46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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松方弘樹追悼作品ならこれをオススメする

どうも、マスクド・ニシオカです。

俳優の松方弘樹さんが亡くなられてから1週間ほどが経ちました。先日、嫁が松方弘樹が亡くなったことを若い人に話したら、松方弘樹のことを知らないので、「おじさんで豪快な感じの人」というヒントを出したら、梅沢富美男に行き着いた。というハナシを聞きました。若い人にすればそれくらいの存在かもしれませんが、自分たちのようなおっさん、さらに上の世代の方にとっては、とてつもなくカッコイイ存在でした。

松方弘樹とは?世代によってその印象は大きく変わるかもしれません。ヤクザ映画のチンピラから親分まで演じる人であり、桜の刺青を背負った遠山の金さんであり、ビートたけしの横でハンカチで汗を拭いているおもしろいおじさんであり、そうかと思えば300kg越えのマグロを釣り上げる釣り人であり、いろいろな面を見せてくれました。

自分にとっては「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」がドンピシャの世代であり、「仁義なき戦いシリーズ」のようなヤクザの姿は、自分が大人になってからビデオなどで見る程度でした。しかしレンタルビデオで初めて見た、仁義なき戦いでの名演技が自分を虜にしてしまいます。主演の菅原 文太が胸ポケットのタバコを取り出そうとして、それを拳銃だと早とちりした松方弘樹が慌てふためくシーンなのですが、これがとにかくリアリティがあって素晴らしいのです。もちろん有名なシーンですので、多くの人がご存知でしょう。

そういう意味では、松方弘樹の作品として「仁義なき戦いシリーズ」はオススメ出来るのですが、あまりにも普通すぎるので却下して別の作品をオススメします。

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 タイトルからわかるようにヤクザ映画なのですが、いくつかの特徴があります。

  • 長編ストーリー
  • 出演者が豪華で多彩
  • 松方弘樹の熟練の演技

長編ストーリー

あらずじとしては大阪のヤクザを中心にヤクザ同士の抗争などを描く、ありきたりなものです。大阪のヤクザに対して東京のヤクザが出てきて、地方のヤクザを巻き込みながら、警察と付かず離れずの関係を保ち、新興勢力として中国マフィアが割って入り・・・ありきたりではあるのですが、長い分だけ物語としての厚みがあります。

発売されているDVDが9枚、1枚が90分で13時間越えの長編作品です。話の途中で配役が変わるというおかしな点もありますが、それを差し引いても長く楽しめる作品です。

もちろん、ただ長いだけでなくしっかりとしたストーリーがあり、主演である松方弘樹が組のために奔走し、ヤクザ社会の中で上り詰めていく姿を描きます。しかし松方弘樹が演じるヤクザは歳相応でイケイケではなく、人と人の間に入って揉め事を収め、いざというときには体を張る、まるで理想の上司みたいな存在なのです。

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出演者が豪華で多彩

とにかく出演者多彩でいろんな人が出演しています。

梅宮辰夫・宅麻 伸・本宮泰風
岡田眞澄・千葉真一・宍戸 錠
船木誠勝・赤井英和・加勢大周
木村一八・竹内 力・村上竜司
大和武士・藤原喜明・金山一彦
的場浩司・嘉門洋子・原田龍二
白竜・萩原流行・力也
清水健太郎・やべきょうすけ・中野英雄
津川雅彦・美木良介・岩本恭生
小西博之・寺門ジモン・畑山隆則
哀川 翔・青田典子・ガッツ石松
山城新伍・船木誠勝・峰岸 徹
国分佐智子・藤森夕子・デビット伊東
長門裕之・片岡鶴太郎・竹原慎二 (順不同)

これでも全部ではなくて、自分が名前を知っている人だけでこれだけです。これだけでも豪勢ですが、今となっては見ることが出来なくなった人も多いので、そういう意味でも貴重な作品です。それでもヤクザ映画にはよくある、それほど演技の上手くない人も名を連ねていますが、それはそれで味のあるものです。

その代表として、プロレスラーである藤原喜明が出演しています。プロレスファンとしては応援したいのですが、その演技力にはちょっと問題があります。ただ、役どころがタクシー運転手で、主演である松方弘樹を乗せたことでヤクザになることを決意し、結局ヤクザになってしまうのですが、まるでロボットが歩いているような姿は、緊張を演じているのか大根役者なのか、トホホな感じがいい味を出していると思います。

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松方弘樹の熟練の演技

単純に10年ほど前の作品ですから、主演である松方弘樹は60代前後のはずです。だからというわけではありませんが、特に派手な立ち回りがあるわけでもなく、その辺は若い役者に任せています。

その分、ヤクザ同士の駆け引きや裏切りといったことを、重く落ち着いた演技で演じていて、まるで藤原喜明のロボット演技とは月とスッポンです。そして凄みや渋さとは違う、コミカルな演技も見せてくれます。親分の長女である高校生(中学生?)にクッキーを勧められますが、歯(親知らず)が痛くて食べれなかったのに無理やり食べて、やっぱり痛くて顔を苦痛に歪めるシーンなんていうのは、若い頃には見られない演技ではないでしょうか。

実際の年齢でいえば歳相応の役どころですが、物語の最初は親分でも若頭でもなく、組長のひとりという立場を演じていて、そこから昇っていくための苦悩なども見ていて違和感を感じない、さすが松方弘樹なのでしょう。

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最後に

誰だったかは忘れましたが、昔のヤクザ映画に出ているの人の話で、当時はリアリティを出すために、本物のヤクザと付き合って本物の銃を持たせてもらって演技に役立てていたそうです。「昔は良かった」なんてセリフは陳腐かもしれませんが、昔と比べてやりにくくなっているのは間違いないでしょう。

そんな時代だったから松方弘樹のようなスターが生まれたわけで、これからもっとやりにくくなるであろう時代が来ることを考えると、松方弘樹のような豪快なスターが生まれることはないでしょう。そう思うとちょっと寂しい気もしますが、少なくとも松方弘樹とおなじ時代に生きることが出来たことを、喜ぶことにします。

 

でわ、股!!

 

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