テントさん亡くなるというニュース
どうも、マスクド・ニシオカです。蒸し暑い夜、湿気か自分の汗かわからない。
大阪にいる笑い好きなら知らない人はいない。ただ、若い人には知られていないかもしれない。ピン芸人のテントさんがお亡くなりになられたそうです。
面白いと面白くないの紙一重の差
先日、『水曜日のダウンタウン』で、番組がものまね芸人に頼りすぎているというテーマを扱ったときに、それならということで出演者全員をものまね芸人にしてしまい、それで番組をやりきってしまいました。
特にダウンタウンの変わりにダウソタウソが司会進行をしているのですが、ダウソタウソが必死になってダウンタウンのものまねをしていてものまね自体は似ているのに、全然面白くなくて観客にはウケない。しかし、これがたまらなく面白かったのです!
ダウソタウソがものまねをしてウケない、そのあとの微妙な空気が流れます。その空気感が紙一重の差であり、面白くなかったのが面白くなるところでもあります。
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その紙一重の部分で遊んでいたテントさん
自分は特にお笑いに詳しいわけでもなく、誰かの熱狂的なファンというわけでもありませんが、スイミングスクールで水泳を教えるという仕事柄、人前でしゃべることと多少の笑いを取る必要がありました。そんなレベルのお笑い好きですが、さすがにテントさんのことは知っていました。
数年前のある日、いきつけの飲み屋さんで知り合った女性が、興奮気味に自分にこう言いました。「今日な!生でテントさんの舞台見てん!」その女性が落語や演芸を積極的に見に行っているのを知っていたのですが、それでもテントさんとなると自分も興奮しました。「うわ~!それは羨ましい!」思わずそう言ってその日の様子を教えてもらいました。
観客のほぼ全てががテントさんに期待するのは、何十年もやっている定番の『パチンコ』や『ひとりジャンケン』や『くもの決闘』であり、どれもわかっているのに面白い、テントさんが作り出す紙一重の空間に酔いしれる。そんな感じだったそうです。
これは15年ほど前の映像ですが、テントさんのことがよくわかる内容構成であり、テントさんの魅力溢れるものであります。
永野さんの露出でテントさんを想う
現在でもTVを賑わせている芸人永野さんですが、この人が売れてきたときにテントさんを想うのは自分だけでしょうか?永野さんも長年売れなくてやっと売れた!とされていますが、テントさんは初めから関西の生んだ天才、上岡龍太郎さんに「60歳になったら売れる」と言われていましたから、大阪の人にとってはこっちの方が上だと思っていたはずです。
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失ってその大事さを痛感する
見れなくなってから「見たかった」と言うのは格好悪いかもしれませんが、テントさんを生で見てみたかったと思います。もう見れないものであれば納得していましたが、つい数年前まで活動されていたというのを聞いていたので、残念でなりません。
ただ、テントさんがこの映像で、「もう夢は叶ってるねん。芸人になれたから、それが夢やったから」と語っておられます。売れるに越したことはないが、自分のやりたいことを貫く、そんな常人には理解不可能な生き方をしていたテントさん。こんなことを言うのは不謹慎ではありますが、あっさり逝ってしまうのはテントさんらしいのかもしれません。重ねて不謹慎でごめんなさい。
そして、もうこんな芸人は出てこないのではないでしょうか?TVででもその芸を見ることが出来てよかったのかもしれません。テントさん、ありがとうございます。
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デュルルル~7!7!・・・8!
でわ、股!!