きっかけは「おはよう朝日です」
どうも、マスクド・ニシオカです。ブログやって爪が伸びるの早くなった気が。
大阪に住んでいる自分が、朝起きてTVをつけるチャンネルは6チャンネルであり、『おはよう朝日です』です。大阪でいう6チャンネルは、全国的に言えばテレビ朝日系列のチャンネルでして、『おはよう朝日です』は関西ローカルの番組として大阪の人は多くの人が見ているであろう番組です。
そんな朝の情報番組で、減塩をテーマに簡単な料理法を紹介するというような内容をたっていました。嫁と朝ごはんを食べながら見ていたのですが、その料理法の特徴が『牛乳』を使うことで、ちょっと珍しく感じて箸を止めて見入っていました。
いくつかの料理が紹介されましたが、その中でも『肉じゃが』が特に手軽に作れる内容でしたので、これなら簡単に作れるかな?と思って嫁に材料があるか確認すると、ジャガイモ以外はあるということでしたので、チャレンジすることにしました。
しかし、内容をうろ覚え
ネットをやりすぎているせいかもしれませんが、「分量などは、あとで番組HPなどで確認出来るだろう」という甘い考えの下、番組を見たときにメモを取っていませんでした。番組を見てから6時間ほどが経過した午後3時、番組HPを見ても何も書いていないことが判明して自分の記憶だけが頼りになるということとなりました。記憶力の無さに定評のある自分が、うんうん唸って思い出した、ミルク肉じゃがの作り方がこんな感じです。
材料
- ぶた肉
- じゃがいも
- にんじん
- たまねぎ
- めんつゆ(大さじ1杯)
- 牛乳(200ml)
番組の流れ上、減塩のために醤油などの調味料が少なく、その代わりに牛乳を入れることで十分に味が沁みこむ。と内容だったので、調味料の代わりになるもの(めんつゆと牛乳)の分量は覚えていましたが、他の食材の分量はわかっていません。もちろん、これが何人前かも知りません。
スポンサーリンク
作り方
- 鍋に切った食材を入れ、そこにめんつゆと牛乳を入れる
- 最初は強火で牛乳を沸騰させ、その後落し蓋をして弱火にする
- 煮汁がなくなったら完成
自分の肉じゃがの作り方のイメージでは、最初に材料を炒める工程があったような気がしますが、それをしなくて済むのが、今回やる気になったきっかけですので、これを忠実に守ります。(いまだに、この作り方が合っているかどうかは不明です。)
材料を切ってみる
さて、作ると決めたものの分量がわかりません。うちは嫁と2人暮らしなので、晩ゴハンだけでいえばちょこっとあればいいのですが、なんとなく適当にやり始めます。
- ぶた肉(冷凍庫にあったのをひとつかみ)
- じゃがいも(女性の握りこぶし大のを7~8個)
- にんじん(大2本)
- たまねぎ(大2個)
大は小をかねる!という言葉を信じて、これらの材料を切り始めます。読んでくれている人からは、この時点でツッコミが入りそうな気がしますが、事実をそのままに書かせていただきます。だって、こんなもんじゃないですからね。
鍋に切った材料を入れてみた
とりあえず包丁は使えるので、無事に切れた材料を鍋に入れてみます。もう、その時点で失敗の臭いがプンプンしてきました。だって、鍋に材料を入れた時点で、鍋がパンパンですから。「まるで肉と野菜の満員電車や~!」と彦摩呂風に言う余裕もなく、次の工程に向かいます。
鍋に調味料と??を入れてみた
今度は調味料を入れないといけませんが、これは覚えているので大丈夫です。しかし、TVで見たときとは様子が全く違います。TVで見たときはこんなに満員電車状態ではありませんでした。となると、脳内補完が必要であり調味料の分量はこのように変更されました。
- めんつゆ(大さじ1杯)⇒(大さじ3杯)
- 牛乳(200ml)⇒(300ml)
しかし、これを入れたところで汁気はほとんどありません。なのでここは何かを加えないといけないと勝手に思い込み、迷わず水を加えます。ひたひたになるまで。
- 水(鍋ひたひたになるまで)
思えば、ここが今回の最大のミステイクであり、ここで肉じゃがから、カレーかシチューに変更していれば何とかなったかもしれません。しかし、「水分は飛ばせばよい!」というわけのわからない理論が頭で働き、水が加わった鍋を見て満足しています。
鍋を火にかけてみる
さぁ!始まりました、鍋の水分を飛ばそう!イッツ、ショータイム!
