先日、今年の初めに急なお別れをした母親の100か日法要を終えてきました。
自分と嫁さんと妹と、そこに親戚のお姉さんも来てくれて、それでこじんまりと・・・と行きたいところですが、豪華な法衣を身にまとったお坊さんと、見たことも会ったこともない年配の方々がたくさん集まって、かなり派手な感じとなりました。
というのは、母親は生前とある宗教を信仰していて、亡くなる直前まで熱心に活動していて、葬儀等はナイショにして家族だけでこじんまりしたのですが、いろいろあってバレてしまい、かなり大ごとになりました。
しかも、本来喪主である父親は、腰の手術をして退院したばかりの戦力外扱いなので、自分が長男として喪主として行かねばならず、まったく予備知識なしで出番を迎えました。
そこで前述した親戚のお姉さんが登場するわけで、母親ほどではありませんが、同じように宗教を信仰していることから助っ人要因として、平日ながら来てくれました。
で、いよいよ本番を向かえ、わけもわからず事は進み、子どものころから慣れ親しんだ、いや、最近はちょっとハモったりするのね?みたいなことを思いながら、小一時間のお経が終わり、豪華な法衣をまとったお坊さんから、いかに母親が熱心に活動してくれていたか!!!という説法を頂き、無事に終了しました。
しかし、本番はここからでした。
母親が熱心にお手伝いをしていた宗教は、一般的に言われるヤバイ宗教とかではなく、決して高い壷を買わされるようなこともないのですが、それでもお金が全く動かないわけではありません。
それは「お布施」という形で寄付されて、お寺の運営資金になっており、それがどれくらいの金額なのかは全く知りませんが、豪華な法衣をまとったお坊さんの言う「いかに母親が熱心に・・・」というのも、自分からすれば裏でチャリン!チャリン!と音がしているように聞こえます。
で、お坊さんからすれば母親が亡くなったことは悲しいことではあるけれど、それ以上にチャリン!チャリン!の音がしなくなるのは困るので、その跡を継いでくれる人間を探すことが重要です。
そうなると、喪主代行ではありますが、本日登場の長男こと自分が格好のターゲットになるわけで、全式典の終了後、自分と妹だけが別室に呼ばれ、こう言われました。
「ぜひ、お母様のご意志を継いでいただければ・・・」
もちろん即答で
「いえ・・・」
確かに自分も子どもの頃から拝んできましたし、母親がその宗教に熱心になった理由も知っているのですが、どうにも純粋に信仰する気持ちよりも、チャリン!チャリン!の音の方が大きくて、もちろん大人ですから「考えておきます」と付け加えましたが、ハッキリクッキリお断りしてきました。
ま、母親は生前「子どもに継がせるつもりはない」と言っていたのでこれで構わないのですが、このことによって信者さんやお坊さんが「母親の信心が足りなかったから・・・」みたいなことを言い出しそうな気もして、その部分だけ、オカン!スマン!という感じですかね。
というわけで最後に、漫画「ベルセルク」の主人公ガッツの言葉を引用して終わりにします。
祈るな!
祈れば手が塞がる!
でわ、股!!