どうも、マスクド・ニシオカです。
最近にニュースで取り上げられる「姫路のこども園」のことですが、このようなニュースがありました。
定員を大幅に超える園児を受け入れていた兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」(小幡育子園長)が2015年度、保育士との間で、遅刻などに対し最大10日間の無給勤務を科すとした「労働契約書」を交わしていたことが、関係者への取材でわかった。
(中略)
園が認定こども園になった15年度の「労働契約書」によると、無断欠勤の制裁は「7日間ボランティアで勤務」。30分以上の遅刻・早退は2日間、30分未満の遅刻・早退は当日1日間を、それぞれボランティア勤務とする、などと定めていた。
正直、自分に子どもがいないこともあって、劣悪な環境の保育施設が摘発(?)されたことについては、それほどピンと来るものは無かったのですが、この保育園のやり方については、ビビビと来ました。
保育士はなぜ辞めないのか?
新聞にも同じことが書かれていたので読んでみると、「無断欠勤の場合は7日間のボランティア」とか、「保護者の方を待たせた場合、10日間ボランティアで勤務。お客様宅に謝罪に行く」などと、労働契約書に書いてあったそうです。なんだか労働契約書に書くというのが、ちゃんとしているのか無茶苦茶なのか、わけがわかりません。
このニュースを見たときに「なんで保育士の方々は辞めないんだろう?」と単純に思いました。あくまでもここに書かれていることは一部のことだけで、本当は保育士の先生は園長のことを慕っていて、それで辞めないのか?とも思いました。が・・・。
途中、保育士たちに真実を説明させようと、同席していた姫路市の職員が園長に退席を促しました。すると…。
【保育士】
「私も意を決して、牛乳飲ませてあげたい、食べさせてあげたいって言ったんですけど、すべて却下されてしまって。給食の先生を雇ってくださいとお願いしたが、『そこはいらない』とはっきりと言われてしまって」(中略)
【保育士】
「退職届を受理してもらえなかった。新人の先生が辞めた時に、自宅に行って、30分おきに、ピンポンされたりというのを聞いて、どうしても逆らうことができなくて」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170322-00000005-kantelev-l28
これは問題が発覚したあとに保護者説明会が行われたときの一部です。これが真実かどうかはわかりませんが、もし本当なら「自宅に行って、30分おきに、ピンポン」って、すごい執念ですよね。そりゃあ保育士も辞めるのを躊躇しますね。
そりゃあ保育士増えないわ
保育士になったことがありませんから、保育士の仕事がどれだけ大変なのかは想像でしかわかりませんが、自分がスイミングスクールでコーチの仕事を長年やってきたので、子どもを扱う仕事がどれだけ大変かは理解しているつもりです。
普通に給料が払われて普通の時間働いていても、子どもを扱う仕事というのは、いつも子どもが大ケガをするというリスクと隣り合わせで、神経をすり減らしながらやっています。
ただでさえしんどいのに、それに加えて勤務時間が長いとか辞めたくても辞められないとか、そんな仕事環境なら働きたくないのは当然です。保育士の資格を持っている人はたくさいんいるのに働こうとしないのは、そりゃあそうでしょう。
これでまた当分「日本死ね」といわれそうですね。
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金と地位が人を変える(?)
よくわかりませんが、この園長も最初からこんな感じではなく、ちゃんとしていたのかもしれません。ところが人の上に立つようになって、目の前にお金が動くようになって、人が変わってしまったのかもしれません。
es(エス)という有名な映画があって、演じているだけでも人は変わってしまうということが描かれています。映画の内容は事実を元にされていて、普通の人を擬似刑務所で看守と囚人に分けて、お互いがそれぞれの役を演じるという実験を行って、本当は実験なのに、些細なことから看守側が本気になってしまって、惨劇という結末を迎えるものです。
問題の保育園も保育士はなんとかしようとしていましたが、そう思っていた人でも上の立場に立ってしまえば、変わってしまうのかもしれませんね。怖い怖い。
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かしこい人が上に立つとこうなる
この保育園では他にも、徹底的に暖房を節約して室温が14度しかなかったとか、いろいろとあって、他にもまだまだ叩けばホコリが出てきそうです。
ただ園長がやっていることは、方向性は間違っているのですが、物凄いパワーで動いていたはずです。じゃなかったら、新人の先生が辞めて自宅に行って30分おきにピンポンなんて、やらないでしょう。
お金勘定という意味でかしこい人が上に立つと、こうなるような気がします。もちろん運営が出来ないほど数字に疎い人では保育園が潰れてしまいますし、難しいですね。
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最後に
こうやって抜き打ち監査で発覚したから問題になっていますが、バレていなければそのまま続いていたのでしょう。ですが実際に働いている保育士はこれを知っているはずですから、これを利用すればいいのではないかと思ってみたりしまいます。
国か自治体かなんでもいいのですが、保育士がタレこみ出来るようにして、その保育士がタレこんだ後の安全の保障と仕事の確保をするようなシステム。もしくは内偵保育士の育成をして、ヤバそうな保育園に仕込ませる。まさに「家政婦は見た」ならぬ「保育士は見た」ですな。(古すぎる!)
どうか保育士のみなさん。大変だと思いますががんばってくださいね。もしダメだと思ったら無理せず辞めちゃっても、保育園はたくさんあるはずですからね。
でわ、股!!
「家政婦は見た」はもちろん市原悦子の方ですよ
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