あけましておめでとうございます。マスクド・ニシオカです。今年もよろしくお願い致します。
29日と31日に分けて行われました格闘技の大会「RIZIN」が無事終わりました。当初は選手の欠場があったりしてどうなることやら、という感じでしたが全体としては見ごたえのある試合もあり、良かったのではないでしょうか。ただ全ては視聴率で優劣が決まる世界ですので、数字の発表が気になりますが。
とりあえず自分は地上波で放送された試合だけ見ました。放送では29日と31日の両方の試合が放送されていましたが、ここでは31日の結果を掲載し、そこで気になった試合の感想だけ書かせていただきます。
31日の結果
- 〇那須川天心 (2R 0分37秒 アームトライアングルチョーク) カウイカ・オリージョ
- 〇ミルコ・クロコップ (1R 0分49秒 KO) バルト
- 〇アミール・アリアックバリ (2R判定 2-1) ワレンティン・モルダフスキー
- 〇桜井“マッハ”速人 (2R 2分37秒 TKO) 坂田亘
- 〇ギャビ・ガルシア (1R 0分41秒 TKO) 堀田祐美子
- 〇才賀紀左衛門 (1R 2分03秒 TKO) ディラン・ウエスト
- 〇アンディ・ウィン (1R 4分42秒 腕ひしぎ十字固め) 山本美憂
- 〇RENA (3R 2分47秒 KO) ハンナ・タイソン
- 〇所英男 (1R 1分19秒 腕十字固め) 山本アーセン
- 川尻達也 (2R 2分04秒 リアネイキッドチョーク) クロン・グレイシー〇
- 〇ミルコ・クロコップ (1R 2分02秒 KO) アミール・アリアックバリ
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〇那須川天心 (2R 0分37秒 アームトライアングルチョーク) カウイカ・オリージョ
29日にも出場していて、31日にはカードが組まれていなかったのですが、29日の試合に勝ったあとに31日の参戦をマイクアピールして急遽決まった試合です。この那須川という選手が若くて実力もあって勢いもあって絶賛売り出し中なのはわかりますが、29日の試合で腕ひしぎで肘が伸びきっているのに試合をするというのは、若い選手の育成に焦りがあるんじゃないか?と勘ぐってしまいます。無茶してケガしないでほしいですね。
〇ミルコ・クロコップ (1R 0分49秒 KO) バルト
ここまで快進撃を続けてきたバルトですが、ミルコによるボディーへの膝蹴りでストップしました。自分もバルトはミルコの打撃に対応できないと予測はしましたが、まさかコーナーに詰めている状態で膝蹴り1発で決まるとは思いませんでした。きっとミルコも驚いたのではないでしょうか。腹に1発もらって悶絶する顔を見て、ボブ・サップを思い出したのは自分だけでしょうか。
〇桜井“マッハ”速人 (2R 2分37秒 TKO) 坂田亘
確かに坂田は「小池栄子の旦那」というイメージですが、それと同じくらい桜井“マッハ”速人が「昔の人」となっていたと思います。会見ではマイクで不機嫌そうに噛みついたのですから、いっそのことボコボコにするべきでした。それが出来ないのは、マッハの勢いがなくなったからなのか、会見での発言がフェイクだったのか、どちらかはわかりませんが、いっそのことかつての師匠前田日明が試合後のバックステージでインタビューに答えている坂田をボッコボコにしたくらいにやってもらうほうが、スッキリ下と思うのですが。
〇ギャビ・ガルシア (1R 0分41秒 TKO) 堀田祐美子
果たして神取がリングに上がっていたら、堀田よりもいい試合になっていたのか。全く同じとはいいませんが、同じような展開に展開になっていたのではないでしょうか。堀田はリングに上がった時点で褒めてあげるべきでしょう。ロープに走るのが関の山でしたね。あとギャビ・ガルシアは次回男子選手と対戦するべきだと思います。誰も怒らないでしょ。
〇RENA (3R 2分47秒 KO) ハンナ・タイソン
