46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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上司は思いつきでものを言うなら、あきれてものを言わなければ良い

 

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『上司は思いつきでものを言う』という本

どうも、マスクド・ニシオカです。また台風ですね。

自分は会社を辞めてしまって、ブロガを書きつつ無職生活を満喫しておりまして、ブログを書いたりゲームをしたり漫画を読んだり映画を見たり、遊んでいると言われればその通りですが、することが無くて困ることはなく、将来の不安は拭えないし怖いですが、それは出来るだけ忘れるようにしながら生きています。余計に怖い?

自分が勤めていた会社は、フィットネス産業でスイミングスクールを運営する会社で、自分は水泳のコーチをしていました。ちょっと特殊な仕事でありちょっと特殊な会社だったと思います。そんな会社に20年以上勤めていましたので、それ以外の会社の中身がどんな風になっているのかは知りません。

それでも、世の中の会社のことが書かれている本を読んだり本音を語ってくれる親戚などの話を聞いて、世の中にはこんな会社があるんだなぁと思っています。

日本でいちばん大切にしたい会社

日本でいちばん大切にしたい会社

 

この本のシリーズに載っている会社なんてかなり特別で、こんな会社は少数だと思っているんですけれど、こういう会社が実際にあるということを知ってしまうと、悲しくなっていました。「自分の会社とは全然違う。会社の規模とか儲かり具合とかそんなんじゃなくて、会社の考え方が全然違う。なぜ自分の会社はこうならないのか?」なんて馬鹿正直に考えていたものです。

逆に、大手飲料メーカーに勤める1コ年上の兄ちゃんに、デカイ会社の中身を聞いたときには、やっぱりデカイ会社でもダメなところはダメで、自分の愚痴を聞いてもらっていたはずが、いつの間にか愚痴を聞くことになってしまいました。

 

そんな、世間の事がわかっているんだか怪しい自分が、近所の図書簡に行って、目的もなく本を探していると1冊の本に目が留まりました。

上司は思いつきでものを言う (集英社新書)

上司は思いつきでものを言う (集英社新書)

 

もう、かなり古い本で10年以上前に出された本です。この本に目が留まった理由は、昔、自分がこの本を買って読んだ記憶があったからです。自分は、タイトルを見て引き寄せられて買ったのですが、同じような理由で手にして読んだ人も多いんじゃないかと思います。もう10年近く前のことですが、この本を買っているということは、その頃から会社を辞めたかったのかなぁ、と思ったりします。

昔のことなので、本の内容は完全には覚えていませんが、ちらっと頭の中にあるのはこんな話が出てきます。

はにわを作る会社に勤めるアナタは、上司から新しいアイデアを求められます。そこで、はにわを古墳に納めるという従来の考え方は止めて、はにわをアート品として部屋に飾れるようにしたり、かわいいグッズにして販売すればどうか?というアイデアを出します。

ここで、はにわ!?ということになるのですが、この本は、まずは突飛な話で物事を考えてみましょう、というようなことがバンバン出て来ます。実際、設定としてはにわを売る会社は存在しているのに、時代設定が現代なので古墳なんて誰も作っていなくて、はにわ本来の持つ意味なんてないという設定です。まだ続きます。

しかし、上司からは難色を示されます。「はにわ本来の『古墳に納める』、ということが欠けてはならない」というのがその理由です。アナタは憤慨します。「古墳なんて、もう誰も作ってねぇーし!」と心で叫びつつ丁寧に反論します。しかし上司は「いや、あの会社なら昔からあるから、技術を持っているはずだ」とか何とか言ってアナタの意見に対して拒否を続けます。

自分のいた会社は、まだ自由にさせてくれる方だったかもしれませんが、世の中の会社の多くは「アイデアを出せっていうから出したのに、それに文句を言うな!」的なことがあるのではないでしょうか?はにわを売るために出した完璧なアイデアは、上司の頭が古くて馬鹿なおかげで却下されようとしているのです。アナタはそれを理解させようとしますが、上司は聞く耳を持ちません。さぁ、どうなるのでしょう。

アナタは、このままではらちがあかないと感じ、社長の方を見ます。もしかすると社長がこれを認めてくれて意見が通るかもしれないからです。しかし、社長は難しいそうな顔をして腕を組んで唸るだけです。ダメだこりゃ、です。膠着状態になったときに、別の上司が手を上げて意見を言います。「コンビニをやりませんか?」 

この会議の目的は、売れなくなったはにわをどうやって売るか?ということだったはずなのに、「コンビニをやろう」というトンでもない意見が出てきます。アナタにとっては、絶対にありえない話であり到底理解出来ません。が、しかし・・・。

