46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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睡魔と戦うお坊さん

どうも、マスクド・ニシオカです。

自分の父親はかつてトラックの運転手をしており、まだ自分が産まれる前に、事故か何かでトラックごと川に落ちそうになったことがあるそうです。そのとき運転席にはお守りがあり、このお守りのおかげで命拾いしたと父親も母親も信じています。そのお守りは、父親が貧乏でお金に苦労していたときに助けてくれた叔母さんにもらった物で、それ以来、両親は叔母さんが信心しているお寺の手伝いをするようになりました。

時は流れ、つい先日。今もお手伝いを続けているお寺が新しくなり、そのお披露目式典に来てくれないかと、母親から自分と嫁にお声がかかりました。あくまでも人数あわせみたいなものですが、あいにく嫁は予定が入っていたので、自分だけが行くことになりました。

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自分が子どもの頃から通っていて、お経も作法(?)もわかっているので気軽に行ったのですが、どうやらキチンとしたお披露目式典だったようで、来る人のほとんどがスーツなり着物なりキレイなお召し物でお集まりですが、自分は何にも考えずに行ったので、GパンにロンTというラフな格好です。その時点で違和感ありまくりですが、気にせず参加することにしました。

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新しくなったお寺は、それまで階段を登らないといけなかったのが、地続きとなって入りやすく、足腰の弱くなったお年寄りにも、運動不足になった自分にもとっても優しい場所でした。当然、新築なのでキレイですし、天井からつるされたステンドガラスを用いたでっかい照明も、お金がかかっているのが良くわかります。「そりゃあ、これだけお金かけているなら、人を集めないと」そんなことを考えながら、その日のこけら落とし公演(?)が始まったのです。

会場では、すでに信者の方がお経を唱えており、それに加わって自分と父親も数珠を手にお経を唱えます。恐ろしいもので、ついさっきの事は忘れるのに、子どもの頃に唱えたお経は忘れていません。ちなみに「南無妙法蓮華経」の方です。そうこうしていると、お坊さんの集団がお経を唱えながら現れ、お披露目式典が始まります。

お披露目式典は自体は滞りなく進められていき、最後に一番偉いお坊さんからの説法がありました。このお寺がどのような経緯で建つことになったか、たぶんそんなことを話しているのですが、自分はそんなことよりも、その話しているお坊さんのすぐ後ろで、座ったままウトウトと船を漕ぎ出したお坊さんが気になって、話が耳に入ってきません。唯一覚えているのが、新しいお寺の建設費が2億7千万ということだけです。

そのお寺の方針で海外にも信心を深めていて、日本人以外の方も修行のために来日してお坊さんになっています。後ろから見ているとそんなに気にならないのですが、こっちを見られたときに、お坊さんがアフリカ系の方だとそれだけで気になります。しかし、それ以上にウトウト舟を漕いでいるお坊さんのインパクトは大きくて、もちろん誰もが気がつくくらいの船の漕ぎ方で、一番危ないときはイズから落ちるんじゃないかと思うほどです。

当然、人間ですから笑ってしまいそうになります。しかし、絶対笑ってはいけない空間なのです。もう完全に年末の日テレ状態なのです。しかし、誰も笑っていません。隣にいる父親も笑っていません。それで余計におもしろくなります。自分はニヤニヤしっぱなしです。結局、一番偉いお坊さんの話も無事に終わり、船を漕いでいた「船頭坊主」もイスからずり落ちることなく、無事お披露目式典は終了しました。

あのあと他のお坊さんの誰かが船頭坊主の漕ぎっぷりを叱ったのだろうか、叱られた船頭坊主はどうなるのだろうか、みんな気づかない不利をしてあげたのだろうか、そもそも反省会みたいなものが行われるのだろうか、そんなことを考えながら父親の車に揺られて帰りました。

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2億7千万の新しいお寺もお金がかかっているなと思いましたが、それ以上に袈裟の合間からチラチラ見える、腕時計のキラキラの方がお金がかかっていると思いました。坊主家業は儲かるんですかね?こんなことばっかり考えているから、きっと自分は守ってくれないでしょうね。なんか、ごめんなさい。南無妙法蓮華経。

 

でわ、股!!

 

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あ、月で坊主頭を連想したわけじゃありませんから。

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