鍋を火にかけたのが午後5時頃で、嫁が帰宅するのが6時半、今から1時間もあれば水分は飛ばせるだろう、と思っていました。ここで料理に詳しい人からは、鬼のようなツッコミ「そんなにグツグツやったら、煮崩れて溶けてしまうわ!」が入ると思うのですが、そんな考えを持っていたら水をひたひたになるまで入れるはずもなく、やっちまったものは仕方ありません。
しかし、牛乳と水が混ざった乳白色の液体がぐつぐつと噴きあがるのを見て、さすがに不安を覚えます。しかし!ここで別の料理に変更しては、なんだか負けた気がするので変更はしません!自分が目指すゴールは、あくまでもミルク肉じゃがなのです!
そして、鍋とにらめっこする戦いの火蓋がここに切って落とされたのです。
スポンサーリンク
鍋とにらめっこ開始から30分経過
30分の間に、灰汁を取るこまめな作業をしますが、こんな作業はどうでもいいくらい状況は悪化していきます。確かに水分は飛んでいくのですが、ジャガイモが柔らかくなりすぎています。しかも、味見をしてみると素材の味しかしません。乳白色の汁にはすっすらではありますが味が付いています。もう、頭の中はパニック状態です。
わかっていることは、このまま煮込んでいけば水分は飛ぶかもしれませんが、ジャガイモの原型もなくなり、肉じゃがでもなくなります。しかし、乳白色の汁を取り除けば、今度は素材の味満点の減塩どころか無塩肉じゃがの完成になってしまいます。
間違いなく材料に火は通っていますので、食べてお腹が痛くなることはないでしょう。しかし、46歳にもなって会社を辞めて無職で、嫁に食わせてもらっているような状態の自分が、嫁に対してせめて何か出来ないか?と考えて作り始めたミルク肉じゃが。なんとか美味しく作りたかったのです。
さんざん悩んだ挙句、取った行動は乳白色の汁を取り除くということでした。味は沁みこんでいなくても形が整っていれば、これは肉じゃがである!と言えると判断しました。
鍋とにらめっこ開始から60分経過
鍋を火にかけてから60分経過している時点で肉じゃがとして、もうおかしいのは十分理解しているのですが、何とか無事に着陸するまでは、鍋から離れるわけにはいきません。乳白色の汁を取り除いたことで肉じゃがの形は確保できそうですが、問題は味です。唯一の味であった乳白色の汁が減ったことで、これ以上味が沁みこみことがなくなったので、無理やり味を加えます。
- みりん(少々)
- 料理酒(少々)
- めんつゆ(大さじ2杯)
- 牛乳(適量)
とりあえず、これを加えた時点でじゃがいもは崩れる寸前まで柔らかくなっておりますので、ここで火を止めることにしました。あとは味が沁みこむ奇跡を祈るばかりです。
嫁が帰宅
嫁が帰宅。換気扇からなんだか料理をしている匂いがしている時点で、自分が何か作っているのを知って、嫁としてはそれだけでも喜んでくれていますが、自分としては何度も味見をしてもうわけがわかりません。なので、嫁に味見をしてもらいました。
「うん、美味しい、素材の味が出ているね」
どうすればこうなったかを嫁には説明しました。水を加えたことは伝えましたが、その量については言葉を濁しました。鍋ひたひたとは言いにくかったのです。
自分が作ったミルク肉じゃがと、肉団子を暖めたものを2人で美味しくいただきました。
ちなみに、容器に入れて冷蔵庫に入れていたミルク肉じゃがの画像がコチラです。
今日のお昼ご飯はこれを温めて、奇跡的に味が沁みこんで美味しくなっていないかを検証したいと思います。ううぅぅ。
最後に
良い子は決してマネしないように!本当にちゃんとしたミルク肉じゃがを作りたい方は、コチラの本に載っているはずですので、お試しください。
あと、調理師免許を持っていても、料理をしなければ何の役に立たないことがこれで証明されました。辻調理師専門学校の関係者のみなさま、申し訳ございません。なんとなく。
でわ、股!!