神田松之丞改め神田伯山先生のYouTubeチャンネル「神田伯山ティービィー」を観ました。
神田白山先生については、世の中では「講談界の風雲児」「最もチケットの取れない講談師」なんて言われているそうですが、正直、あまり好きではありません。
まず、基本的に関西で生まれ育った人間として、お笑いに関することは関西が基準であり、漫才にしても落語にしても、関東のお笑いについては理解できないし、する気もありませんでした。
しかし、50年という時間を生きてきて、何となく嗜好が変わるといいますか、「別に関西も関東も関係ないやろ」と思うようになったり、前田日明兄さんの言葉「誰が一番強いか決まるまでやればいいんだよ」をお借りすれば、「漫才でも落語でも講談だろうとも、面白かったらそれでええやん!」という考えに至るようになりました。
それでも、どちらかというと「能ある鷹は爪を隠す」とか「羊の皮を被った狼」みたいなタイプの方をカッコイイ!と思う人間なので、平気で「俺は凄い」とかいうヤツは、どうにも好きになれません。
しかし、面白い。
悔しいけれど、面白い。
大口を叩くだけのことは、ある。
そこで伯山襲名披露公演を追いかけたYouTubeチャンネル「神田伯山ティービィー」の存在を知り、最初は何となく観始めたのですが・・・全部観ちゃった。
その数、動画の数で29、時間にすると7時間くらいになりますが、全部一気に観ちゃいました。
悔しいけれど、面白いから。
神田伯山ティービィーの内容
動画の主な舞台は東京の演芸場で、新宿末廣亭からスタートして浅草演芸ホールを経て池袋演芸場で一旦ゴールとなる、その29日間を追いかけています。
動画の基本パターンは決まっていて、大体こんな感じです。
- オープニング
- 楽屋風景
- 口上(伯山襲名の挨拶)
- 伯山登場(その日のトリ)
- カーテンコール(自画自賛で終わること多し)
- 楽屋で締め
もちろん舞台の様子も映されるのですが、それよりも楽屋風景の方が時間が長く、落語家から漫才師から師匠から前座まで、普段見ることができない舞台裏の様子が伺えるのも、面白かった要因でしょう。
素人目線でのオススメ
ここまで読まれている方で、「おおっ!面白そうだ!」と思われる方は、全部観ることをオススメしますが、そんな奇特な方は少数だと思いますので、ここにオススメ回を紹介しておきます。(ただし、おもいっきり素人目線での選出なので、あしからず)
新宿末廣亭5日目 〜爆笑問題大暴れ〜
兼ねてより親交のある爆笑問題の二人が口上に登場し、その場の空気をかっさらっていき大爆笑を巻き起こす姿は最高に気持ちよく、爆笑問題らしさが存分に発揮されています。
そして、口上のときは喋らず表情も変えない神田伯山先生も思わず・・・
池袋演芸場3日目 ~3/5発売「週刊モーニング」買ってね~
まず、神田伯山先生が監修した「修羅場の人」という漫画が週刊モーニングに掲載されまして、その詳しい内容は読んでないのでわかりませんが、「女性講談師が主人公として描かれており弟弟子の天才講談師との対比も描かれております」と紹介されています。
つまり、神田伯山先生と姉弟子である神田鯉栄さんとの関係を思わせるような内容で、その神田鯉栄さんが漫画(週刊モーニング)を読んで、思わず本音を・・・
池袋演芸場8日目 〜バイバイ、文治師匠!〜
勉強不足で申し訳ありませんが、桂文治さんという落語家さんを初めて知りました。
で、この回が最後の出番となり、最後の口上となるのですが、これがよかった!
そして、関西人としては誰もが思うであろう、「(千原)せいじに似てる!」が、頭から離れない・・・
最後に
悔しいけれど面白いですし、偉そうに言えるだけの力を持っているし、細かな配慮があるからこその人望も兼ね備えていて、しかも、それを一般人に見せる必要が無いとも思っているのでしょう。
そして何より見逃せないのが、神田伯山先生が自分と同じ「プロレス好き」で、しかも「デスマッチ」というプロレスというジャンルの中でも特殊な分野の、さらに「葛西純推し」というセレクトがたまりません。
なので、ここで「好き」の方に傾くと思いきや、もう一方では、自分が敬愛する伊集院光氏から「今後はないです」と三行半を突きつけられているので、やっぱりなし。(その詳細はコチラ)
でも、これまで観ることがなかった講談も神田伯山ティービィーでやってくれるようなので、しっかりと見届けたいと思います。
ま、それでもチャンネル登録はしませんけれどね。
悔しいから。
でわ、股!!