ＮＨＫでダイナマイト・キッドの現在の姿が放送される

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初代タイガーマスク

どうも、マスクド・ニシオカです。

先日、何の気なしに新聞のＴＶ欄を見ているとタイガーマスクの文字がありました。プロレスファンの端くれとして４６年も生きていると、プロレスに関する文字を発見する能力に長けてくるようになります。ゴールデンタイムにプロレスが放送されていた頃は、その能力が低くても問題なくプロレスを見ることが出来ましたが、ブームが去ってＴＶでプロレスが見れなくなってから、見逃さないためにその能力が自然に長けていったと思います。

www4.nhk.or.jp

内容がどんなものかわからずに録画だけしておいて、あまり期待せずにそれを見ました。きっと、タイガーマスク誕生秘話とか、タイガーマスク突然引退の真相とか、そんな、ある程度のプロレスファンなら知っているようなことだろうと思っていました。

別々にですが、新間寿やアントニオ猪木が出ていましたが、その当時の思い出を表面上だけで話しているだけでした。

さすがに、タイガーマスクが突然引退した理由がタイガーブームで儲かったお金を猪木の個人事業『アントン・ハイセル』に流用されていたことだったり、獣神サンダー・ライガーとのエキシビションマッチを「新日本で試合を、いや、芝居をしてきました」と言って、プロレスファンを怒らせたことや、自身がかなりの甘党で甘いものばかり食べ過ぎて何度もダイエットに失敗しているとか、そんな生々しいエピソードは飛び出しませんでした。

なので「まぁ、こんなもんだろう」と上から目線でＮＨＫの番組を見ていると、そこに驚くべき展開が待っていました。

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爆弾小僧、ダイナマイト・キッド光臨！

タイガーマスクのデビュー戦の相手を務め、その後もタイガーマスクと名勝負を繰り広げ、従兄弟のデイビーボーイ・スミスとのタッグチーム『ブリティッシュ・ブルドッグス』は見ていて単純明快に格好よかったのです。

ただ、そのダイナマイトなボディーを維持するためにステロイドを使いすぎて体がボロボロになっているとか、大怪我をしてボロボロになっているとか、いろんな噂がありましたが、その真相はマニアのファンにしか伝わっていませんでした。

タイガーマスクの話は知っていることばかりでしたが、ダイナマイト・キッドのその後については噂レベルでしか知らなかったので、それが日本のＴＶで見られることなんて、思っても見なかったことです。やるなＮＨＫ！

もちろん、その噂話はどれもかつて筋骨隆々だった爆弾小僧がボロボロになっているものであり、どんな姿になっているか想像は出来ます。しかし、それがどんな姿であっても、落胆しない覚悟を持って画面にかじりつきました。

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自分の想像以上にダイナマイト・キッドは元気でした。もう体を自由に動かすことも上手くしゃべることもままならず、人前に出ることは難しいのでしょう。

しかし、タイガーマスクのことだったら取材を受けると言って、楽しそうに過去を振り返るダイナマイト・キッドの姿は素直にかっこよかったと思います。

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そして、最後にはタイガーマスクからビデオメッセージが送られていました。

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これを見たダイナマイト・キッドは何も語りません。かつて日本中を沸かせた２人、片方はまだ現役でプロレスをやっていて、もう片方である自分はベッドの上で寝たきりのまま。きっと複雑な思いがあったのではないでしょうか。

最後に

自分が小学生のときにタイガーマスクは登場しました。ＴＶでその活躍を見てプロレスファンになった人には、ダイナマイト・キッドという存在も忘れられないものだと思います。今でもタイガーマスクはプロレスのリングに上がっていますが、こちらもかつての動きは出来ず、体もブヨブヨになっています。それでも会場に足を運んでいるのは、かつてＴＶでタイガーマスクに憧れた少年であり、最後までタイガーマスクを追いかける覚悟を決めた人、というのは言いすぎでしょうか。

ただ、もう６０歳も目の前となっていますが、タイガーマスクのキックだけは今でも素晴らしいと思います。ローリングソバットは、体が重いのでしょうがないでしょう。