できない
- 「コミュニケーションを取る」では解決できない
- 賃金アップが効果てき面な秘策
企業が法的措置を取った場合、それに反発したバイトが「企業に対する憎悪」を持ち、その企業を避けるどころか、それ以上に内部情報のリークなどを行うのでは?
そして、いくらバイトとのコミニュケーションを取っても無駄で、最善の方法は「賃金アップ」と書いてあります。
この1と2の部分については、確かにそういうこともあるだろうと、何とか飲み込むことができるのですが、3の「賃金アップが効果てき面な秘策」だけは、どうしても飲み込めなくて、頭に「?」が残るのです。
より高いほうに行くだけでは?
もし、仮に書かれていることが正しいとして、現在バイトテロの被害にあっている企業が賃金をアップしたとします。(そもそも出来るかどうか?については後述)
それで、優秀な人材が集まってバイトテロは起きない、という理論なのですが、そしたら、もともと高い賃金を払っていた企業がさらに高くしてしまい、結局優秀な人材はそちらに行くだけでは?と思うのです。
市場原理なんてややこしいことはわかりませんが、企業も馬鹿じゃないでしょうから、それに合わせて、より優秀な人材を求めるために賃金を上げるというのは、何となくでもわかります。
そしたら優秀な人材はより高いほうに動くだけで、現在バイトテロが起きている企業には、それなりのバイトしか集まらないのでは?ということで、「?」となります。
そもそも賃金アップできる?
賃金アップをすればバイトテロを失くせるのかもしれませんが、そもそも賃金アップするための財源はどこにあるのでしょう?
どんな企業でも人件費が支出の占める割合は大きくて、出来れば安く抑えたいのが現状でしょう。
じゃなかったら大企業による何千人にもなるリストラのニュースなんて、目にすることがないはずです。
もちろん企業による内部保留(貯めこんでいるお金)が増えている、というニュースも目にしますから、企業努力やその取り崩しをすれば可能かもしれませんが、それでも長く続くとは思えません。
しかも前述したように、企業による賃金の競争が起きれば、資金的体力の少ない企業は、あっという間に立ち行かなくなってしまうのでは?と思うのですが、いかがでしょう?
なんで高いほうに行かない?
バイトで働きたい人がいて、その人が高い給料を求めるのは、至極当然のことです。
で、世の中には最低賃金ギリギリの仕事もありますが、高い給料の仕事もあります。
じゃあ、なぜ?、その人たちは高い給料がもらえる仕事を選ばないのでしょう?
「高い給料がほしい」から「高い給料がもらえる仕事をする」のは、当たり前のことですが、高い給料がもらえる仕事には、「高い能力が要求される」というオマケもついてくるからではないでしょうか?
もちろん、元々仕事が出来る人なんていませんから、求められるのは「仕事が出来る能力」ではなく、「仕事を覚える能力」や「仕事に対する考え方」などで、それを持ち合わせている人でないと、高い給料がもらえる仕事には採用されず、結局それを持たない人たちは不採用となり、普通の給料か、そこもダメなら最低賃金ギリギリのところになるのでしょう。
給料が高いからバイトテロをしない?
それでも賃金をアップしたとします。
さすがに元々高い給料を出していた仕事には勝てませんが、最低賃金よりは多い金額を提示したとします。
しかし、前述したような「仕事を覚える能力」や「仕事に対する考え方」などを持たない人は、何か別の理由、それが「彼女(彼氏)にフラれた」なのか「その日の気分」なのかはわかりませんが、そんなちょっとしたことで、バイトテロを起こすのではないでしょうか?
つまり、確かに賃金アップで優秀な人材が集まったり、辞めることはなくなるかもしれませんが、それはより高い給料がもらえるところに行く人材を集めただけであり、バイトテロを防ぐ効果てき面な秘策とまでは思えません。
ちなみに
今回問題となったくら寿司ですが、近所の店舗を訪れたときに、このようなポスターが貼ってありました。
くら寿司で働けば飲食代が安くなるというシステムで、他の企業などでもやっているのでしょうが、今回のことで、これくらいではバイトトテロ抑止にはならないことが証明されました。といえば大げさでしょうか?
もちろん賃金アップの方が遥かに効果が高く、これを同じ括りにするのは無理があるかもしれませんが、やっぱり賃金アップだけでは難しいのでしょうね。
じゃあどうするの?
残念ながら、具体的な策はわかりません。
なんだそりゃ?と思われるかもしれませんが、あくまでも「バイトテロ」は訴えても抑止できない、3つの理由という記事の賃金アップが効果てき面な秘策という意見に、「?」と思っただけで、その対案まで思いついたわけではありません。(オチは後ほど・・・)
ただ、世の中には「人を信じて任せる」という方法論(だけではありませんが・・・)で、ちゃんと儲ける会社作りをした人がいることは知っています。
ホウレンソウ禁止で1日7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる
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とりあえず、これまでの方法論でダメなのですから、それを考え直す柔らかアタマを持つ人が上に立つ企業だけが、バイトテロを起こさない企業になるのでは?なんて、言い過ぎでしょうかね~?
オチは?
パチンコで絶対に負けない方法は?
⇒ 「パチンコを打たない」
プールで絶対に溺れない方法は?
⇒ 「水に入らない」
バイトテロを失くす方法は?
⇒ 「バイトを雇わない」
とりあえず、ゴメンナサイ・・・
でわ、股!!
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