退職を考える方はたくさんいますが、実際に退職する人は少ないでしょう。
会社を辞める覚悟はそう簡単に出来るものではありません。
その相当な覚悟が出来るなら、辞める前に会社と喧嘩してみませんか?
会社と喧嘩するのは会社と揉めるのではありません
まず勘違いされないようにしておきたいのですが、会社と揉めることを推奨しているわけではありません。本当に退職するならば会社とは円満にお別れした方が良いです。喧嘩別れしてはいけません。
会社と喧嘩するとはどういうことか
喧嘩という表現が勘違いを生んでいるかもしれませんが、『対等に向き合ってもらう』とか『存在を認めてもらう』とか言葉を少し柔らかくすれば理解してもらえるでしょうか?こちらから一方的に文句を言うわけではなく、同じ土俵に立ち自分の価値を認めてもらうと言うことです。
『喧嘩の相手にもならない』そう言われないようにする
『話に寄ってない』とか『お前じゃ話にならない』などと会社から言われるのは、敵としても相手から認められていないということです。喧嘩するには相手に認めてもらって同じ土俵に立たなければ喧嘩にもなりません。
まずは会社が何を求めているか見極める
会社がどんな基準で物事を決めているのか見極めることが必要です。
- 収入向上
- 支出軽減
- 収支向上
ここに挙げた例はごく単純なものです。しかし、会社が何を求めているかわかっていないと土俵に立つことができません。どういうことかと言うと、会社が『収入を上げたい』と思っているのに『支出を削減すること』を考えても土俵には立てません。そして、会社が掲げるルールとはまた少し違うそのウラにある物と考えた方が良いでしょう。嗚呼恐ろしき伏魔殿。
難しいのはころころ変わること
朝令暮改という言葉がありまして、朝言ったことを夕方には変えてしまうということです。本来は方針が一貫しないという意味でダメなんですが、最近では臨機応変に対応できることとして良い意味で使われることもあります。先程の例も、今は『収入』だけど夕方には『支出』と変わっている場合があるので、それを感じ取っておかなければ土俵に立ち続けることは出来ません。
会社はどこかの部分で任せてくれる、はず
仕事が出来る人のイメージとして、『任される』というのがあります。仕事の出来る人は大きな仕事を任されます。仕事が出来ない人には仕事を任せてもらえません。しかし、上司もそんなには暇ではないはずです。すべての仕事に上司が付いて回ることは出来ないはずです。例えば『この資料をコピーしておいて』という仕事だとします。そのコピーをどうやってやるかまで付いて来る上司はいないはずです。
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会社と喧嘩をするのが下手な人
どんな仕事でもいいので任せてもらったときにどうやるかは自由なはずです。そこで喧嘩が下手な人は会社(上司)の土俵に立たずに成果を出そうとします。例えば会社が『収入』と考えて仕事を任せたのに、こっちの方が最終的に儲かるからといって『支出』をやってしまうことです。これでは会社(上司)のメンツは丸つぶれです。ここでは正論が正しいわけでなく会社(上司)の考えが正しいと考えないと土俵には乗れません。
嫌われた人には喧嘩の相手もしてもらえない
人間として好き嫌いは必ずあります。嫌いだから喧嘩するというわけでなく、嫌いなら喧嘩もしてくれません。いくら喧嘩を仕掛けても相手が土俵に立ってくれなければ喧嘩にもなりません。
別に好かれる必要はありません。しかし、無視できない人間になっておく必要があります。何をすればそうなれるか?それは会社や上司が何を考えているか、何を求めているかが理解できないと答えを出せません。
その答えを出せた人が『嫌いではないけど無視できない、アイツには何か光るものがある』と会社(上司)に言わせることが出来ます。
会社(上司)の土俵に乗った上で喧嘩する
会社が何を求めているのかは、よく観察していればわかります。それさえわかれば何をすれば評価してもらえるかもわかります。これが土俵に乗った状態です。その上で必ず自分に任せてもらえる仕事が何かあるはずです。
会社と喧嘩をするというのは、任せてもらった仕事を会社の土俵に乗った上で、自分のやり方で成果を出すということです。
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どんな仕事でも喧嘩のチャンスはある
例えば、資料をシュレッダーにかけることを任されたとします。1000枚をどうやったら短時間でこなせるか考えて実行するのが上手い喧嘩の仕方です。『別にシュレッダーにかけなくてもいいっしょ』と言ってゴミ箱に捨てるのが下手な喧嘩の仕方です。
例えば、特別な得意先に決まった金額の贈り物をすることを任されたとします。決まった金額で贈り物を買って、それを直接渡しに行くのが上手い喧嘩の仕方です。『特別な相手だから高いのを買っちゃおう』と決められた金額以上の物を買って送るのが下手な喧嘩の仕方です。
喧嘩をするのに理論武装は当然のこと
会社は鍛えないで勝てる相手ではありません。そして、この喧嘩はどちらの腕力が強いかで決まるものでもありません。この喧嘩の勝敗はどちらが賢くてどちらが相手を手の平でころがせられるかで決まります。
そのために知識を学び勉強して理論武装をしなければなりません。鍛えないで勝てる相手なら最初から喧嘩する必要はありません。
会社は全体を見る必要があり、自分は狭い部分だけ見れば良い
会社は会社全体を把握しておく必要があります。なので、細かい部分は実はよくわかっていません。でも、コチラは狭い範囲だけ知っていれば構わないはずです。その狭い部分をどれだけ理解できているか?そこが喧嘩のしどころになります。しかし、あくまでも土俵に立てているかは重要です。
会社に喧嘩で勝つということ
会社の土俵に立ち、自分のやり方で成果を出し、それを会社がなぜ出来たか理解できないときに喧嘩に勝ったと言えます。理解できない会社や上司が出来ることは2つしかありません。
- どうやって出来たか教え乞うこと
- 理解できないので任せ続けること
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喧嘩の勝ち負けは相手の優位に立つことだけではない
喧嘩をして相手がわざと負けるような行動をした場合、周りはどちらが本当の勝者であるかわかります。相手に勝ったと思わせることが実は本当の勝利な場合があります。大人の世界では最後にどちらが手のひらで転がされているかで勝負が決まる場合もあるのです。
結局は利用されるか利用するか
会社に利用されている人はどんなに努力してもしんどい思いをします。しかし、会社を利用している人は努力すれば楽が出来るようになります。この違いの大きさが喧嘩する価値となるわけです。
まとめ
- あくまでも会社(上司)の土俵に乗る
- 自由に出来る部分で会社(上司)に理解不能なやり方で成果を出す
- 正論では勝てないと悟る
- 理論武装は自分のためと思い必死で勉強する
- どちらが主導権を取れるか考える
- どちらが相手を手のひらで転がすことが出来るか
- 相手に主導権を取っていると思わせることが出来るか
最後に
最初にも書きましたが、わざわざ会社と揉める必要はありません。
しかし、退職する勇気があるのならそれを利用すればいいのでは?と思います。
多くの人は喧嘩のやり方を失敗しているだけです。
喧嘩は脅迫ではありません。
認めないと辞めてやるって言っても、はいそうですかどうぞの10文字で終わりです。
本当に退職したとしても会社に認めてもらえていれば、胸を張って辞められるはずです。
どうか一度考えてみてください。
アナタは会社に利用されていますか?
それとも会社を利用していますか?
ご精読ありがとうございます。
でわ、股!!