スイミングスクールで、子どもに水泳を教える、コーチの仕事をしています。
子どもを楽しませる定番ネタとして、こんなことをしています。
【コーチ】ハイ!じゃあクロールで25m泳ぐけど、途中に(約6mおきに)台があるから、そこは立ってもいいし、しんどかったらいくら休んでてもOK!
ただし!台の無いところでは絶対に立ったらアカン!何があっても立ったらアカン!立つんなら台のところ、わかった~?
【子ども】ハーイ!
【コーチ】立つのはどこ~?
【子ども】台の上~!
【コーチ】えっ!?大根の上?
【子ども】ちゃう!台や!
【コーチ】えっ!?ダイヤモンドの上?
【子ども】ちゃうて!台!
【コーチ】えっ!?大工?
【子ども】も~!
関西にはボケとツッコミの文化があり、コーチがボケて子どもがツッコむことは当たり前で、それなりに楽しく、けれど子どもにとってはハードな練習を始めることが出来ます。(ちなみに、立ってもいいけど10分間続けるので、そこそこハードです)
で、新しい職場でも行い、同じように子どもにツッコまれて、引っ込み思案で実力を発揮できなかった子どももがんばってくれて、周りのコーチからは「ふざけている」もしくは「ちゃんと練習しろ」と思われているかもしれませんが、気にせずやってます。
ところが違ったのはその後で、レッスンを受けた子どもがプールに来て、こう言いました。
「「だい」を考えてきた」
最初はナンノコッチャ?でしたが、どうやら自分が「他に「だい」と付く物ない?」と発言したことを受け、次にプールに来るまでの1週間の間に、例えば「大仏」とか「真鯛」とか、とにかく毎週「だい」の付く言葉を考えてきて、それを練習前にコソっと教えてくれるのです。
もちろん子どもなので、「真鯛」からの「マトウダイ」に「クロダイ」など、鯛シリーズが続いたときは「やっぱり子どもやなぁ~」とは思いましたが、それ以上に、これまで散々やってきたのに初めての反応で、ちょっと感動しました。
というわけで、そういう意味では、教えられているのはコーチ(自分)の方かもしれませんね。
でわ、股!!