NHKでフリースタイルラップ
イエーイ!マスクド・ニシオカ イン ザ ハーウス!
夏カゼでダウン気味ですので、寝ながらTVを観てました。NHKを観ているとラップのことをやっていて、フリースタイルラッパーとして有名なR指定さんが出演していました。内容としては、ラップの説明と最近のラップ事情とラップと日本の落語などの文化の関係みたいな内容です。この辺は限られた時間なので、もっと熱く語りたかったでしょうけれど、時間がぁ!みたいな感じでしょうね。
当然、その時間内でアナウンサーの方から3つお題をもらって、即興でフリースタイルラップをかまして、バッチリ決めていました。ただ、アナウンサーの方に「凄いですねぇ~、ただ、何が言いたかったかは良くわかりませんが・・・」と言われて、それを説明するR指定さんが、ちょっとだけ切なかったですけれど。
一応昔からラップを聞いてきた自分
高校生くらいのときに、アメリカのHIPHOPをカルチャーショックとして受け止めた自分は、『こういうのを好きなオレってかっこいいだろ!』みたいな感覚でラップにはまっていきました。しかし、そんな不純な理由で好きになったくらいですから、本格的に自分で行動を起こすことも出来ませんでしたので、ターンテーブルを買うこともリリックを書き始めることもありませんでした。ただ、嫌いにはならなかったので、細々と個人的に聞き続けて今に至ります。
フリースタイルラップについては、多くの人がそうだと思うのですが、エミネムの自伝的な映画として有名な『8 Mile』でエミネムがやってのけるフリースタイルが印象的です。蛇足ですが、8 MileのDVDの特典に、エキストラとして参加したラッパーたちとフリースタイルのバトルシーンがあったのですが、本来であれば映画の撮影を優先してエミネムの負担を減らすために口パクで撮影を行うはずだったのですが、エミネムがイラッとしたのか、本気になってとラップをするシーンがあるのですが、これには、『何かよくわからんが、とにかく凄い!』と思わされます。
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映像は映画のエンディングの部分です。
R指定さんが語ったことをおさらい
番組を途中から観たうえにメモも取っていませんので、記憶違いであったりした場合はお許しください。
音痴でも楽譜が読めなくても楽器が出来なくてもラップは出来る
「紙とペンがあれば、いや、それすら無くても、頭の中で出来る」というのはかっこいいですよね。音痴で有名な芸能人、オードリーの若林さんが音痴なのにラップが上手いことで有名ですね。
日本文化に馴染む
番組内では時間が少なかったのですが、落語とか俳句などの言葉遊びは昔から日本にもあるので、それを考えればラップは日本文化に馴染むという話でしたね。昔、鶴瓶さんとざこばさんがやっていた、『らくごのご』という番組でお客さんから3つのお題をもらって、即興で落語をするというのがありましたが(そういう噺があるんですかね?)それととラップは同じことをやっているんです。というような内容でした。
バトルの相手とケンカにならないの?
これは、女性アナウンサーからの質問だったと思うのですが、「バトルという性質上、相手を罵ることで熱くなってケンカにならないのか?」という質問に対して、R指定さんは、「昔はあったみたいですけれど、今はバトルが終わればノーサイドですよ」と、にこやかに言っておられましたが・・・
実際には、まだまだこういう怖いことが起きていますので、全部が全部R指定さんが仰っているようにはなっていないようですね。もちろん、これはほんの一部の出来事ですが。
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一過性のブームになってほしくない
フリースタイルダンジョンという番組があって、高校生ラップ選手権が武道館で行われていて、NHKでラップが紹介される。これはもう十分にブームであり、世間にも広がっています。このラップが一過性のブームで終わるかどうかは、その前線にいるR指定さんとかになるので、どうしても責任が乗っかってきますが、どうしてもアンダーグラウンドのイメージがあるので、これをどうするか?って問題になるんですよね。きっと。これはむずかしい問題です。
おっさんである自分がフリースタイルになじめない理由
そんなフリースタイルですが、おっさんである自分は馴染めていません。もちろん、フリースタイルを否定するつもりはありませんし、ラップの技術としては物凄く高いと思います。即興でマイク1本で勝負出来るのは凄いことだと思います。
昔からラップを聴いている自分としては、『韻』を踏むのがラップの面白さで、リリックを書いてそれをキレイに仕上げていくのが好きなので、フリースタイルではその醍醐味が半減します。本当にフリースタイルでも上手い人は韻を踏みながらラップしていますが、自分が知る限りは『韻を踏まないのもラップ』としてやっているように思えます。
なので、ラップの中でもフリースタイルはちょっと別モノなんだよなぁ~と思っていますし、フリースタイルでラップのことが好きになった人には、同じラップでも違うスタイルのラップもあるんですよぉ~なんて言いたくなります。
自分としては、自分が聴き始めた頃のスチャダラパーとかゆるいのが好きですし、ライムスターも好きです。今後フリースタイルを聞いていて、好きになるラッパーが現れるかもしれません。ただ、フリースタイルがラップの全てでは無いことを、わかっているでしょうが書いておきます。
それでもラップを世間に広めてくれているから応援はしたい
なんだか、褒めているのか貶しているのか中途半端ですが、フリースタイルがラップというものを世間に広げてくれているのは事実なので、これからも続いてほしいな、と思います。
個人的には、フリースタイルダンジョンにいとうせいこうさんが出演しているのがうれしいですね。たぶん、日本にラップを持ち込んだ第一人者です。その、いとうせいこうさんをリスペクトしている時点で、フリースタイルに文句は言えませんな。自分は馴染めませんけれどね。
でわ、股!!