この意見に社長がこう言います。「それイイネ」会社のビルの1階の倉庫になっているところを片付ければスペースが出来る。そしてコンビニチェーンに連絡してコンビニ経営のノウハウを教えてもらえばいい。あとは店長は・・・などと、トントン拍子で話が進んでいきます。こうして、アナタが出した完璧な意見は、上司が思いつきでものを言ったことで、消えてしまいました。

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記憶能力の低い自分がここまでは覚えている

何度かこのブログでも触れましたが、自分はとにかく記憶するのが苦手です。しかし、この本のこの部分だけは覚えています。この話は、この本の導入部分であり、それからどうした!?という展開になるのですが、その部分はうろ覚えです。ただ、この本の影響は確実に自分の中に残っていて、自分が会社にいるときにこんな考え方をしていました。

線の上には行きたくない

普通の人は、会社に入った以上昇格をして、たくさん給料をもらって偉くなりたいものです。会社には『現場』と『偉い人の集まる所』の間に見えない線があって、それを越えることが昇格の目標だと思っていました。

自分が会社にいる間に、その線を越えて向こう側に行く人を何人も見てきました。そして、その線を越えていった人は、それまで線のこっち側で上に対して文句を言っていたのに、線を越えたとたん文句を言わなくなります。自分も大人なので、その事情は理解できますが、自分はそうはなりたくない、と強く思うようになります。

幸い、自分がいた会社は自分で立候補しなければ、昇格しないシステムになっていましたので、自分は立候補しませんでした。しかし、今度は会社側から「なぜ立候補しないんだ!?」と怒られます。個人的にそれが来たなら、全力で言い返してやろうと思っていましたが、立候補しない人間を全員集めて研修を行って、立候補しないことはダメなことなんだと、まるで洗脳を行ってきました。誰が考えたか知りませんが、思いつきでものを言ったんでしょうかね。

結局、最後まで立候補をしないで現場にこだわり続け、そのせいで同じ年が部長になったり、年下が副部長になったり、課長であった自分はドンドン抜かれて行きましたが、全く後悔することはなくて、線のこっち側に居続けることができたのは誇りに思っています。

ただ、線の上に行きたくても行けなかったんじゃないの?とか言われそうですし、それ以上に線を越えたところで自分が何が出来るんだろう?とビビっていたのかもしれません。結局は会社を辞めてしまっているので、こんな偉そうなことは、ハナから言うべきではないかもしれませんけどね。

『上司は思いつきでものを言う』という本の続き

この本には、アンサーといいますか、ちゃんとした最後があります。

上司が思いつきで物をいってきたら、アナタはあきれるのです。あきれるときにはちゃんとそれを声に出しましょう。その練習も必要です。上司はアナタがあきれたことで、自分が言った思いつきを認めて謝罪しなければならなくなります。それをするまで、アナタは「そうですか」を繰り返すのです。

この最後に至るまでに、日本における会社の歴史だったり、そもそも儒教はね、みたいな話があったと思うんですが、その部分はあまり記憶にございません。そして、これはアナタが完璧な意見を提出して、上司が思いつきで物をいう場合だけに限られます。アナタが仕事に対して怠慢であってリ、能力が低いくせにいっぱしのことをいうときには使えません。あしからず。

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最後に

ここで書いた本の内容は、あくまでも自分の古い記憶から書かれたものなので、本の実際の内容(特に引用として書いている部分)については、誤りがあるかもしれません。図書館で見つけたときに、パラパラと立ち読みして脳内補完をしてからこの記事を書いておりますので、その辺はご容赦ください。

前述しましたが、この本のタイトルは刺激的なもので、多くの人がタイトルを見て手に取ったのではないかと思います。今となってはブログの手法で面白いなぁと笑ってしまいます。

その当時、自分がどんな心境だったかハッキリとは覚えていませんが、自分の会社における状態が順風満帆であれば、たぶん手にしていなかったと思います。きっと、上司に怒られまくっていて、何かにすがるように本屋に行ってタイトルを見て、自分と重なる部分があったから、手にして読んで、10年経った今でも覚えているのでしょう。

そして、そんなときに読んだこの本には、『現場』という言葉が多く出てきます。この言葉に受けた影響すべてでも、この本の内容に洗脳されたわけでもないと思いますが、現場にこだわり続け、偉い人の集まる所には敵対心すら持ち、結局会社を辞めてしまったわけで、図書館で再びこの本に出会うということは必然だったのでは?なんてセンチメンタルなことも書いておきます。思いつきで。

もう10年以上前の本ですが、今読んでも面白いですし、自分はそんなにこういう類の本に詳しいわけではありませんが、上司が部下の管理方法などについて書かれている本は多いように思いますが、部下からの視点で書かれているのは少ないような気がします。

というわけで、気になる方は読んでみることをオススメします。

上司は思いつきでものを言う (集英社新書)

上司は思いつきでものを言う (集英社新書)

 

 

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