46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

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1杯5,000円のラーメンは高いか?安いか?男そば連獅子さんのハナシ〈mata.〉

交通費込みで5,000円ね

たぶん本当に1杯5,000円のラーメンは存在していて、「幻の〇〇が使われた!」とか「金粉が乗った!」とか「超一流シェフが作る!」とか、そういう高級なラーメンのことではなく、中身は普通のラーメンです。

ただ、そこに交通費が乗っかります。

行きは新幹線で大阪から名古屋まで6,000円くらい、帰りは高速バスで3,000円くらい、あとはお土産代にラーメン代を加えて1万円、それで2杯のラーメンを食べたから1杯5,000円ということにしておきます。

 

なぜ大阪からわざわざ名古屋まで?

そのラーメンを作る大将との出会いはYouTubeで、自分が作ったプロレスゲームに実況をつけた動画に、「仕込みしながら楽しませてもらってます」みたいなコメントがあり、それなら遊び感覚でリング(マット)に広告を載せてみませんか?という誘いに乗って下さったのが、仲良くなるきっかけでした。

そして数日前、「ラーメン屋を閉めることになったので広告を外してほしい」という連絡がありました。

それを聞いて、「行ったら喜んでくれるかな?」という勝手な思い込みだけで、行くことにしました。

 

もちろん貧乏人には高い!

ここで冷静になって数字で物事を考えた場合、1杯5,000円のラーメンは、お金持ちなセレブには安いかもしれませんが、貧乏生活まっしぐらな自分にとってはメチャクチャ高いです。

もちろん世の中にはいろんな考え方があって、1杯5,000円のラーメンを食べたことをネタに何倍もの収益を得る人がいますが、自分にはそういったビジネスセンスがありません。

「でもまぁ、マスクを被った自分が現れて、ラーメン屋の大将が喜んでくれたなら、それでいいか」だけを頼りに行くことにしました。

 

予想外の展開

ラーメン屋に着くまでの間、いろいろ予想していました。

長年愛されたラーメン屋さんなので、きっと多くの常連さんが訪れる中、自分なんて普通の客だから、とりあえずマスクを被って入店だけはして、大将だけが「えぇ!うそ!わざわざ大阪から来たの!」となれば大成功で、あとはラーメンを頂いてさらっと帰ろう、と。

しかし、予想は大きく外れ、店に着くと20人近い行列があり、その先頭グループではテーブルに酒やらツマミが乗った宴会状態で、全く順番が回ってくる気配がありません。

この時点で「ラーメンを食べてサラッと帰る」などという予想はもろくも崩れ、さぁどうしたものか?と考えることになります。

 

ラーメンの為に2時間並ぶ

で、並んでいる途中にマスクを被ってアピールして、店から出てきた大将から「えぇ!うそ!わざわざ大阪から来たの!」と言っていただいてから、2時間並ぶことになります。

普通に考えるとラーメンの為に2時間は長いかもしれませんが、こちとらわざわざ大阪から来たわけですから、そう簡単には帰るわけにはいきません。

それでも2時間は心が折れそうになりましたが、もっと前から並んでいる常連さんたちが楽しそうで、みんな口々の大将の思い出話などをしていて、もちろんラーメンを食べる気はあるようですが、それ以上に大将の魅力に惹かれて集まっているのが、折れそうな心を支えてくれました。

 

まずは1杯目

そして2時間並んでようやく順番が来て、まずは1杯目のラーメンです。

どうやら本日は2種類のラーメンが用意されていて、自分としてはポピュラーな方でもよかったのですが、大将から「ニシオカさんには特別なのを食べてもらわんと!」ということで、こちらです。

事前に「牛テールの・・・」と説明を受けましたが、そんなこと(失礼)を忘れるくらいに濃厚でトロトロでパンチが利いていて、画像を撮り忘れましたが、さらにヤンニンタレと生卵で味変もして、大満足でした。

で、本当は最後にご飯を投入して食べるのが王道みたいですが、その時点で頭には別のことが浮かんで、お断りしました。

 