個人的には大晦日に放送されたカードの中で2番目におもしろい試合でした。2番目ですが。結果としてはRENAがミドルキック、しかもつま先を立てた状態で放ったミドルキック1発でKOとなりましたが、そこに至るまでのヒリヒリ感は凄まじく、ハンナ・タイソンの実力はかなりのモノでしたので今後も見てみたいと思いました。打撃でも寝技でも勝てるRENAの次の相手は誰になるのでしょうか。29日に初参戦して見事勝利した中井りんとは体重が10kg違うのでその辺の問題がありますが、見たい人は多いのではないでしょうか。
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〇所英男 (1R 1分19秒 腕十字固め) 山本アーセン
アーセンのパンチが当たって所が体勢を崩しますが、下になった所が電光石火で腕を取って一気に極めてギブアップという展開でした。これを見た人がどう思われるかわかりませんが、自分は交通事故が2回続いたようなものではないかと考えています。普通なら当たらないパンチが当たって、普通なら決まらない寝技が決まって、という感じです。もうちょっと長く見たい気もしました。
川尻達也 (2R 2分04秒 リアネイキッドチョーク) クロン・グレイシー〇
とにかくクロンが強い!決して川尻が弱いわけではなくクロンが強いという印象です。そして強いだけでなく見ていておもしろい、今大会で1番おもしろい試合でした。最初のラウンドでクロンのスリーパーが決まったと思いましたが、ここは川尻が根性で耐えます。しかしこの攻防で川尻の体力はかなり消耗しており、休憩後はあっさりとスタンディングの状態から引き込まれて、クロンが完全に有利になります。最後もスルスルという感じで首を取られて完全に決めらて、しばらく耐えた川尻でしたが落ちる寸前にタップしてしまいました。
印象的だったのは、川尻が寝ているクロンに対してジャンピング踏み付けを違う場面で2回行うのですが、その2回ともクロンに足を取られて寝技に引き込まれてしまいます。これを見ていて思ったのが、なんだか違う次元のモノを見せ付けられているような気がして、この強さはとんでもないものだと感じました。
〇ミルコ・クロコップ (1R 2分02秒 KO) アミール・アリアックバリ
ミルコの打撃が素晴らしいのは誰もが知ることですが、さすがに衰えてキレが悪くなっていると思っている人も多いでしょう。しかしこれだけ切れ味のあるカウンターを見せられるとミルコの実力を認めざるを得ません。アミール・アリアックバリが出したパンチをよけて左のフックでアゴを狙い撃ちし、かすっただけで尻もちつかせるミルコのスピードは、あの体重では一級品でしょう。
その他正式な情報は、オフィシャルサイトでご確認ください。
大会総括
総括って意味が違うような気がしますが、構わず続けます。まず本来であればこの大会にはヴァンダレイ・シウバが参戦している予定で、ミルコと戦うはずでした。このカードが実現してればどうなっていたのか、ミルコ戦いっぷりを見ているとシウバではきついのではないか思ってみたり。
あとは今大会とは全く関係ありませんが、海外の選手の名前って、どう呼べばいいのか分からないときがあります。例えばマイケル・ジャクソンであれば「マイケル」ですし、ミルコ・クロコップであれば「ミルコ」になるのですが、アミール・アリアックバリだと「アミール」なのか「アリアックバリ」なのかわからないのです。迷うのであれば毎回フルネームにすればいいのですが、それもなんだか違和感を感じるので迷ってしまうのです。どうでもいいことですね。ハイ。
最後に、今後については未定ですが31日の試合を観戦していたジェロム・レ・バンナが、休憩中のリングに上がって2017年は参戦したいとアピールしたようです。ミルコを含むレジェンド達はコンディション作りが一番大変になると思いますが、K-1世代としては見てみたい、けれど見たくないような・・・ちょっと複雑な思いを抱えながら、次を期待したいと思います。
でわ、股!!