1回目のサヨナラ

1杯目のラーメンを食べ終え、大将にお礼を言って店を出ると、まだ列はあるものの数名です。

ここで、相変わらずテーブルを囲んで飲んでる常連さんに聞いてみました。

「あの~、みなさんラーメンは食べられるのですか?」

というのは、常連さんたちもラーメンを食べるのであれば並ぶ列は長いけれど、そうでなければ列はそんなに長くない、つまり、再び列の最後に並び直せば食べられなかったポピュラーな方が食べれるのでは?というのが、1杯目を食べ終えるときに浮かんでいたことでした。

そして聞いた答えは、「もう諦めとるよ~(笑い)」。

 

そして2杯目へ

店を出て、近くのコンビニで酒を買い、再びラーメン屋さんに戻り、酒を常連さんに渡して、驚きというか呆れ顔の大将に言いました。

「もう一杯、普通のが食べたいです!」

で、そのあといろいろあるのですが、書くと長くなるので割愛して、出てきたのがコチラです。

いわゆる二郎系という説明が一番伝わるでしょうか?

太く縮れた麺にモヤシと野菜、そこに厚めに切ったチャーシューと絞り器を使って投入する生ニンニク、スープは醤油とんこつだと思いますが、詳しくないのでわかりません。

しかし、悪魔的な美味しさ。

上手く説明できないけれど、とにかく美味しい。

多少時間は経過したけれど、これが2杯目のラーメンで、しかもご飯まで食べていることを忘れさせてくれるくらいウマイ!でした。

 

若い常連さんに聞いた大将の魅力

話の途中ですが、書いておきたいこと。

自分の前に並んだ大学生と思われる男性に「よく来てたの?」と聞いてみると、実は中学生の時の職業体験がこのラーメン屋で、最後の日にエロ本をもらったインパクトから、その後は客として店を訪れるようになり、それで最後に来たみたいです。

もうひとり、2杯目のラーメンを食べるときに隣で食べてたお若い方にも聞いてみると、いろいろ二郎系のラーメンは食べたけれど、ここの味はここにしかないとのこと。

「それじゃあ閉店は残念ですね」と聞くと、そうでもない様子。

というのは、閉店が決まる前から大将の合言葉が「シーユーアゲイン」で、また必ず再会できると信じていてるから、平気みたいなのがちょっと凄い。

それよりも、この店が中学生の職業体験を受けていたことが話題となり、「よくこんな店が学校に認められましたね~」というのが、彼が言うには「頑固オヤジの店」を絵にかいたのがこの店で、客に金を投げつけながら「出ていけ!もう来るな!」というシーンを目にしたことが、何度かあるそうです。

ただ、それでも愛されるには理由があり、「それが大将の魅力」のひと言では片づけられない魅力があるのでしょうね。

 

名古屋から大阪へ

話を戻しますと、このあと2杯目のラーメンを食べ終えて、まだテーブルを囲んでいる常連さんたちにも挨拶をして、店を出ました。

朝6時半に家を出て、新幹線に乗って大阪から名古屋へ、その後時間を潰すためにウロウロして、店に着いたら2時間並んで、1杯目のラーメンを食べてまた並んで2杯目のラーメンを食べて、もうヘロヘロ状態でしたが、何とか名古屋駅にたどり着き、高速バスのチケットも購入できたので、あとは座って帰るだけで、無事帰宅しました。

 

さて、高い?安い?

というわけで、ここまで書いてきましたが、1杯5,000円のラーメンは、自分としては安かったです。

もちろん最初に書いたように数字だけ見ればメチャクチャ高いですが、それ以上に大将の魅力にダイレクトに触れて「自分もガンバロウ!」と思えたのと、書いてはいませんが、その大将から「ニシオカさんは凄い!」と言っていただけただけで、その価値があったと思います。

もちろん、それを抜きにしてラーメン自体も美味しかったのですが、自分の書き方が下手で、それがうまく伝わらないかもしれないのが、非常に残念です。

なので最後に数字で。

(ラーメンを食べに行った日が2023年5月6日)

貧乏生活者がラーメンを食べるために1万円を使い、そして過去3位となる16,342歩という、自分としてはめちゃくちゃ歩いて大変だったにも関わらず、また食べたいと思っているのが、男そば連獅子さんのラーメンでした。

本当に美味しかったです。

 

でわ、股!!